Mavita

モスクワで10年ボリショイ劇場の日本語案内を主催。バレエ留学、プロの舞台、大学生活、海…

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モスクワで10年ボリショイ劇場の日本語案内を主催。バレエ留学、プロの舞台、大学生活、海外での就職と起業を経てバレエ講師とバレエ座学の発信もしております。http://mavita12.com/

最近の記事

新しい季節

やっと桜が満開…と思ったら 雨が降り出し気温も下がり、花冷えとなってきました。 桜だけでなく木々も芽吹き始めて この時期になると改めて「季節って巡る」のだなぁと実感します。 秋から3回にわたって開催させて頂いたバレエ講座の会場、 福井県立美術館横の美術館喫茶ニホさんが喫茶店を閉店され ギャラリーの夕方画廊「分室ニホ」として活動の場を変えられました。 https://www.instagram.com/bunshitsu_niho/ ニホさんに限らず、自分や周りを含め

    • バレエと芸術の世界を楽しむ Vol.3「解説で見る《ボリショイ劇場バックステージツアー》」

      福井県立美術館ヨコの美術喫茶室ニホさんにて、バレエ座学第三弾、 「解説で見る《ボリショイ劇場バックステージツアー》」を 2月18日(日)に開催します。 私は10年間、モスクワでボリショイ劇場のバックステージツアーを日本人向けに開催してきました。 1時間半のツアーでは、案内する場所や歴史や建築物としてのお話は毎回同じではありますが、劇場内の様子は1度として同じだったことがありません。 舞台上で裏方さんたちが大声の合図で舞台装置の転換作業中だったり プリマ・バレリーナが衣装を

      • バレエ座学「くるみ割り人形」の世界@オンライン

        空気がだいぶ冷えてきましたね⛄️ もう12月後半とは、びっくりです。 さて、《くるみ割り人形》はこの季節にこそ観て貰いたい演目。 さむーい時期に観ると、ほっこりする作品です🕯️ 先日日曜日の夜にオンライン座学「知るって楽しい!《くるみ割り人形》の世界」を開催いたしました🎄 沢山の方にご参加いただきました。改めて本当にありがとうございます。 この演目は、世界中の劇場でレパートリーに加えていないバレエ団はないのではないか?と思います。 なんて言ったって、クリスマスのお話しで

        • 年代物プログラムたち、とソ連アニメ

          オンライン講座のテキスト作りに活用している資料に、こんな子たちがいます。 数年前の年末に、ボリショイ劇場美術館のスタッフから 「はい、プレゼント。活用する?良いお年を!🎄」と ほいっと頂いたのがこちらの古いプログラムたち。 劇場の作品の記念展や作曲家の特集などがあったら、展覧会の資料として展示されるような代物たち。 帰宅してまじまじ見ていて、こんなの貰って良かったのかしら😨??と多少不安を覚えました。 とはいえ有り難く頂いてしまったので、いろんな場面で活用させて貰ってい

        新しい季節

        • バレエと芸術の世界を楽しむ Vol.3「解説で見る《ボリショイ劇場バックステージツアー》」

        • バレエ座学「くるみ割り人形」の世界@オンライン

        • 年代物プログラムたち、とソ連アニメ

          オンライン講座のお知らせ:12月のお楽しみ《くるみ割り人形》

          一気に寒くなったと思ったら、また気温が上がって不思議な気候ですが、あっという間に12月。2023年、皆さんはどんな1年だったでしょうか。 年末というとベートーヴェンの第九を思い浮かべる方もいると思いますが、 ロシアでは12月と言うと、あの季節! そう、「くるみ割り人形」です。 日本でも年末に上演されることが多いですが、季節問わず子供の発表会でもよく見かけます。人形や兵隊など可愛い役、またファンタジックな内容が楽しい作品なんですね。 ボリショイ劇場では、チケットは公演の3

          オンライン講座のお知らせ:12月のお楽しみ《くるみ割り人形》

          知るって楽しい!シリーズ《くるみ割り人形の世界》

          福井県立美術館ヨコ、美術館喫茶室ニホさんにて、《くるみ割り人形の世界》の講座を開催しました。主催はCRESCENTさん。 10月に開催した「バレエの歴史」に続く第二弾。12月といえばのバレエをピックアップしました。 チャイコフスキーの三大バレエと言われている《白鳥の湖》《眠れる森の美女》そして《くるみ割り人形》。語るには相当時間が必要…というそれぞれに魅力たっぷりの作品たちです。 CMやテレビ、映画等等でも耳に馴染んでいる曲が多く、「これだったのか」と気が付く曲が多いの

          知るって楽しい!シリーズ《くるみ割り人形の世界》

          「知るって楽しい!《くるみ割り人形》の世界」@福井県立美術館喫茶室ニホ

          11月初旬は暑すぎて、半袖やらノースリーブでも大丈夫だったことに衝撃を受けましたが だんだんと空気が冷たくなってきた今日この頃。 先日、チャイコフスキーの3大バレエ《白鳥の湖》《眠れる森の美女》《くるみ割り人形》に関してのオンライン講義を行いましたが、1時間でこの作品たちを語るのはとても大変でした。というか無理がありました😅 この作品たちが作られた時代は、ちょうど歴史の境目と言うか、バレエという芸術や音楽家たちの立ち位置が変わる大切なタイミングでした。その要の役割を果たした

