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お母さんは、きみに笑っていてほしい

新年度が始まりましたね。
我が家の長男は幼稚園の年中クラスへ転入、次男は自宅保育です。
結論から言うと、思い切って転園してよかったと感じています。


保育園との差を感じたのはまず先生方。
補助の先生含めていつもにこにこしていて、長男の様子をとても楽しそうに教えてくれる。
でも飾った感じはなく、素で話してくれている感触なのもポイントが高い。
先生方いわく、幼稚園での長男は「誰にでも話しかけられる」「楽しそうな遊びに自分から入っていける」とのこと。

わたしは長男を彼氏だと思ったことはないけれど、でもかわいい自慢の子だ。褒められたことが嬉しかったし、寝ている長男の顔を見ながら泣けてしまった。だって、これまで「問題あり」だと思われていたから。

長男はよくも悪くも染まりやすい。マイペースなように見えて、周りが何をしているか、何を言っているかよくわかっている。
一方で好奇心も旺盛でやりたいことがたくさんある。
電車や恐竜の名前を「生きる図鑑」のように覚えている長男。「のびのび育てないとかえって難しい」との母の判断は、今のところ正しかったようだ。

だが。
環境ががらっと変わり、その先で頑張っている長男に、このたび精神的サンドバッグとして母が任命された。

エネルギーのある子だから本気を出すと強い。もうわがままのオンパレード。
ああしたいこうしたいこれはいやだあれはいやだ。
もうすぐ2歳の次男も絶賛イヤイヤ期なのだけれど、イヤイヤ言っているだけなのでかわいいものだ。
「嫌なの、そうなの」と言って時間を置けば解決する次男とは違い、長男の場合は「今、抱っこしてほしい」(自転車に乗っているのに)「今、メロンパンが食べたい」(スーパーまで行かなければならないのに)という具体的かつ叶えてあげるのが難しい希望ばかりだ。
母はノックアウト寸前である。

でも。
わたしが妊娠中、つわりがひどくて遊んであげられなかったとき。
2022年秋から冬にかけて貧血と過労でぼろぼろだったとき。
長男が荒れたのは保育園だった。

わたしが一番悲しかったのは、荒れているのを誰も教えてくれなかったことだ。
年度末に面談を申し込んで初めて知った。

母としてはよそで楽しい思いや悔しい思いをたくさんして、それをぶつける相手が自分だったらいいなと思っている。
家でいい子でいなくていい。

だけれど察する長男だから、体調を崩している母にはぶつかれなかったのだろう。「お母さんだいすき」と何度も伝えてくる子なのだ。

だから今わたしは喜々としてサンドバッグ係を務めている。わたしも人間なので「ちょっとそれは受け止められないかな?」と感じることも正直あるけれど。

わたしはきみに笑っていてほしい。
だからわがままをいっぱい言って、たくさん泣いて、母に言ったわがままの数パーセントでも他のひとに優しさで返せるといいね。
進級おめでとう。


先週土曜日のnoteをお休みしました。
連載という形を取っているので、もし見に来てくれた方がいたらごめんなさい。これからは休載アナウンスをしようと思います。

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