白紙解答

多分去年書いた詩です
伏線回収というものに意外性を感じられないつまらない者ですが、これからもよろしくお願いします
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   白紙解答

 校則を守りなさい
 良い子でいなさい
 「良い子でいるなんて簡単、
 脳死でいればいいから」
 「良い子でいるのがどれほど大変か、
 自分を殺し続けて」
 気づいてもくれない
 誰か、なんて
 キャラじゃないなんて知らない

 意外性なんてどこにもない
 どんな裏切りも、それが正解
 期待なんてただの妄想
 信頼なんてただの虚構
 僕はただ正解を見てるだけ
 伏線という答えの書かれた問題を
 回収という形でもう一度言い直しただけ
 それが問題かどうかは見てる時は分からない
 答え合わせで、
 その答えが書かれていたことを知る
 0+0は0だったよと聞いて、
 驚く理由がわからない

 真っ白な回答用紙
 赤インクが注がれて
 滴り落ちる
 問題も解かない答え合わせ
 間違いのない間違い探し
 ただ考えるのが苦手なだけ
 疲れてしまうから
 考えたくないだけ

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一つのアニメを除いてどれだけ凄いと言われている伏線回収にも驚けなかったつまらない者たちです
伏線回収という技術自体はすごいと思っているのですが、どんなものでも、ただの関心であって驚嘆まで発展しません
それが正解だから
そうやって物語が進むことがその世界の中の正解だから
全て作者の手の中で転がっているだけだから、どんなにすごい回収も、約束された事変
こんな風に思ってしまいます

専門学校(小説)の体験授業で穏やかな人間が人が変わったように怒り狂うのは意外なことだと思わないかと聞かれました
僕にとって、人間とは多重人格であることが当たり前だと思っていたので、意外でもなんでもありませんでした
僕だけじゃないです
そもそも遡れるだけ遡った記憶から二人存在していたので、前にも零桜が書きましたが、人間みんな多重人格であることが普通だと思っていました
大人は人前では優しく家族の前では不機嫌になったり、急に訳もわからず怒鳴ったり、周りの人や環境によって態度が変わっていたので、それが普通だと思っていました
記憶がないのが病気だと
僕に中学以前の経験はありませんが、記憶だけはあります
それを見ても、周りの人間が多重人格でないことがどうしてもおかしいと思うのです
僕が多分おかしいです
でも、僕は別におかしいこと自体は気にしません
僕たちの中では僕は普通だから
僕が喋れるのはここだけです
現実では声にもできないことです
僕が物語を書きたい理由は二つあります
その一つがこれです
僕たちが救われる世界を作りたい
僕たちを救ってくれる人、人外でも、物質的ななにかが欲しい
もう一つはヒガンバナのように世界観を作り出したいから
どんな人格でどんな人生を歩んだら、僕が設定する状況に陥ったら、どうするのかを知りたい

もしここまで読んでくださった方がいるのなら、ありがとうございます
これからもよろしくお願いします

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