moeqnn

日記

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最近の記事

だから、巡り巡ってまた会おう

愛した人たちの連絡先が上に表示されていて、なんだかちょっと、変な気分。 わかりやすい別れが本当に本当に、本当に苦手だ。もう一緒にいたくないのに、もう無理なのに、自分から別れを告げておきながら泣きじゃくったこともある。 どうして一時は愛し合っていた者同士、嫌いになったわけでもないのに関係を切ろうとするのか。どうしてずっとこれからも大事な人として関係を続けていけないの。どうしてもう会わないなんて言うの。どうして。行かないで。おねがい、いかないで。 そして結局わたしはまた、涙を飲

    • 忘れないで

      春の匂いがした。散らばる桜の隙間から派手なビルがちらちら見える。穏やかな毎日が続いて、わたしは焦った。 悲しくはない。寂しくもない。ただなんとなく、なんとなく、自分の中にあるなにかをわたしに気づかれないようにしているみたいだ。 目を逸らす自分に問う。きみは一体なにに怯えているの?もう大丈夫って、言ってたじゃないか。大事に大事に握りしめていたはずの心は、強く握りすぎて萎んでしまったんだ。 自分の器から溢れることがない感情を、疑う。本当に嬉しいの?本当に好きなの?器から溢れない

      • わたしの性癖とこころ

        「底なしの欲深さで泥汚くて、“汚い”って言葉じゃ軽いくらい誰よりも汚い部分があるという自覚があり、そしてかわいい女の子の皮を被って、かわいいかわいいされて、嬉しくなってこの汚物も愛してって見せたらドン引きされる、それがきみ。どう?当たってる?」 ああ、うん、当たっている。忘れていた。わたしの中は、汚い。 だけどわたしの周りの人たちはそんなことないよと否定してくれることも、わたしは知っている。何年も付き合いのあるあの子でさえ、きっと否定してくれる。 わたしがそれを伝えるときはい

        • 今この瞬間をあなたと過ごすために捧げる

          昨日の化粧が顔に残ったままのわたしは多幸感に包まれて、ひとり余韻に浸っていた。次から次へと溢れ出る幸福感、わたしはもうどうすればいいかわからない。抱えきれないほど大きくなった気持ちはまた、居場所を失う。 ーーー 生足に強い風を感じて、おでこをさす陽で日焼けを気にして、大きいエンジン音が少し恥ずかしくて、サイドミラー越しに目が合って、緑と青が通り過ぎていくのが綺麗で、背中にぴったりくっついて、ヘルメットがぶつかって笑った。午後1時。 あまりにも綺麗な星空はふたりだけのものに

        だから、巡り巡ってまた会おう

          それは愛だったから、もう大丈夫

          世界が急に冷えてわたしは焦る。ひとりでこの冬を乗り越えられない気がした。わたしのだいすきな人たち、暖かく過ごせているかな。凍えていませんように。 冬には思い出が詰まりすぎている。だからわたしは冬がだいすきで、だいすきで、とてもさみしい。 あの頃のわたしに結婚しようねって言ってくれた。わたしもずっと一緒にいようねと言った。 わたしの全てを受け入れて、全てを赦そうとしてくれた。それはどうしようもなく愛だった。本物だった。宝物だった。だけど、愛じゃなかったんだね。でも、それでもや

          それは愛だったから、もう大丈夫

          ふたりの間に起こる全ての責任はわたしが全部引き受ける

          流れ星を見た。言語化できないような感情や感覚こそ大事にしたい。 オリオン座はどの時点のわたしも見ていてくれた。離れていても、わたしがあなたを気にかけてずっとおもっていること、どうかあなたに伝わりますように。 もはや会話なんかなくてよかった。その柔らかい雰囲気やペースや温度を感じられるなら。 何を知っていても、知らなくても、もうなんでもよかった。見つめ合っていられる時間があまりに尊いから。 あなたの空気に包まれて、わたしの持つ全てであなたを感じていたかった。もう、それだけでい

          ふたりの間に起こる全ての責任はわたしが全部引き受ける

          いろんな気持ち

          夏、一年半ぶりの東京。10泊ほどしたわたしは毎日だいすきな友人たちに会いに行った。 ふらっと入ったバー、友人の友人、たくさんの出会いもあった。みんなすごく優しくしてくれた。これからこの人たちとどんな関係性になって、どんな景色が見れるんだろう。また会えるかな。会えるといいな。 ーー 生きるのは心細くて不安だ。ずっと一緒にいようねと約束したあなたはもう前を向いてがんばっていることだろう。 あなたの影響で電子タバコを吸い始めたこと、ホテルできちんと洋服をハンガーにかけるようにな

          いろんな気持ち

          もっと自由な愛を持てますように

          世界があまりに眩しくて泣いた。生まれたてのわたしは、人が愛し愛されている姿を見て泣いた。こんなにも世界がキラキラしていたことを、わたしはすっかり忘れていたんだ。あなたもこんな世界の中で生きていてくれたらと強く願った。 「きみを通して見る世界はキラキラしているから、こちらこそありがとう」と言われたわたしは。 同じ状況でも違う場所から見れば、悲劇にも喜劇にもなり得る。 悲しいのは、現実じゃない。わたしの心が、目が、そういう風にしか映さなかっただけ。つまらないのは、わたし自身がつ

