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ちょっと立ち止まってみる

みんながそうなる、というわけではないのですが、カウンセリングの初期(2,3回目)で劇的な変化を遂げるお客様がたまにいます。

まさにそれまでの憑き物が取れたかのような、様々な変化を感じて考え方そのものが変わって行く。
自分への向き合い方も前向きになって、更なる変化を感じるべくカウンセリングにも取り組まれるようになって、どん欲に自分を変えて行こうとされます。

中には3日置きとか5日置きにカウンセリングに来られるような方も居ます。
私もカウンセリングを生業としているため、こういったお客様は大歓迎ではあるのですが、敢えてそのペースを止めるようにしています。

急激なココロの変化は、一歩間違えるとその反動、リバウンドもかなり大きなものになってしまうからです。

こういう時私はそういうお客様に「カウンセリングの余韻を感じる時間を作って下さい」という伝え方をしています。
カウンセリングを受けてどのような変化が自分の中で起こっているのか、そこでの気付きにはどのようなモノがあったのか、それまでと今とでは自分の何が違って来ているのか…

その変化のプロセスをしっかりと感じ取ることで、これからまた同じような状況に陥った時に今の経験を活かしてもらう。
そのためにもひたすら前に進もうとするだけでなく、時には立ち止まって今の自分の立ち位置を確認する、今の自分の足場を確認する。

そういう時間を取ってもらうことで今の自分の足場(土台)は安定しているのか、不安定なままなのかを確認しながら、また前に進むようにしてもらう。

とかく良い方向に進んでいると感じると、そのまま一気に突き進みたくなる気持ちも分かるのですが、そこで躓いてしまうとそれ以前の状態に戻ってしまうばかりでなく、それまで以上に精神的にも肉体的にも悪い状態になってしまうこともあります。

そうならないためにも適度なところで立ち止まって、それまで歩んできた道を確認して、そこで自分が何をして何を止めたかを確認して、結果的に今の自分がどうなれたのかを改めて感じる。

ココロの回復は一朝一夕で出来るモノではありません。
少しづつ、少しづつ、焦らずに一歩一歩を踏み出すように、時には3歩進んで2歩下がっても結果的に1歩進んでるから良いよね、くらいの感じで自分と向き合うことも大切です。

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