東京都在住|20代後半|男の子ママ|育休中|ゆるっと記録

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3分クッキングに命を救われた

家の中を整理しようと、クローゼットを開けた。規則正しく積み重ねられたバンカーズボックスには、小説や参考書など大量の本が眠っている。一番奥に保管している重めの箱を取り出した。 そこには、暗闇から私を救い出してくれた月刊誌『3分クッキング』が綺麗に並んでいる。 心が折れた日忘れもしない、2019年4月1日。私は働いていた会社から裏切られた。詳細は割愛するが、簡単にまとめると「同僚から不当な告発をされた」のである。会社のため、そしてそこに勤めている人たちのためにと必死に頑張って

    • 中央線パンまつり2023に行ってみた

      中央線のベーカリーが集まる中央線パンまつり。駅近で美味しいパンを楽しめる素敵なイベントである。今更ながら、昨年度に参加した中央線パンまつり2023の様子を詳しくレポートしていく。 中央線ユーザーに大人気のイベント中央線パンまつりとは、地元でおなじみのあのお店から行ってみたかった名店まで、中央線沿線のベーカリーが一同に集まるイベントのこと。 中央線で地域がつながるイベントとして2020年から開催され、累計12,000人以上来場! 2023年は2日間でのべ20店舗が出店し、

      • 子どもが産まれた日

        2023年12月、第1子を出産した。 忘れもしない、2023年12月24日。M-1グランプリを夫婦で鑑賞し、令和ロマンとヤーレンズの手に汗を握る展開を見届けた頃だった。 「なんかお腹が痛い気がする」「え?陣痛きた?」 前駆陣痛と本陣痛の違いがわからない初産婦の私でも、なんとなく嫌な予感がした。早めにお風呂に入り心を落ち着かせようと布団に包まるも、徐々に痛みの間隔が短くなっていくのがわかる。 0時を回った。間隔は6分弱になっていた。耐えられず病院に電話をするも「会話する

        • 幼なじみが結婚する(番外編)

          「やばい、全然書き終わらない」 まっさらな便箋を広げながら呟く。椿の結婚式まであとわずか。私は友人代表スピーチの原稿を仕上げられないでいた。 彼女からの頼みを受けたのは、挙式の3ヶ月ほど前。椿の旦那さんと私の夫を交えた4人で、初めて飲みに行った夜のことだった。正直、元々2人で会う約束をしていた予定が変わったあたりから、何となくスピーチを任されるかもしれないと思っていたのは、ここだけの話。 一番アイデアが湧きやすい入浴時間。湯船に浸かりながら携帯を握りしめ、LINEのKe

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          【北海道2日目】牡蠣を食べる ー釧路・厚岸ー

          久々に日付が変わる前に寝たからか、すっきりと目覚めることができた。窓を開けると昨日と同じ潮の匂いに包まれ、カモメの鳴き声が絶えず聞こえてくる。 本日は厚岸に牡蠣を食べに行く。ただ、その前にもう少しだけ釧路市内を観光したい。買い置きしていた飲むヨーグルトを流し込み、身支度を整えて宿を出た。 道端に突如現れた魚。立体的な形のまま埋め込まれていたので、その奇妙さに思わず声を上げてしまった。どうやら釧路の歩道には、59匹の鮭が埋まっているらしい。地域活性化を目的としたものとのこと。

          【北海道2日目】牡蠣を食べる ー釧路・厚岸ー

          【北海道1日目】道東に上陸する ー釧路ー

          2022年7月。1ヶ月の有給休暇を取得した。 季節は夏。東京は短い梅雨が終わったと同時に猛暑日を更新し続け、体温と同じくらいの熱気を放っていた。急いでこの地から離れないと、暑さで頭がおかしくなってしまいそうだった。 そんな中での長期休み。最初からやるべきことは決まっていた。迷いは一切なかった。そう、北海道旅行である。 この機会に行ったことのない場所に足を運びたい。まだ見ていない景色を目に焼き付けたい。それができる時間とお金ができた。行動するには今しかないと思った。 こ

          【北海道1日目】道東に上陸する ー釧路ー

          好奇心の芽を育てていく

          小学生の頃にした、ある友人との会話をたまに思い出す。 「昨日お姉ちゃんと喧嘩してさ、めっちゃ泣いたんだよね。でも途中から《涙ってどこから出てるんだろう?》と疑問に思って、鏡で自分の下瞼を引っ張ってみたら、点みたいのが見えて。こうやって涙が出てくるんだ〜って思ったんだ」 身近に感じたたった1つの疑問。そこから友人は、小さな自由研究を繰り広げていたのだ。 彼女はやがて新聞を毎日読む習慣をつけ、知識を蓄えていった。中学でも勉強を重ね、最終的に地元の国立大学に進学したと人づてに

          好奇心の芽を育てていく

          おじいちゃんに会いに行く

          先日、大好きなおじいちゃんが亡くなった。 年末に体調を崩してから入院し、わずか1ヶ月半の出来事だった。当たり前のように元気になって、家に帰るだろうと思い込んでいた。夏に行う予定のわたしの結婚式にも来てくれると、心から信じていた。 幼い頃の記憶わたしは小学3年生のとき、おじいちゃんの家の隣に引っ越してきた。おじいちゃんは近所の商店街ではそこそこ有名な薬局を営んでいて、わたしはよく店に遊びに行っていた。裏口からこっそり入り、机の上で作業するおじいちゃんに学校のことを話したり、

