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「初めて」の

 今日、オンラインショップで買ったケーキ(グルテンフリー)を食べた。
初めて買うお店だった。
グルテンフリーのオンラインショップはいくつかあり、どれにするか悩んむ。
最終的にその店に決めたのは店主さんの言葉や価格帯、ケーキの写真がいいなと思ったからだけど、食べてみるまで少しドキドキした。
当たり前だけど、試食も出来ないし、写真と自分の想像が合っているか、届いて口に入れるまでわからないのだ。
いざ、届いて食べてみて、私は買って良かったと思った。
想像以上に美味しかった。好みだった。
クリームの量も、ボリュームも、甘さの加減(甘すぎない)も、自分好みだった。
最初の一口を食べたとき、美味しいと思わず声が出る。
そんなケーキだった。


初めてのお店は通販でも実店舗でも少しドキドキする。
それは本でも、音楽でも似ている。
初めて読む作家、初めて読む小説など、だいたい口コミや解説を確認してから買うけれど、好みかどうか、読んでみるまでわからない。
本屋さんでパラパラとページをめくり、少し悩み、結局買う。
そんな不安や面倒な思考が多い分、期待以上のものに出会えた時の喜びは大きい。

そして、その喜びは味わえないものだと思う。
繰り返すことによって味わえる喜びももちろんあると思う。
それ以上に、私は「初めて」食べたときの喜び、その瞬間は一度しか味わえないものだ。
その経験を、記憶を大切なものにしていきたい。

それは食べ物でなくても同じだ。

初めて聞いた音楽で胸が震えるほど感動した時
初めて読んだ本で心が満たされた時
初めて行うスポーツでの爽快感

初めてって怖くて億劫で面倒だ。
すべてが良いことばかりじゃない。
でももしかしたら、自分を感動させるものが落ちているかもしれない。

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