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田中宇さんの「国際ニュース解説」をAIで要約してみた

私は田中宇(たなか さかい)さんの国際ニュース解説が好きで、有料会員になって購読している(半年で3000円)。無料記事も半分ぐらいあるので、興味ある方は以下を参照いただきたい。
https://tanakanews.com/

田中さんの記事を「とんでも系」と言う人もいる。世間一般の言説とかけ離れているからだろう。とはいえ、コロナ騒動やウクライナ戦争などでマスメディアの煽り・ウソにうんざりした私には、少し違った視点を与えてくれる彼のような存在は貴重だ。有料記事も新聞1ヶ月分のコストで半年楽しめる。

ただ、いかんせん、彼の文章は長いのだ。老眼の私がPCのモニタやスマホの画面で記事を追いかけるのは結構骨が折れる。誰かいい具合に要約してくれると助かる。

ChatGPTなどAIの用途の一つとして長い文章の要約がある。ニュース解説などを他人とシェアしたいときに便利。(ただ、AIは時々ポンコツな要約もするので結局は原文をしっかり読む必要があるのだが)


新型コロナと習近平

最初に取り上げる記事は「新型コロナと習近平」。
https://tanakanews.com/230729corona.htm

今年の7月29日に発表されたもの。少し前の記事だが、なかなか興味深い内容だ。コロナ騒動やコロナワクチンについてよく調べている人にとってはあまり違和感はないかもしれない。
筆者によるまとめ(ヘッドライン)は以下のとおり。

新型コロナの大騒ぎは、習近平の権力を中国と世界で増強するために起こされたのでないか。偶然に発生した新型コロナが偶然に習近平の権力を強化する結果にたまたまなったのでなく、最初から意図的に、米諜報界を牛耳る隠れ多極派が動き、中国の武漢ウイルス研究所で米中共同で研究されていたウイルスを外部に漏洩させ、同時に習近平に対し、新型コロナの騒動を使うと中国での独裁と世界での覇権を強化できると入れ知恵したのでないか。(202字)

本文は6000字以上あり、私が普段使っているChatGPTでは字数オーバーなので、3分割して要約し、あとで合体して再度要約した。なお、冒頭の1パラグラフは筆者の前置きなので割愛。

全体まとめ:
それらを合体して全体を要約したのがこれ。

コロナパンデミック、ウクライナ戦争、および温暖化問題について、一部の主張では、政府、医学界、およびメディアの権威が虚偽情報を広め、その情報を批判する声を抑えている。この文脈で、「メディアリテラシー」という言葉は、マスメディアの提供する情報を疑わずに鵜呑みにする姿勢を皮肉って指摘される。また、今後も米欧日のメディアが情報提供に関して不安定であり、特に米国の極端な動きに注目が集まる。世界保健機関(WHO)に関して、一部の主張では、都市閉鎖、学校閉鎖、マスクの着用、ワクチン接種、ゼロコロナ政策など、コロナウイルス対策とされる施策が効果がないとされる。その効果は過去のスペイン風邪パンデミックの時点から既知であったと主張される。これらの政策は、コロナウイルスの危険性を過大評価し、故意に実施されたものであるとする見解もあり、政治的な意図があると指摘される。中国においても、都市閉鎖やゼロコロナ政策が経済に悪影響を及ぼしている。一部の主張では、新型コロナウイルスが最初から中国政府の権力強化の一環として存在し、隠れた多極派によって実行されたと主張される。習近平はコロナパンデミック以前から中国の覇権拡大を進め、コロナ対策を通じて中国国内の監視を強化し、自身の独裁体制を確立した。習近平は世界の多極化を推進し、新型コロナウイルスパンデミックを彼の権力強化の一部とみなされている。彼は今や「世界皇帝」とも呼ばれ、その地位を約15年間維持すると予測される。この期間中、米国の覇権は衰退し、世界は習近平主導の「資源本位制」の経済体制へと移行するだろう。最後に、新型コロナウイルス終息後、WHOは「次のパンデミック」に備えてパンデミック条約を締結し、国々の政府の権限を制約し、WHOが指名したパンデミックツァーによる統制体制を確立する計画である。これにより「危険なニセ情報」の取り締まりも行われる。これらの出来事は世界の多極化における習近平の影響力を示唆している。(825字)