          もっと自由な愛を持てますように

          その日まで、わたしは待ってる

          孤独が、ふかふかの布団みたいにわたしの全身を包み込む。ああ、さみしくて誰かに連絡してしまいたくなる。 この孤独感は誰かの介入ですぐに砕けてばらばらに散るだろう。それをもったいなく感じたわたしは、スマホの電源を落とした。 目を閉じながら考える。わたしが、心が、戻ってきた。夜が優しい風を運んでくれる。朝は始まりを祝福し、昼は太陽が味方する。 すべてを赦して、すべてを愛したい。そういう世界線で生きていたい。 心が砂漠になって枯渇して何ひとつ赦せなくなり、愛なんて幻想なんだと諦めて

          その日まで、わたしは待ってる

          いつか失くしてしまう日がきても

          わたしは今日もまたあなたの事を思い出していた。窓から入る風が心地よくて、偏頭痛が少しだけ和らいだ。涙が溢れて心臓がぎゅっとなる。 あなたの言葉を、頭の中で何度もリピートしている。 ようやくちゃんと泣くことができたような気がする。悲しむ事も、嘆く事も、寂しがる事も、しばらくできていなかった。感情を解放するのが怖くて、淡々と毎日を過ごした。前に進もうとしては後ろ髪を引かれて立ちすくむ毎日。 自分を取り戻すことで、わたしはきっと以前のように興味があるものに飛びついては楽しいところ

          いつか失くしてしまう日がきても

          ラブの愛

          「好きって幻みたいだな。好きな気持ちがちゃんとあっても、その形を探していけば雲のように姿を消して、でもそこには確実に存在していて」 掴もうとすれば指の間からすり抜けていく。掴めないから見つめるしかなくて、形がないから保存もできなくて、永遠はないから今を大事にするしかなくて。 その中に飲み込まれてしまえば視界が悪く、思うように動けなくなる。 花を贈ること、季節を一緒に感じること、食べ物を贈ること、ふたりで抜け出す飲み会、ふたり以外のその他全てが消える瞬間、一緒にご飯を食べるこ

          ラブの愛

          あの頃のわたしより

          あの頃のわたしが吐いた言葉。「“自分はこんなに寄り添ってるのに”とか言ってる時点でちゃんとは寄り添えてないんだよ」「愛は等価交換じゃない、100与えても1すら返ってこない場合もある だから身は削っちゃダメなんだよ」「“自分はこれだけやってあげてるのに”と思った時点でその関係は終わる」 「1しかもらえないなら1しかあげないみたいな気持ちなら、あとになって“こんなにやってあげたのに”と思うくらいなら、もう何もしない方がいい」 どんな時だってたくさんあげられるような人でいたかった。

          あの頃のわたしより

          5年後のわたし達へ

          きっと5年後には忘れている。今わたし達の間で流行っている変顔も、帰り際に寝不足で気失いそうになりながらも別れを惜しんだことも、湯布院に向かう電車の中でアイスを買ってもらったことも、生理痛が酷かったわたしの髪の毛を乾かしてくれたことも。 だけどきっと5年後も覚えている。もらった愛情も、そのあたたかさも、笑顔も、恋しさも、ときめきも。 5年も経てば環境も考えも気持ちも関係性も立場も、色んなことが変わっていく。わたしは30歳になる自分のことが想像できない。 だけどなにをしていたっ

          5年後のわたし達へ

          その優しさの裏側に

          優しいと言われる人は、一体どういう経緯でその技術を手にするに至ったのかと考える。 わたしの友だちは、子どもの頃親の顔色を伺って生きてきたから、人の考えてる事がある程度わかるようになったと言っていた。 ある小説に出てくる男の子は、たくさん傷付いて泣いてもがいて生き抜いてきた結果、まだその傷が癒えてないにも関わらず人に優しくできるようになったという。 そしてある人は、優しくなかった頃は自分でさえ傷付けたからまわりまわって人に優しくする方が自分にとっても得だと考えるようになったら

          その優しさの裏側に

          わたしはわたしを迎えに行く

          目が覚めてもまだ真っ暗闇で、もうそのままじっと朝を待つしかなくなった。 待っていても部屋はずっと薄暗い。そうとは知らずに黒いカーテンが光を遮っていた。そしてまた夜になる。 わたしは今日もカーテンを開ける気力もないまま。 愛に擬態したなにかを、手放すことも抱きしめることもできない。そして諦めることもできないわたしは、もがき続けるしかなく、苦しくて痛くてどうしようもなくなった。 そして、まっすぐで暖かくて純粋で優しい心は、死んでしまった。言葉が出てこなかった。何も言えなかった。

          わたしはわたしを迎えに行く

          自分を傷付けるためのセックス

          映画を観ていたら、昔を思い出した。 自分を切りつける度胸もないくせに、身体を売り続けて、その度に泣いて、落ちて、砕けた。 どうしてそんなことをしていたのかはわからない。性の対象として異性から見られる事が怖くて、それだけで傷付いた。気持ち悪かった。 セックスをする度に、キスをする度に、舐められる度に、自分が汚れていくのを感じた。見た目だけ綺麗で中身が汚いわたしは全部を汚したかった。 自分のことが一番可愛いくせに、わたしはわたしが嫌いだった。傷付けばいいと思っていた。わたしなんか

          自分を傷付けるためのセックス