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市役所試験(一般事務)奮闘記 

軽く自己紹介

私は東京都、神奈川県、埼玉県の市役所(一般事務)試験を合計で7つ受験しました。
結果は最終合格5、辞退1、補欠1でした。
大学生時代に就活をしていたときは面接試験にとても苦手意識を持っていて、1回目の面接ですらなかなか通らずやっと内定をもらえて就活を終えたのは10月でした。当時は大学のキャリアセンターで面接対策をして頂いてましたが、それでも面接は通らず。周りの友達は、終活しました!!と大々的に報告はしないけど、SNSで遊びに行っている投稿や、髪色が明るくなったりネイルを再開したりしている様子を見て、あの子も終活したんだなあと憂鬱になっていました。

大学や前職で特に目標を決めて達成をした出来事がない私が、
転職活動を経て市長、副市長など役員を前にしてハキハキと自信をもって話せるようになり、最終合格を勝ち取れるようになるまでの過程や心掛けていたこと、
公務員試験の予備校にも通っていたのでそこで教えて頂いたこと、
また、民間と公務員の面接の違いも比較しながら、主に面接試験についてこのブログへ残します。少しでも就活生の力になれれば嬉しいです。

市役所試験について

市役所試験では大体下記のように進みます。

筆記試験

一次試験(筆記試験orWebテスト、小論文等)

私は一次試験はSPIやSCOAなどのWebテストを中心に受験したので、ここではあまり触れません。
C日程の市役所では教養科目を使った試験やWebテストで受験できる自治体もあります。また小論文を課題とする自治体もあります。

面接試験

二次試験、三次試験について段取りなど説明する前に公務員試験を受ける際に私が意識していたことを先にお話しします。

市役所の面接を受けるときの心構え

面接の採点の仕方について

公務員試験の面接は面接官は評定表をもとに5段階の点数をつけていて、一次試験~最終試験までの総合点で順位をつけ、順位の高い人から採用しています。
つまり、面接官全員にウケが良かった人が受かるということです。
面接の後に面接官同士で誰を採用するか話し合いはしていないし、市長にいくら気に入られて高い点数をつけてもらっても、他の面接官からの点数が低ければ順位は低くなってしまいます。

最終合格者に選ばれても採用ではない!?

公務員試験の順位について触れたので、ここで公務員試験特有の採用の仕組みを説明します。
市役所試験で最終試験に合格し最終合格者になると、採用候補者名簿に登載されます。
この採用候補者名簿の中の順位が高い人から、市役所から電話や手紙が郵送されてきて初めて、内定が出たかどうかが通知されます。
中でも辞退する受験生がいるため市役所は多めに合格者を出しているので、順位が低い場合はいわゆる補欠扱いになります。
そのため自分のひとつ前の順位の人との間で採用、不採用のボーダーラインが引かれてしまう可能性もあるので、一点でも高い点数を取らなければなりません。

評定項目
ここまで長くなりましたが、面接官がもとにしている評定表の項目です。
以下の項目を意識しながら面接に臨めると、高い点数を獲得できるでしょう。

①積極性
・率先して物事に取り組もうとしているか
・自分の考えを積極的に伝えようとしているか
・熱意や意欲を持って、物事に取り組もうとしているか

②社会性
・相手の考え方や立場が異なった場合に意見の調和を図ろうとするか
・他人を思いやろうとするか
・集団で行動する際、メンバーと信頼関係が築けるか
・自己中心的ではないか、孤立しがちなところはないか

③責任感
物事に誠実に対応しようとしているか
・自分の行動や決定に責任を持とうとしているか
・身勝手な行動をしやすいところはないか

④精神安定性
・落ち着いており、安定感があるか。動揺しやすいところはないか
・場に応じて自己規制をすることができるか、
・困難に直面しても冷静に柔軟に対応できるか

⑤表現力
・相手の話に対して的確な応答をしているか。的外れな応答はしていないか
・話している内容に一貫性があるか、論理的か。矛盾しているところはないか
・話し方に熱意や説得力があるか
・話し方がわかりやすく簡潔か、説明に工夫や根拠はあるか

二次試験(面接試験)

私の受験した自治体では、二次試験は集団面接、個別面接のところ半々でした。集団、個別限らず面接の際は面接官2人、集団の際の受験者は5人が多かったです。
面接を受ける前に面接カードを書く場合があります。
基本的なことを質問され、深堀り質問はあまりされません。
集団面接の場合は、挙手制で早い者勝ちの回答になるパターンもあります。
ここで集団討論や、グループワークを行う自治体もありました。
余程変な回答などせず、ハキハキと話していれば大抵は受かります。

注意点としては、簡潔に答えること。
二次試験は受験生が多いため、一人当たりに質問し回答する時間が少ないです。面接時間が45分だった場合でも、受験生が5人いた場合は自分の回答している時間は9分と考えるとかなり短いです。

志望動機、自己PRなど重要で面接官も聞きたいであろう質問は長くてかまいませんが、それ以外の質問は簡潔に答えましょう。具体的には?と聞かれた場合にのみエピソードなど交えて詳しく話すので問題ないです。

わざと自分が語りたい部分を「’’様々な’’工夫をしました」などと曖昧に答え、面接官に「様々な工夫とは具体的には?」と質問させるのも1つのテクニックです。

私が集団面接で一緒に受けていた受験生に、全ての質問に対して長々と答えている方がいて、面接官も時間を気にして聞き流しているような場面もありました。
面接官からしたら、適切なコミュニケーションがとれないと判断されてしまいます。

三次試験(面接試験)

ほとんどの自治体が三次試験(二回目の面接)が最終面接となります。
最終面接なので個別面接です。面接官は3~4人で市長や副市長が同席している自治体もありました。

深堀り質問をされ、質問の答えに対して一貫性があるかも確認されます。
例えば志望動機で「○○市をより住みやすい街にしたい」と言っているのにも関わらず、やりたい仕事や希望部署の質問に対し「観光課で○○市の良さをより広めたい」と言っていたら、結局あなたのやりたいことはどっち?と突っ込まれてしまいます。

民間企業の面接と異なる点

自分を色に例えると?や、無人島に一つ持っていくとしたら何?
など、咄嗟の対応力を求める質問はほとんどされないこと。

・5年後、10年後、30年後どうなっていたいか
・将来の夢
などの、民間企業がよく聞きがちな将来どうなっていたいかの質問もされませんでした。ですが、私の受けた自治体が聞かれなかっただけの可能性もあるので考えておきましょう。

・最後に何か質問はありますか
これは私の受けた面接で一度も聞かれませんでした。
一応質問されたときに焦らないように1~2個考えていました。

公務員試験特有の質問

・公務員に必要な資質は?
無難な回答といえば、平等性や公平性だと思います。ですが、この回答を答える受験生は多いため+になるとは言えません。プラスにもマイナスにもならない回答です。
ここで自分の受験する自治体の雰囲気や求める人物像を基本方針や目標としている政策から汲み取って、少し変わった回答ができれば他の受験生より一歩先を行けると思います。


・住民とどう接するか、クレームをもらった際は?

・公務員としてどう振舞うか
市役所の場合、不祥事を起こした場合は‘’○○市の職員が‘’と大々的に報道され、市のイメージまで落とすことになります。市の看板を背負っていると言うことを考えていれば自然と答えが出ると思います。


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