まだ字数は多いが、まずまずの要約だ。コロナパンデミックの陰に中国の暗躍があったという話を信じるかどうかは個人の判断に委ねられる話だが、なかなかユニークな分析だとは思う。WHOの事務総長テドロスが中国の傀儡であるのはわりとよく知られた話。辻褄は合っているような気もする。

イスラエルの戦争犯罪

次は11月16日配信の最新号「イスラエルの戦争犯罪
https://tanakanews.com/231116israel.htm

筆者によるまとめ(ヘッドライン)は以下のとおり。

ガザ戦争の開戦時点で、IDFがシファ病院に突入してくることをハマスは予測し、ハマスが病院を使っていた痕跡を消してトンネル網経由で退避していたはずだ。イスラエルも、ハマスが逃げたことを十分予測できたはすだ。それなのに、イスラエルは開戦直後からシファなどの病院群を空爆・射撃し続け、入院患者や避難民をたくさん殺す戦争犯罪をわざわざやらかした。(170字)

原文は5000字以下なので、今度は「要約AI Samaru」で一気にやってみた。
サイトURLはここ:https://samaru.ai/

イスラエル軍がガザ最大の「シファ病院」などいくつかの病院に突入し占拠した。病院群の地下や建物内に軍事拠点を作る「人間の盾」作戦をしている。病院を攻撃するのは国際法違反でないとイスラエルは言っている。イスラエル政府は、ハマスが司令部として使っていた「シファ病院」を占拠した。組織運営の機能の大半を失って潰れたと宣言した。米欧の左翼リベラルやイスラム世界の市民らは、戦争犯罪・人道犯罪だと主張している。米政府で外交を担当する国務省では、百人の要員たちが、イスラエルの戦争犯罪を黙認。バイデン政権は戦争犯罪に加担していると内乱的に非難する書簡をマスコミに流している。「シファ病院」の敷地の地下に広大な地下室群を作ったのは、オスロ合意前の1980年代にガザを直接支配していたイスラエル。1983年にパレスチナ人への融和策として改築し、その時に地下室群も作った。ハマスが「シファ病院」を拠点にしていることは公然の秘密だった。イスラエルは自分たちが作った地下室など「シファ病院」をハマスが使っていることを知りつつ黙認。ハマスもイスラエルの黙認を知っていた。イスラエルは開戦直後からシファなどの病院群を空爆・射撃し続けた。事前にやすやすと逃げ出しており、ハマスを標的にしたと豪語する病院攻撃は誤爆だった。イスラエルは人道犯罪の誤爆を回避できたのにそうせず、ハマスを掃討したと宣言。「シファ病院」への攻撃だけでなく、シファ議事堂の破壊も同様だ。病院攻撃や議事堂破壊は世界人々のイスラエル非難に拍車をかけるだけの間抜けな自滅行為。米国の覇権自滅策である隠れ多極主義。露中など非米側を強化する自滅的な隠れ多極主義の策を断続的にやってきた。ガザ戦争が関係しているとしたら、イスラエルに間違った諜報を注入して自滅に追い込む。イスラエル諜報界の内部にいる入植者勢力がウソ注入をやったのなら、可能性はある。ネタニヤフvs入植者勢力の激しい暗闘になっている可能性がある。自国を米国側から非米側に転換させようとしている可能性も。ガザ戦争の開戦日は、第4次中東戦争の開戦日からちょうど50周年の記念日だった。ハマスとネタニヤフが密通し、意図的な敗北策を50周年の記念日にやり出したともいえる。(929字)

田中さんの文章はところどころで皮肉というかユーモアというか、斜に構えた表現があって面白いが、要約してしまうとその面白い部分が抜け落ちてしまうのが残念。この記事の最後はこう締めくくられている。

稚拙な戦争犯罪をわざとやりまくって最終的な和平につなげる、などという策があり得るはずがない、と思う人が多そうだ。戦争犯罪の濡れ衣を丸呑みして本気で信じ込むことしかできない日本人(やドイツ人の、とくに左翼)の頭では、想像もつかないことだろう。
戦争犯罪のイメージを自由に操って敵性諸国に次々と濡れ衣をかけた挙げ句、最後は自国を戦争犯罪の構図にはめ込んで和平策として使う。ユダヤ人はすごい。こっそりネタニヤフを応援したい。皆さんは私を妄想屋として扱うぐらいが良いです。(笑)

