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アイデアのつくり方「イブ・サンローラン」

「アイデアのつくり方」によれば、
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

様々な機会でこれを感じることがあるが、本日は美術館で感じた
アイデアのつくり方の事例を紹介したい。



イヴ・サンローラン展


昨年2023年10月に東京に出張で行った際に
東京の国立新美術館で開催されていた
「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」
を見る機会がった。


イヴ・サンローラン展

ブランドものはあまり興味がないし、
ファッション業界にもあまり興味がない私ではあるが、
「イヴ・サンローラン」くらいは知っている。
美術展は女性比率9割であった。

この手の美術展は見るのが初めてであったが非常に学びがあった。



流行は移り変わるが、スタイルは永遠である


日本のファッション業界に大きな影響を与えたサン=ローランであるが、
今回展示の中での彼の言葉について大きな感銘を受けた。

「流行は移り変わるが、スタイルは永遠である。」

シャネルも同じ言葉を言っているが、

その人らしさや個人を表現するものとして「スタイル」という言葉が
使われているが、流行という表面的なものではなく、もっと内面的な
「その人らしさ」を追求したのがスタイルと言えると思う。

「ファッションとは人の意識を変えること。」

サン=ローランはファッションを通じて人、特に女性の意識を変える
ことにチャレンジをしたように感じた。
ファッションを通じて、意識を高め、個人個人のスタイルをより高い
ものへと変えていくという考えだ。

そう考えるとファッションの目的は非常に人間的であり、
今も支持されているブランドの背景は非常に崇高なものがあると感じるし、
だから今も支持されていると感じる。



ファッション業界もアイデアのつくり方は共通


そんなサン=ローランが参考にしていたのは、ヨーロッパではなく
アジアなどの異国のものであり、過去のものであった。

つまり、ファッションの着想のヒントは、過去のもの、異国のものなど
の組み合わせであり、
アイデアの出し方は他のビジネスと共通
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
ということであった。


イヴ・サンローラン展


自分の興味の薄い分野に触れる機会を持つことが、様々な学びを
得る機会になることを実感した。
これだから図書館と美術館は面白い。


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