          「知るって楽しい!《くるみ割り人形》の世界」@福井県立美術館喫茶室ニホ

          【次世代を担う バレエ指導者養成講習会】から感じた日本のバレエ事情

          11月1日〜4日の間、バレエアーツ有明スタジオにて日本ダンスサイエンスアカデミー主宰《次世代を担う バレエ指導者養成講習会》を開催しました。 主宰の齋藤愛見さんはバレエスタジオを2つ経営しつつ、DSAを立ち上げ、また大学の博士課程で研究をして論文を書いているというスーパーウーマン。 常に何かに追われており(笑)体が心配ではありますが、彼女のようなバレエ指導の実践と経営能力もあるバレエ研究者は、今後とても大事な存在になると、友人贔屓ながら勝手に思っています。 数年前、元ボ

          【次世代を担う バレエ指導者養成講習会】から感じた日本のバレエ事情

          祖母のかたみ💍

          20年以上前に亡くなった祖母の遺品を 母・伯母たちがわけわけして ずーっと仕舞われっぱなしになっていたアクセサリーや宝石の数々。 私が貰っていたエメラルドのリングは、お守りにとモスクワにも 一緒に連れて行っていましたが 昔のデザインでショールには引っかかるし手袋は嵌められないしで ジュエリーボックスの肥やしとなり十数年。。 どうにか整理をしなければと、この夏に思い切って処分・整理に踏み切りました。 そこで見つけたのがリフォームのお店。 [Merak Jewelry Sh

          祖母のかたみ💍

          子どもの成長期と向き合う

          ダンスサイエンスアカデミー(DSA)主宰・齋藤愛見さんによるオンライン座学 『バレエのために知っておきたいダンサーの心と体』が開催されました。 成長に伴う体の変化、栄養学、舞台や本番までの体調管理や食事管理、生理との付き合い方、ダイエットなど 知っておかなくてはいけない知識の数々。 バレエを習っている子たちにつきまとう体型問題。 これは間違った認識を持つととても大変なことになってしまう結構重要な問題です。 栄養のことやダイエットは、成長期の子どもたちの課題であり、バレ

          子どもの成長期と向き合う

          『パリに行きたい!』展@福井県立美術館

          9月15日から開催中の『パリに行きたい!』展に行ってきました。 ひろしま美術館、古谷可由氏学芸部長さんの記念講演会も聴講させて頂きました。 パリは何度か行っていますが、土地勘がなく、なんとなくしか分かっていない。。改めて、地図と、画家たちの描いたアングルを眺めながら あの辺りなのか…とぼんやりと思い出しながらお話を伺っていました。 パリという街の魅力はあちこちでも語られていますし、芸術家だけでなくさまざまな人々を刺激する土地というのは周知の事実。 ヤッパリ惹かれてしま

          『パリに行きたい!』展@福井県立美術館

          【美術から見るバレエの歴史】in美術館喫茶室ニホ

          昨日は福井県立美術館ヨコ、美術館喫茶室ニホさんにてバレエ座学のイベントを開催させて頂きました。 主催はCRESCENTさん。 6月に開催したオンライン座学「白鳥の湖の世界」にご参加頂いたご縁で今回の会につながりました。 改めまして、ありがとうございました! 美術の流れにバレエの変遷を絡めているのですが、舞台芸術の中には様々な分野の芸術が組み込まれているので、実は何気なく知っている絵画や歴史の人物名など、大人の我々はどこかで聞いたこと・見たことある…!と答え合わせになるような

          【美術から見るバレエの歴史】in美術館喫茶室ニホ

          オンライン座学、開催しました!

          先日、オンライン座学 【知るって楽しい!シリーズ「白鳥の湖」の世界】 を開催しました。 京都・東京・網走・モスクワなどから ご参加下さりありがとうございました! 場所問わずは、オンラインの醍醐味ですね さて、「バレエ」と聞くと大多数の方が思い浮かべる 『白鳥の湖』 なぜこんなに浸透していて、また有名なのか。 まずはこの作品の要になっている 振付家のマリウス・プティパ、レフ・イワーノフ そして音楽家のチャイコフスキー この3名の紹介に始まり ◉1877年の初演が失敗だ

          オンライン座学、開催しました!

          なぜ、バレエ座学なのか

          バレエにどっぷりだった時の経験 ボリショイ劇場を通して沢山の人との出会いや モスクワ生活の中で感じてきたことを踏まえ 今はバレエの座学の発信をメインにしております。 さて、なぜ「座学」なのか? バレエは踊りのお稽古。実技が中心です。 練習しか実力をつける方法はありません。 これはスポーツをはじめ、料理や楽器、茶道や芸術分野でも なんでも同様ですね。仕事も然り…です。 上達の必須条件は、日々の訓練です。 だからこそ、日本国内、いや世界中で数多の先生方が バレエ教育に力

          なぜ、バレエ座学なのか

          自己紹介

          初めまして。Moehaと申します。 バレエ座学の発信をしております。 ここに至るまでの経緯と、自己紹介をさせて頂きます。 小学校1年生の時に、ボリショイバレエ学校の日本公演を観て 「バレエは外国のものだ」と衝撃を受け その2年後バレエを始めた時に感じたのは 「外国のものだから、外国に行かなくては」でした。 とても単純にそう思いました。 15歳の時、ご縁を得てボリショイバレエ学校へ留学。 「本当に、バレエは外国のものだった」と痛感し、さらに 自分が東洋人であるという

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