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野菜🥬の味と自分の味覚の話

パート先の飲食店にて
店主の昔話を聞きました。

もう何十年も昔 店主 働き始めの若い修行時代。
当時のシェフに
「お前の舌はバカ舌だから
まかないのサラダを 何もかけずに食え」と言われ
毎日たべることになったそうです。

他のみんなは
ボールに入れた野菜に
塩胡椒、ビネグレットなどをあえたものをたべています。

正直
はじめは
青臭くて「まずい…」と思いながらも、言いつけを守るしかなく
ひたすら口に運び飲み込んでいたそうです。

それが
数日すると、野菜の甘みを感じるようになり 結構いけるように。
するとシェフが「オリーブオイルをかけていい」と。

少し青臭くもあるオリーブオイル。ところがかけた瞬間
オリーブオイルってこんなにうまいのか!!と
サラダが物凄く美味しく感じたそうです。

しばらくするとシェフは
「胡椒をかけていい」
「レモンをかけていい」
と段階をあげていきます。

そして最後に
「塩を振っていいぞ」
となったそうです。

店主は
身をもって
野菜が旨いサラダになっていく
過程を体験し
それが大きな軸の一つになっているようでした。

わたしは
そんなことはやったことはありませんが、でも舌が変わるということは
実感があります。

味の濃いものに溢れている世の中ですが
常習性があります。
私もカップラーメンなど
大好物です。
ジャンクフードもたべれば
美味しいなぁと思います。

けれども
お店の料理を食べ続け
家庭の料理でも
調味料などシンプルになるにつれ、
強い 濃い 調味料の旨味だよりのものを「美味しい」と感じていた頃と少し変わってきました。
普段のまかないで
やさしい味、素材の旨味を感じることにも気づきだします。

いまでも
カップラーメンもたべるし
市販の合わせ調味料も時につかいます。
ケチャップもすきだし
手軽なものにも手を出します。
店長も
私の手抜きな話にも
「それでもいいんです」
といいます。
時にはそういうものも欲しくなりますからね と。

けれども体のことを考えても
とりすぎはよくないなと
自分の舌で感じることが大切なんだと思います。
感覚が知らないうちに
濃い味へと偏っていることに
気づいておくこと
それが大切なような気がします。

素材のことを熟知し
出来合いの調味料ではなく
体に優しい料理をその場で
作りつづける小さなおいしい
飲食店
そんなお店もあります。

せっかくの
そんな貴重なお店の味が
自分の舌のせいで
よくわからなくなったら
とても勿体無いと思います。

自分の中のバランス調整
大事だなぁと思った次第です。

【本日のまかない】
出汁をとった後の干し椎茸たっぷりのチャーハン🌟

かむとじゅわ〜っとでる
椎茸のお出汁と
ぱらっと優しくほぐれるご飯
最高のチャーハンでした‼️

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