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人生が詰む瞬間とは~資産があれば回避できること

大企業でも早期退職募集が増加しており年齢も下がってきている。人生を会社に預けて安心できない時代に資産があると安心という話をしたい。

日本経済新聞の報道によれば、2024年の上場企業の早期退職募集人数が2月末時点ですでに23年の人数を1割以上上回っているそうだ。

資生堂 1,500人
ソニー 900人
オムロン 1,000人
セブン&アイ 700人
(いずれもグループ会社を含む)

いずれも日本を代表する大企業だ。
最近の傾向としては「黒字でも募集」「20代、30代も対象」とのこと。

これまでは不振企業や不振業種が給与水準の高い中高年を狙い撃ちにしていたが、それが拡大しているらしい。米国に近くなってきている。

米国のように企業間の労働移動が促進されれば働き手にとって成長企業に移る好機になると報じられている。

確かにそういった一面はあるし、以前から一般企業で働いたことのない経済学者などはそんな無責任なことを言っている。

しかし、日本においては早期退職して同じ給与レベルの企業に転職できるケースはせいぜい20代、30代マデ。

例外はあると思うが40代以上の中高年層について企業側のニーズはほとんどナイのが現実だ。

こういったニュースを目にすると、以前勤めていた会社の上司からもらった年賀状のことを思い出す。

そこには殴り書きのような大きな字で一言

「仕事を探している」
とだけ書かれていた。

当時50歳手前くらいだったその人は、会社を早期退職という名のもとでリストラされた。私立の学校に通う子供が二人いたはずで、郊外のマンションをほぼフルローンで購入し10年くらい経っていたと思う。

給与水準がそこそこ高い上場企業だったので、それにあわせた生活設計をしていたようだ。

暗に同業他社に転職した自分に就職の可能性を打診してきたのだと思う。しかし年齢的に勤めている会社への紹介は到底無理な話だった。

その後年賀状のやりとりも途絶えてしまい、今どうしているのかも知る術はナイ。

日本は正社員の解雇が難しく終身雇用が色濃く残っていたが、冒頭の記事にあるようにわずかな退職金を上乗せし退職を迫ることは珍しくなくなった。

毎月の住宅ローンと子供の学費の負担がある中で職を失い、さらに転職活動が上手くいかない状態の心理状態はどれほどキツいか…
想像するのもオソロシイ。職がなく収入がなければ家も私立への進学も手放さなければナラナイ。

そして職を失ったことを機会に離婚するケースも少なくナイ。

今まで相応の稼ぎがあったから多少の不満に目を瞑っていたのに、稼ぎがなくなって一緒に居る理由はナイ。

例えそれまで夫婦関係が良好でもあっても、なかなか次の勤め先が決まらず日々減り続ける貯蓄を目の当たりにし、お互いイライラが募り離婚に至る。

無職、返済困難、離婚・・・貧困に一直線だ

DVや児童虐待は貧困が原因であることが多いし、経済的な問題から全てを失い自分だけでなく家族をも不幸にしてしまうことは少なくない。

しかし、十分な資産があればこのような不幸は避けられる可能性が高い。


たとえそれが労働で稼いだお金でなく、人によってはラクして稼ぐと思われている投資により築きあげた資産だったとしてもだ。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。
全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。掲載する記事は個人の趣味として記載しているものであり、いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。

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