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女1人で屋久島の混浴温泉に入った話


去年7月下旬、屋久島で一人旅をしました。

初めての1人旅

当時、私はアメリカ留学を1ヶ月後に控えていました。
1人暮らしをしたことがなかった私は、
1人で生活する体験を少しでもしておこうと思いました。
そこで、屋久島に一人旅に行こうと思いました。

なぜ屋久島かというと、
縄文杉をこの目で見てみたかったからです。

苦手な山登りに挑戦


鹿児島まで飛行機で行き、
高速船トッピーに乗って、屋久島に到着。

東京のように高いビルはなく、見渡す限り自然。
高速船から降りた人々が車に乗る中、
私は歩いて宿泊所に向かいました。

次の日は山登りのために
早朝4時に起きなくてはいけなかったので、早々に就寝。

早朝4時に起きてツアーの車が迎えにきました。
眠気が襲う中で運転手の方と会話し、
登山口に到着するとツアー参加の50代夫婦と合流。

朝6:00登山開始。
山登りは正直嫌いでした。疲れるからです(笑)
でも、夫婦やガイドさんとの会話や、
歴史深い場所を歩いていると感じたら、
疲れなんて吹き飛んでました。

一緒に登る人は大事だなーと思いました。
それにしても、ご夫婦のバイタリティに驚きました。
還暦を前にして何時間も山を登り続けられるなんて、、
「年齢なんて関係ない」とは言うものの、
初めて目の前でそれを体現している人がいて感動しました。

古代から生きる縄文杉

休憩含め10時間登った後、
いよいよ世界遺産に登録されたエリアに入りました。

そこから数時間登ると壮大な縄文杉が見えました。
自然の音しか聞こえない中、山の王のように、
他の植物たちに守られているかのように
そびえ立つ縄文杉。

感動しました。推定樹齢2170年といわれます。
現在の西暦は2023年。
つまり、紀元前から存在することになります。

その歴史の深さに感銘を受けながら、
「登ってよかった」と思いました。
これが山登りの醍醐味なのだと。

写真だと伝わらないですね..
縄文杉の荘厳さは、
その場の空気感や距離感がわからないと
感じられるものではありません。

ぜひ、直接行って確かめてみてください。

女1人で混浴露天風呂に挑戦

私は、屋久島での滞在を急遽延長しました。
なんとしてでも自然混浴温泉に行きたかったからです(笑)
温泉の名前は「平内海中温泉」。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
この温泉は壁もなければ天井もない、
完全露天風呂です。

営業時間は1日2回の干潮前後約2時間のみ。
まさに幻の温泉♨️✴︎
海の中から湧き出ている天然温泉なんです。

入浴料は、「こころざし代」として200円を支払います。
受付はありません。
入り口にお金を入れる場所があるので、そこにいれます。

訪れる方に気をつけて頂きたいのが、
ここ、脱衣所がないんです。
普通は車で来て車の中で着替えるんでしょうけど、
私は何せ徒歩で来たので、
着替える場所はありません。

温泉に入ってる人は1人もいなくて
清掃の中年男性しかいなかったので、
心細かったですし、なんか怖かったです。

だから正直入るのを諦めようかなと思ったのですが、
ここで辞めたら後悔する
と思って、勇気を振り絞って
建物の陰に隠れてコソコソと着替えました(笑)
誰か来たら完全にアウトの場所でした(笑)

ちなみに、水着と下着着用の入浴が厳禁で、
バスタオルだけ体に巻いて入れます。
清掃員の男性にバスタオルをもらって
それを体に巻きました。

着替え終わって温泉の方に向かうと、
やはり誰もいない。
天然温泉を独り占めできた気分でした。

いざ温泉に近づいていくと、、
"あるモノ"を目にしたんです。
"それ"は、私がこの世で一番嫌いなもの。
目にすることも避けてきた"モノ"でした。

それは、フナ虫
フナ虫というのは、「海のゴキブリ」と言われる、
ゴキブリに似た形、大きさをした虫です。
しかも1匹なんてものじゃないんです。
おそらく100匹以上のフナ虫が温泉の岩の上に
うじゃうじゃいるんです。

ハエですら捕まえられない私にはまさに地獄絵図。
さすがに心が折れかけました。
でも、よく見ると温泉の底には虫はいませんでした。
なので、岩の周りだけ避ければ入れる。
そう思って一歩踏み出して入水。

温泉の底はぬめっとしていて、
少しでも気を抜くとツルッと滑って
フナ虫の元へダイブしてしまいます。
なんとか体勢を整えて、肩まで浸かることができました。

そして顔を見上げると、
目の前には海が広がっていて、
まさに自然の温泉。
この景色を独り占めできてるんだ、と優越感に浸れました。

「平内海中温泉」は有名ではありますが、
あれに挑戦できる人は少ないかと思います。

関東圏でぬくぬくと育っていた私には
とても刺激的な体験だったので、
刺激的な体験をしたい方はぜひ行ってみてください(笑)

まだまだ屋久島旅は続きます。
続きは別の記事?で。

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