ロシアでなく欧州を潰してる

最後は7月10日配信の記事。「ロシアでなく欧州を潰してるhttps://tanakanews.com/230710europ.htm

筆者によるまとめ(ヘッドライン)は以下のとおり。

ウクライナ戦争は、ロシアを潰す策として米国が起こしたが、実際は欧州を潰している。フランスは暴動が拡大して内戦になっている。仏内戦は、20年以上前から断続しつつ激化してきた長期戦であり、今後もずっと続く。米諜報界はロシアがすでに勝っていることも、もうウクライナが勝てないことも認めず、報道も全面的に歪曲させたまま、米国覇権を崩壊させる戦争の構図を頑迷に長期化している。(186字)

この記事も「要約AI Samaru」で要約。最大入力文字数が5000字なので、引用のURLを削除して原文を5000字以内に収めた。

ウクライナ戦争が始まって500日が過ぎた。この戦争は、ロシアを潰す策として米国が起こしたが、実際は欧州を潰している。仏内戦は、20年以上前から断続しつつ激化してきた長期戦であり今後も続く。世界を多極化する諜報界・ネオコンの策略は大成功している。バイデンは元祖ネオコンのエリオット・エイブラムスを外交広報顧問に指名した。人権侵害の戦争戦略を長く立案運営してきた元祖である。ワグネルは7月から、予定通りロシアの正規軍の傘下に編入された。頭目プリゴジンはこの編入が嫌で反乱を起こしたとされるが、結局大騒ぎにならずに編入。プリゴジンはベラルーシに亡命したと伝えられたが実はそのままロシアにいる。ウクライナでの戦闘にはワグネルがもう参加していなく、6月初めの反攻が3日間で露側に潰されて失敗した後戦闘が下火になっている。軍は戦闘経験を積んだ兵士の多くが戦死して戦闘技能が大幅に落ちている。プーチンとプリゴジンは米国側を騙すために対立する演技をしただけだ。完全な茶番劇だという「完全茶番説」が出回った。反乱後の平静さを見ると、「完全茶番説」が正しいようにも見える。プーチンは戦勝や終戦を宣言しなかっただけでなく、プリゴジンの不満を利用して反乱の騒動を誘発。米国側が「ロシアは反乱が起きるほど弱体化している」と間違った喧伝をするように仕向けた。プーチンが反乱に誘導する茶番劇をやったという「半分茶番説」。ウクライナ戦争は、米国が起こした戦争で、非米側が覇権を乗っ取る多極化を成功させた。ロシアは国内的にも開「戦後」政治経済社会の全般で順調な状態が続いている。ロシアがすでに勝っていることも、ウクライナが勝てないことも認めなく、米国覇権を崩壊させる戦争の構図を頑迷に長期化している。米諜報界は隠れ多極主義を突っ走って大成功している。米政府やNATOは露軍はウクライナ攻撃にクラスター弾を使ったことがあると主張。侵略者の露軍が使ったのだから、自衛のためにクラスター弾を使うのは問題ないとしている。戦争犯罪をおかし続けているのは米国の方だ。米国とロシアの二重の「偽悪戦略」によって世界は多極化している。欧州は人権や善悪に敏感だから、米露の二重の「偽悪戦略」によって苦境に陥っている。米国のクラスター弾送付に対して英国やスペインが反対を表明した。(962字)

所感

田中さんの記事のいいところは、情報のソースをURLなどで明示している点だと思う。詳細が知りたければ該当のURLをクリックすればたどり着くことができる。英文の記事も多いが、今ならDeepLという強力な翻訳ツールもある。(https://www.deepl.com/ja/translator

田中さんの記事を全面的に信じる必要はない。本人が言うように「妄想」も多少入っているだろう。ただ、日本はほんとに「情報鎖国」と言っていいぐらい、国際情勢の重要な部分が既存のメディアから流れてこないので、世界の動きを知るきっかけとして活用するのはいいと思う。そのあとは自分の頭で考えることだ。


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