見出し画像

「我慢している自分」に気付く

アダルトチルドレンのカウンセリングをしていると、これまで自分を犠牲にして様々なことを「我慢してきた」ことに気付けていない方が多いことが分かります。

これは子供の頃から「我慢」することが「普通」の環境に居たため、それが「我慢」だと分からないままオトナになってしまっているからです。

自分がしたいこと、なりたいモノ、欲しいもの…
これらを子供の頃に「口に出す」ことが出来ていて、それを受け入れてもらえる環境であれば、そうはなりません。

あれが欲しい、これが食べたい、○○に遊びに行きたいなど、自分の希望を口に出して、「そうか、お前はあれが欲しいのか」と受け入れてもらえたり「○○はもう少し大きくなってから行こうな」と、行けない、出来ない理由をしっかりと告げられていれば、少なくともその子は「自分の希望や願望を伝えても大丈夫」と思えるようになり、その後も自分の思ったことや感じたこと、自分の考えをはっきりと伝えられるオトナになります。

ですが自分の希望や願望を「そんなのはまだ早い」とか「お前には無理」と否定されたり、何の返答ももらえず無視されてしまうと、それらは「言ってはいけないこと」と認識してしまいます。
この時点から既に「我慢」が始まっています。

言ってはいけない事なら考えても仕方がない、と思ってしまい、自分のしたいことや欲しいモノを考えなくなってしまい、自分の想いや感情、考えを振り返らなくなります。
そのままオトナになった時、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか、自分は何を考え、何を感じているのかが分からなくなっていて、それを表現出来ないもどかしさがいわゆる「ココロのモヤモヤ」となり、ストレスから不安が生まれ、生きづらさとなります。

周りから何かを言われても自分の感情や考えが分からないので返答に困るため、周りに合わせる自分が出来上がります。
無理難題や理不尽なことを言われても「嫌われない」ように、我慢してそれらをやろうとしたり、相手の言うことを聞くだけになってしまいます。

この流れは自分を犠牲にしてでも「我慢」して相手に尽くすという、アダルトチルドレンの特徴となります。
ですが自分ではこのような生き方をずっと続けているため、自分が「我慢している」とは気付けないんです。

生きづらさを感じている方は、自分が何か「我慢していないか」を考えてみると、これまでの自分がどれだけの事を我慢してきたかに気付けるはずです。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます