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レジェンドが死んでしまった

一昨日の夜のこと。ちょうどインスラグラムのタイムラインを見ていたら、突然カール ラガーフェルドの写真が続いた。もともと彼は常にモノクロのコーディネートなので写真が白黒でも何の違和感もない、でも待って ..... キャプションを見ればどれも RIP と書いてある。すぐに検索してみた。まだ速報が出て10分足らず、フォローしているデザイナーやメディアがそれを受けて投稿したものだった。そう、レジェンドが死んでしまった。

衝撃だった。もちろん面識があるわけでもなく、シャネルフリークな訳でもない。でもファッション界に激震が走ったことは言うまでもなくて、少なくともモードの世界に憧れた人なら皆、彼の死にショックを受けたはずだ。

85歳。その時がいつきてもおかしくはない年齢であったけれど、生涯現役で、ファッションウィーク中に亡くなるなんて、最後までKING だ。

毎回のランウェイ、オートクチュールの手仕事、そのクリエーションに魅せられてきた人はどれだけいるんだろうか。こんなにも大量生産の安物が溢れすぎてしまった時代に、常に手間をかけた最高の服と夢を世の中に出し続けてきた。良いものを創り続ける、価値を想像する大切さに、改めて自分の見出すべき方向性を考えさせられた。

ビジネス面においても新人モデルのカイアガーバーとコラボを出したり、愛猫のインスタグラムアカウントがあったり、もちろん彼とシャネルを支えるスタッフは大勢いるはずだけれど、85歳までファッションアイコンとして (しかも女性でも、モデルでも、女優でもない)最前線にいることの凄さ。世の中年齢を重ねていくほどにクリエイティブな感覚が時代遅れになってしまう人がほとんどの中、85歳まで、死ぬまでモード界を引っ張ってきた凄さ。

元号が変わるのは日本だけの都合でヨーロッパの人たちには関係ないけれど、平成が終わるという時代の節目にファッション界の歴史が一つ閉じた。閉じたというより新しい扉が開かれたといった方がいいかもしれない。時代が変わるんだな、と感じざるを得ないような出来事だった。

さまざまなことが変化流動している時代の中で、今はその過渡期にありスピード感がものすごく早い。突破口を見出せない人がとても多い時代だ。

同じ日にちょっとした講演を聞いていたのだけど、『立ち止まる、そして自分のあり方を考える』というのが今多くの優秀なビジネスパーソンに必要だという話がスッと腑に落ちた。なぜなら私はこの2ヶ月をそれに費やしてきたからだ。直感でそう感じてそう動いていたけれど、そうか、世界全体がそうだっんだ、と納得した。

人の死は様々な事を考えさせる。この感情を忘れてしまう前に書き留めておかなければと思った。これからもファッションが人々に夢を与え続けつつ、過剰生産や焼却処分、途上国での倫理的ではない労働などがなくなり、人々がものづくりに対するリスペクトを取り戻す世界になるように、微力ながら自分も努力しないといけないな、そう思った。

大切な事を気づかせてくれてありがとう。
そう心の中でファッション界の皇帝に向かって呟いた。


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