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それでも、

ちょうど3年前の、2021年3月31日、初めて精神科に入院した。
あれから、3年。昔の鬱が酷く毎日気持ちが沈んでる日々と比べたら、気分が安定している期間も多くなり、だいぶ良くなったのではないかと思う。

調子を崩してから6年くらい。前に進みたいなぁと思うくらいに回復してきたけれど、実のところ前に進むことが怖い。正確に言えば、ここから抜け出すことが怖い。調子が良くなったところでどうすればいいのか分からないし、見放されてしまう気がして怖い。ずっとぬるま湯に浸っていたい。変化が、怖い。そう思って、前に進むことをずっと拒んでいたけれど、それでも、最近は、前に進みたい、変わりたいと思うようになってきている。
それは、前に進むことを「認めて、許す」ことが出来てきたからだと思う。怖いと思う自分も、後ろめたい気持ちがある自分も、全部ひっくるめて、愛して、抱きしめてあげたい。前に進んでも大丈夫だよ、って。

治療していく過程で、沢山自分と向き合ってきた。
認めたくない自分のことや本音、たくさんたくさん、あった。でもほんとうはもっと自分に素直でいいのかも、と少し思うこの頃。簡単なことではないけれど、向き合うこと、考えることはとても大切だと思うし、病気にならなければこんなに向き合うこともなかったと思う。

私は言語化が苦手なのだが、少しずつ言葉にするように努めてきて、ほんの少し、人に話す時も気持ちを言葉にすることができてきている。

ここまで、6年。長いか短いかは分からない。減薬も出来てないし、通院も週一。未だに消えたいと思う日々は無くならないし、衝動に負けそうにもなるし、目も背けたくなるし、逃げたくもなるけど、自分のペースで進みたい。
"それでも"というところに、たどり着けたかな。

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