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良い子・良い人

「この子はほんと、手が掛からない良い子だねぇ」

私は子供の頃、ずっとこう言われてたんです。

子どもゴコロにこれは「褒められてる」と思ってました。
それが「違う」と分かったのは30代を迎える頃でした。

「手が掛からない」というのはイコール「親(大人)の言う事をよく聞く子供」ということでした。
オトナにとって「都合が良い子供」ですね。

また親(大人)の考えを先読みして、その希望に沿うようなことを先回りしてやってきた、それで褒められるようにしてきた子供でした。

それはそうなんです。
オトナの顔色を窺って、オトナが言いそうな事を先回りして考えて、オトナに気に入られるように先回りして行動する。
そんな子供でしたから、手は掛かりません。

けどそれは確実に「私自身」を奪っていたんです。
「私」という「個性」を自分で隠してしまっていました。
隠し続けるうちに、それが分からなくなっていました。

分からないまま、目の前にいる相手に合わせ、その相手に褒められるよう、気に入られるよう、嫌われないよう、怒られないように生きて来ました。

結果そんな生き方がいつまでも続くわけはなく、30歳になる頃にカラダを壊しました。
ココロも壊れました。
そうなってみて初めて「自分」の事を考えるようになるんですね。

あなたがもし「いいこ」とか「いいひと」と言われているのであるなら、ちょっと振り返って下さい。

いいこ・いいひとの前に「都合が」が付きませんか?
身近な誰かにとって「都合がいい子・都合がいい人」になっていませんか?

もしそれが付いているようであるなら、さっさと「いいこ・いいひと」は止めちゃいましょう。
そして自分を大切に出来るよう、自分に都合の良いような生き方に改めましょう。

誰かのためのあなたの人生ではなく、あなたのためのあなたの人生です。
「あなた」を生きて良いんです。

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