          おじいちゃんに会いに行く

          ボリュームサンドに挑戦する

          自分の機嫌は自分で取る。 大人になった今、そうしていかなければ乗り越えられない場面が増えた。上司に嫌味を言われた、顧客のレスポンスが悪い、後輩がルーズで困る。ここに書いたものに共通すること、そう、仕事だ。大抵の大人は仕事がストレスの大半を占めていると思っている。 そんな中でも生きるためには、働かなくてはいけない。お金を稼いで、生活費を払って、また稼いで、の毎日。その繰り返しに嫌気がさすことだってあるし、全部放り投げて遠くに行きたいと思ったことなんて数知れず。でも、自分の機

          ボリュームサンドに挑戦する

          大学時代の旧友から連絡が来た

          先日、大学時代の旧友から連絡が来た。名前は梨花。偶然にもついこの間、彼女のことを考えていたので、LINEのトーク画面に名前が現れた時は非常に驚いた。 梨花と私は、進学を機に一人暮らしを始めたもの同士。互いの家から徒歩5分の距離に住んでいて、同じサークルに入っていたこともあり、すぐに仲良くなった。 梨花はどちらかというとクールな性格で口数も多い方ではなく、自分から誘うようなことはしないタイプ。私は彼女のそんなところに惹かれた。一緒にいて居心地が良かったこともあり、暇さえあれ

          大学時代の旧友から連絡が来た

          理想の書斎を作ってみた

          つい先月、1LDKから2LDKの部屋に引越した。同棲している彼氏さんの仕事の都合もあるが、この間取りを選んだのには理由がある。そう、書斎を作りたかったからだ。 私の会社は、一年ほど前からほぼ在宅勤務になった。仕事はリビングにあるダイニングテーブルか、テレビ横に置いている卓袱台で行う毎日。食事の時は資料を片付けないといけないし、くつろいでいてもパソコンからメッセージの通知音が聞こえる距離。とにかく、仕事とプライベートが上手く切り替えられなかった。 彼氏さんも、自宅で仕事をす

          理想の書斎を作ってみた

          在宅勤務の朝の日課を振り返る

          昨年3月、感染症が全世界で猛威を振るい始めた時期から、私の会社は在宅勤務体制になった。それまでは基本的にオフィスに出社し、平日週5日、8時間労働するスタイル。案件によっては土日も現場へ稼働するような働き方だった。そのような生活から一変し、今はほぼ自宅で作業する日々を送っている。 作業環境が同じであるため、プライベートとの境界が曖昧になりがち。しかし、適度に仕事と距離を置きながらも、自分の時間を有効に活用しようと工夫してきた。今日は、そんな私の朝の日課について綴ってみようと思

          在宅勤務の朝の日課を振り返る

          動画制作に憧れる

          元々、私はカメラが趣味だった。大学時代にデジタル一眼レフを購入し、独学で使い方を学んだ。社会人になってからは有志のカメラサークルに所属し、フォトグラファーやクリエイターなど、写真を仕事にしている人たちから教わる機会が増えた。彼らの魅力的な作品に影響され、もっと高度な撮影技術を身に付けたいと思い、日々奮闘していた。 写真には色々なジャンルがあるが、私が得意としているのは、風景写真だ。しかしこのご時世、気軽に外に出られなくなってしまった。ならば、家の中で練習するしかない。 《

          動画制作に憧れる

          思い出の曲を紹介してみた(新生活を始めるとき編)

          幼い頃から、親の転勤で地方を転々としていた。そのせいなのか、引越しに対してさほど抵抗がない。加えて、環境を変えたいときは住処を移すのが手っ取り早いと考えていることから、実家を出た今も、転居を繰り返している。 新しい土地へ足を運びときは、必ずその時々の気持ちに合った曲を日記に記すようにしている。ふと昔を振り返りたくなったときに、出来事までは覚えていなくても、曲を聴くだけで当時の感情を呼び起こすことができるからだ。 ここからは、私の今までの経験に沿って、記録していた曲たちを紹

          思い出の曲を紹介してみた(新生活を始めるとき編)

          数字へのこだわりが強い

          私は人より少しばかり、数字へのこだわりが強いと思う。 例えば、順番。昔から平均より低めの身長だったため、背の順はいつも「1番」前だった。当時は腰に手を当てるポーズがすごく嫌だったことを覚えている。 しかし、途中から「1番」が好きになった。最初に選択する機会を得ることができる。「1番」より前は誰もいない。そして何より、単純でわかりやすい。「1」という上から下に真っ直ぐに線を下ろした形から、ブレない軸を持っているような、力強い印象さえ感じている。実はラッキーナンバーなのではな

          数字へのこだわりが強い

          幼なじみが結婚する(3)

          「実はさ、報告しなきゃいけないことがあるんだよね。私ーー」 「ーーもしかして、入籍!?」 椿が言い終わるより先に、わたしは食い気味に反応してから後悔した。今は話を聞くべきタイミングなのに、また自分勝手に突っ込んでしまった。最近、周りから結婚報告を耳にすることが多くなっていたし、彼女には同棲している彼氏がいたので、そろそろプロポーズされるのではないかという気持ちから早まってしまったのだ。 次の言葉を待とうと黙っていると「入籍なのかと言われたら、そうかもしれないけど...」

          幼なじみが結婚する(3)