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あたらしい世界


ぎがもえかです。

まだまだ寒い日々、
いかがお過ごしでしょうか。

このたびの地震による被災地の方々が
とても寒い中避難生活を送られていることを毎日ニュースで拝見しており、心が潰れそうなほどに痛みます。
微力ながら、皆さまの心と身体のご無事を心より願い続けております。

大変迷った末ではありますが、以降も、自分の活動のお知らせなどを続けさせていただきます。

そぐわないと感じられるときもあるかもしれませんが、まずは自分にできる目の前のことに向き合いたいという気持ちでいます。



先日、instagramとXでもご報告させていただきましたが、
夫との間に第一子を授かっております。

今は安定期に入っており、春ごろに出産予定です。

とはいえ出産するまではなにが起こるか分からず、安定期と言われる現在でも日によって体調が変わるため、気をつけて過ごしています。


日々が大きく変わりました。
"知らないこと"しかない" 、というのは
久しぶりな感覚です。

音楽活動をしていて、勿論まだまだ知らない知識は山ほどありますが、子どもの頃から触れていたピアノで得た知識を役に立てられる可能性があります。

作ったことのない料理を作る、となっても
包丁の使い方や野菜の洗い方は知っています。

そういった後ろ盾がなく
知らないこと"しかない"、というのが
妊娠中にいつも思い悩む原因です。

それゆえに、情報に溢れ返った世の中で 情報を選択していくことの難しさをひしひしと感じましたが、

もともとの体質も違ければ、住んでいる環境、経済的な面、実親や義両親との関係、
人によって何もかもが違う。

広い海を頼りない小さなボートで漂っているような状態ですが、
同乗してくれている夫と共に ゆっくりゆっくりとオールを漕いでいけたら、と思って過ごしています。

つわりが苦しかったです。
気持ちが悪くなり、食べものを受けつけられないタイプのつわりでした。

ピークの時期には水を飲むのも気持ちが悪くて脱水状態になってしまったので、点滴や吐き気どめを頼りました。

わたしは小学生の頃から嘔吐恐怖症を持っています。嘔吐恐怖症というのは、高所恐怖症や先端恐怖症などと同じように、特定のものに強烈な恐怖心を抱き、足がすくむ、震える、動悸がし呼吸が浅くなる、冷や汗が止まらなくなるなど身体的な反応も起こるもので、
嘔吐恐怖症は、自分が吐くことや他人が吐く姿、映画やイラストなどでの吐く描写など、"嘔吐"を連想することに恐怖を感じてしまう症状です。
(わたしの場合は、勤めていた介護施設のご利用者さんなどご高齢者の方のそういった場面は、唯一平気でした。)

つわり中、自分が吐いてしまいそうになる度に、震えながら泣きながら耐えていました。

体調に変化が起きているということは、赤ちゃんが順調に育っている証拠なのに、と
嘔吐恐怖症によって感情まで振り回される自分を責めてしまってばかりいたのですが、

あるときから、
「もし自分の子どもが何かにつよく恐怖を感じてしまうことがあったら、その気持ちや複雑なつらさを理解して寄り添えるような親になりたい」
と強く思うようになりました。

自分が恐怖に感じるものと向き合わねばならない毎日は生きた心地がしないほど辛かったけれど、視野の広がる大切な経験にもなりました。


お腹にぽこぽこと胎動を感じたり、
検診のたびに赤ちゃんが元気に動き回ったり、
顔を掻いている姿を見るたびに愛おしい気持ちが溢れ、
それが日々の体調変化を乗り越える何よりの精神的支えです。

授かるまでに流産も経験しており、その時の強いショック、強烈なお腹の痛みを経験し、
その上であらためて
今ここにやってきてくれた命というのは神秘的で、本当に奇跡的なことだと感じています。

音楽活動に対してますます意欲を高めて過ごしている夫をそばで見ていても、新しい命の存在は大きいのだなと日々思います。


妊娠が分かった日から、毎日日記を書いていました。

それらを、このnoteに自主連載してみたいと思います。

誰かの参考になるようなものを…ということはまったく考えていません。
だって、わたし自身が今現在、分からないことに埋もれている。人へのアドバイスができるような器はまだまだなく未熟です。

それでも
初めて尽くしの毎日の記録と、それにより初めて感じたことが、これからの日々を伝って制作活動にも繋がっていったらいいな…
という気持ちで、発信してみたいと思っています。
ゆくゆくは本の形にしたいです。

今後とも
考えることを止めずに、
自分で選択することと 周りを見渡すことを大切に、
活動休止するまでの日々を精いっぱい過ごしてまいりますので、どうかお気に掛けていただけるとうれしいです。


お腹がどんどん大きくなってきて、腰痛が続いていて、立ったり座ったりする度に
「よっこいしょ よいしょっ イテテテ」
と言うのが癖になってしまった、
ぎがもえかより。


📷 妊娠中しんどいと感じたときに眺めていた、赤ちゃんのからから

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