「ケネディ大統領暗殺」の真相について本気で語ってみた。

最初にお断りしておくが、今回の記事内容はあくまで仮説であり
言ってみれば、「都市伝説」とか「陰謀論」の範囲の話でしかない。
なぜならば、それを決定的に裏付けれるだけの情報が決定的に
「足りない」からである。

これは、あくまで私個人が考えた「仮説」にすぎない。

読者の皆さんにはあらかじめ、その点は了承してもらいたい。

では、始める。

ケネディ大統領の暗殺については、これまで
海の真砂ほどの数の様々な説がとなえられてきているけども

私が特に注目したのは

「ケネディ大統領」と「核兵器」との関係である。
この観点からアプローチすると
様々な疑問が一気に解決するからだ。

ケネディ大統領と核兵器との関係に着目すると
高校生が世界史で学ぶレベルの話でも
大きく2つのイベントがある。

一つはキューバ危機
もう一つは部分的核実験禁止条約である。

事前知識のない方むけに中学生レベルでおおざっぱに解説しておくと

キューバ危機というのは
当時、冷戦状態にあったアメリカとソ連(今でいうロシア)が
対立状態にあって

当時、ポッと出の新興の弱小国であったキューバが
社会主義国となり、同じ社会主義国であるソ連が
キューバに核ミサイル基地を建設しようとしてたことが発覚した。

地理的にキューバとアメリカ、フロリダ州は目と鼻の距離にある。

この問題を放置したままにしておくと
キューバとアメリカが戦争状態となり
アメリカ本土が核攻撃されるリスクが一気に高まるだけでなく

それをきっかけとしてアメリカとソ連が
いつ、全面核戦争の状態におちいってもおかしくない状態となった。
アメリカとソ連が全面核戦争の状態になったら
間違いなく、日本も巻き込まれて
日本国内が核攻撃をうけていたであろうという点も
見逃してはならない。

人類の歴史上、全面核戦争の発生に一番近かった危機的状況が
キューバ危機である。
文字通り、人類存亡の危機といってもよい。

これに対し、当時、アメリカのケネディ大統領と
ソ連のフルシチョフが会談し
外交的努力により
ソ連側がキューバのミサイル基地を撤退することと
偶発的な軍事衝突を避けるために
米ソ間でホットライン(緊急時連絡網)を開設することで
この問題は解決した。

標準的な日本人の感覚からしたら
「戦争にならなくて良かったね!」とか
「やっぱり平和が一番だよね!」という
感想が大多数なんだろうけども

アメリカの中でも一部の政治家や、一部の軍部関係者の中には

・この際だからキューバ、ぶっつぶしちまえ
・ソ連と戦争?いいよ、やっちまいな

という強硬派も一定数いたし

もしもアメリカとソ連で戦争が始まったら
そのドンパチでタップリ金儲けしたい、という
兵器産業の連中も一定数いた。

もしも米ソで戦争になった場合
兵器産業は日本円にして数兆円規模の
巨大な利益を得られるし
それゆえに兵器産業は巨大な政治的影響力を持つ。

キューバ危機を平和裏に終結させたことは
人類にとって幸福な出来事であったが、これにより

軍部の中の一部の強硬派はメンツをつぶされ
兵器産業は数兆円規模の利権となるビジネスチャンスを失った。

それゆえにケネディ大統領は
一部の支配層から深く逆恨みされることになった、という
負の一面を見逃してはならない。
そして彼らは絶大な政治的影響力・権力をもっている。

それだけにとどまらない。

ケネディ大統領政権はキューバ危機の翌年
アメリカ、イギリス、ソ連を中心にして
部分的核実験禁止条約を調印、批准している。

これは地上、水中、宇宙空間における
核実験を条約批准国は禁止する
といった内容であり
「地下核実験」は禁止していない、という
抜け道はあるにしても
核兵器開発の抑制に一定の成果をだした。

