哲学〜ショーペンハウアー〜欲望〜
今日のお気に入りの言葉です^ ^
財産に関する願望はどこまでが道理にかなったものなのか、その限界を定めるのは不可能とまでは言わないが、困難だ。なぜなら、財産に関する各人の満足は絶対量ではなく、単なる相対的な量、すなわち要求と財産のバランスに基づくからである。したがって、財産のみを切り離して考察しても、分数における分母のない分子をながめるようなもので、無意味だ。財産を要求しようと夢にも思わない人は、財産がなくても、まったく不自由な思いをしないどころか、完全に満ち足りている。