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『パリに行きたい!』展@福井県立美術館

9月15日から開催中の『パリに行きたい!』展に行ってきました。

ひろしま美術館、古谷可由氏学芸部長さんの記念講演会も聴講させて頂きました。

パリは何度か行っていますが、土地勘がなく、なんとなくしか分かっていない。。改めて、地図と、画家たちの描いたアングルを眺めながら
あの辺りなのか…とぼんやりと思い出しながらお話を伺っていました。

パリという街の魅力はあちこちでも語られていますし、芸術家だけでなくさまざまな人々を刺激する土地というのは周知の事実。

ヤッパリ惹かれてしまう何かがある街なのでしょうね。

それにしても、19世紀から20世紀初頭というのは色んな意味で自由で刺激に溢れ、新しいものを享受する時代だったのだなぁと改めて感じました。


先日喫茶室ニホさんでのイベント【美術から見るバレエの歴史】でも触れたディアギレフのバレエ・リュスの時代は、まさに20世紀初頭。
東のロシア帝国からエキゾチックでかつ大胆な装飾、そして高水準なレベルのダンサーたちが「どうだ!」と言わんばかりに披露した舞台は、パリの聴衆をものすごく驚かせたのだと思います。それも興奮を伴って。
だってロシアは垢抜けない東の田舎のイメージだったのだから。


しかも当時フランスで活躍していた画家や沢山のアーティストたちも巻き込んで、刺激し刺激され、化学反応を起こしていたのだなぁと。

衣装や美術はピカソやらマティス、そして今日も展示にあったユトリロも。
音楽はストラヴィンスキーやドビュッシー、サティなんかも

考えたら本当に豪華。
当時、生の舞台を観たパリの観客たちが羨ましすぎ。

ちなみに、エコール・ド・パリの藤田嗣治も、バレエ美術も手がけていたことを思い出しました。1946年の日本で初演された「白鳥の湖」の美術を担当。
当時のパリで、バレエ・リュスの舞台にも足を運んだのではないか…そんな妄想を膨らましつつ、フジタの自画像をニヤニヤ眺めてきました。


歴史と芸術って当たり前ですが本当に絡み合っています。
そのタイミングだからこそ必然的に生み出されるものや
隙間や捩れの部分での偶然の萌芽もある。


人との出会い、喜怒哀楽が伴う時間
「その時」ってすごいことなんだなぁと、そんなことに思いを馳せておりました。

10月14日(土)は学芸員西川奈津美さんによるトークサロンも開催!
福井県立美術館、または喫茶室ニホさんへお問合せください。

『パリに行きたい!』展は10月15日(日)まで開催。


パリに久しぶりに行きたくなりました!
電車の旅がしたい。


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