核実験というのは
単なる「実験」という側面だけではなく
当該国がその圧倒的な軍事力を
内外に誇示するという目的もあった。

特に冷戦時代、米ソ間で
積極的に地上での核実験の模様がニュース映像として
国際的に配信された結果、それが
両国間の軍事的緊張を高めた、という点は否めない。

また地上における核実験においては
フォールアウト、いわゆる「死の灰」と呼ばれる
放射性降下物が深刻な環境被害をもたらすことが
すでに懸念されていた。

「死の灰」に含まれる成分の一つとして
ストロンチウム90という物質が挙げられる。

水溶性で化学的性質はカルシウムと酷似しているため
人体に入った場合
骨、骨髄に蓄積され
長期的には骨肉腫、骨髄性白血病を引き起こす。

オバマ政権下で駐日アメリカ大使として来日した
ケネディ大統領の長女、キャロライン・ケネディは
みなさん御存知かと思うが

幼少期だった彼女の乳歯、抜けた乳歯から
ストロンチウム90が検出された
(御存知の通り、歯の主成分はカルシウムである)
というショッキングな報告が

ケネディ大統領が
部分的核実験禁止条約の批准を推し進める
決定的な出来事となった、という一説がある。

放射能汚染による人体への深刻な被害が
もはや誰にでも起こり得る危機
として認識されはじめていたのだ。

この部分的核実験禁止条約というのは
人道的、道徳的にみたら
まったくもって正しいと言えるのだけども

やはり、ケネディ大統領は一部の軍部層、政治家たちから
激しい逆恨みを買うこととなった。

なにより核兵器を製造する産業は経済的に大打撃を受けた。
核兵器というのは、それ自体が
何百億、何千億円というカネが動く巨大産業にして
巨大利権でもある。

ケネディ大統領は彼らから、またしても恨まれることとなった。

ケネディ大統領の核軍縮に対する動きは、これにとどまらなかった。

部分的核実験禁止条約からさらに一歩、ふみこんで
包括的な核実験を禁止する条約を米ソ間を中心にむすぶこと
核兵器を長期的な視野で減らしていく戦略をとること

ひいては将来的には核兵器を国連等の国際機関の管理下においた上で
国家が核兵器を持つことを全面的に禁止すること
までを、国家ビジョンとしてもっていた。

ここにきて軍部の一部や核兵器産業の連中は
もはやケネディ大統領の存在を認めるわけにはいかなくなった。

核兵器の利権というのは数千億、数兆円規模のカネが動く
巨大利権である。

みすみすその利権を、軍事的優位性を自ら手放すバカが
どこにいるのだ、というのが
彼らの論理である。

人類の歴史上において、もしも米ソ間で
核兵器の廃絶が可能だったとしたならば
あのタイミングが最初で最後であった

と言ってよい。

その志なかばでケネディ大統領は暗殺された。

犯人は誰か?となると

一部の軍部層と核兵器産業の利権関係者
いわゆる軍産複合体が犯人である
と私は考える。

部分的核実験禁止条約の調印から
たったの約100日後に彼が暗殺されたのは
果たして偶然で片付けられる話であろうか?

そして彼の暗殺後、彼の描いていた核軍縮の一部が
実現するまでに、30年以上もかかっているのが
現実である。

これが仮説として私が考えた「ケネディ大統領、暗殺の真相」である。
あくまで仮説だが、単なる陰謀論よりは現実性があると思う。

アメリカ、オバマ大統領が当時プラハで
「核なき世界」という演目で
核兵器廃絶をうったえる演説を行い
ノーベル平和賞を受賞した話ならば

みなさん御存知かと思うのだけども

その翌年にオバマ大統領が
臨界前地下核実験の実施に署名し
アメリカで核実験が行われていたことは
ほとんど知られていない。

この矛盾についてどう考えるか?

は人それぞれであり、それゆえに陰謀論が
起こる格好の題材となるわけだが

私は「おどされて」核実験の実施に署名したのだ、
と考えている。

たとえアメリカ大統領であっても
大統領の権限で自国の核兵器を全面的に廃絶しようとしたら
その大統領は何らかのスキャンダルで失脚させられるか
あるいは暗殺されるだろうな、と私は思っている。

核兵器、及びそれに付随する利権、政治的影響力というのは
それほどまでに絶大である、と考えるのは
妄想とか陰謀でもなく、割と現実的であるように思う。

以上が「仮説としてのケネディ大統領暗殺」
に関する私の考察である。

あくまで些末な断片的情報から推察しただけなので
これをして「ネットde真実」みたいに
鵜呑みにはしないでいただきたい。

まぁ、都市伝説の一つ、程度の認識で結構。

いろんな人達の思惑で映画公開が延びに延びていた
「原爆開発の父 オッペンハイマー」の
伝記映画が来年、日本で公開されることが決まった

との一方をきいて、今回の記事で筆をとった次第である。


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