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子どもに話させることで無敵になる2

この記事は先日書いた記事の続きです。
ここから見てもわかるようにはなってますが、
ぜひ前の記事からご覧ください。

子ども同士でまとめさせる

よく授業で一問一答形式になってる時ってありませんか?
どうしても突っ込んで子どもの考えを広める場面には
必要なのですが、これをするとその他ほとんどの子が
やることがなくなってしまうので、
子どもに先生が意見を聞く前に、
子ども同士で意見をまとめさせるのを
おススメします。

やり方は簡単で4人ぐらいでグループを作り
教師の提示した問題について子どもたち同士で
答えをまとめるというものです。
こうするとたいがい子どもたち同士で意見を言い合い
譲ったり、折衷案を出したりして形にしていきます。
少し脱線になりますが
子ども同士で意見をまとめるのを上手くやるためには
・自分の考えを持つ時間を設定する。
・紙やホワイトボードなどメモするものを使う。
・何を子どもに求めているか明確に複数回言う。
というのがいるようで、これ抜きではうまくいきません。

グループで話す時間をとる長所ですが
・教師対子どもの時よりも活動量が増える。
・全員の意見を表出できる。
・上手になればその場でさらに意見を高めることができる。
・他の子の優れているところに気づくチャンスになる。

などがあります。そしてだいたいの場合、
教師はこの間机間巡視をすれば済むので
その間にどうやってさらに子どもの思考を
高めるかだけ考えればいいので
ちょっと気が楽になります。

子供達同士で教えをさせる

子ども同士の話し合いをよくやってるクラスだと
もう子ども達は友達に話しかけるのに躊躇するような
クラスではないと思います。
そこでテスト直しや プリント学習をする時に
子どもたち同士で教え合いをするように関わります。
具体的にはまず 個人でやる時間を取って
早くできた子にまだできない子を教えるのではなく
声をかけるようにします。
教えてしまうとするとプレッシャーがかかるせいか
厳しい言葉になったり答えを教えてしまったりと
なかなかいいことがないのですが
「声をかけるだけだよ。」 という風に声掛けをしておくと
「どの辺まで行った?」など確認をしながら子ども同士で話し始めます。
そうやって全員がゴールにくるまでみんなが気を抜かないで
進めることができます。

実は子ども同士で活動を進める方式に「協同学習」というものが
あります。この学習法を提案している岡山の高籏先生は
「意図を持った不親切」という言葉で
教師があまり子どもの活動に積極的に関わらないのを
勧めておられています。
理由は、子ども達が本来自分で気がついて考えを深めていく
時間を教師が教えることでその機会を減らしている
現実があるからです。
つまり子どもたち同士で話をさせて
進んでいくのにも教育効果があるのです。

ついつい子どもたちの話を聞かず教師が説明をする
講義型のスタイルはこれだけだと飽きてしまいます。
また、子どもたち同士で話をさせる形だけでも
考えが深まり切らなかったり、話すことが目的になったりして
少々問題があります。
2つの要素をバランスよく入れることで、教師が無理しないでも
子どもが伸びていく学級になると思うので
ぜひいろいろ試してみてください。

バランスよくやってみんなが楽しい無敵のクラスにしましょう。


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