Mog

英語&ドイツ語ネイティブキッズと、ドイツの小さな街で暮らしています。日本語講師…

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英語&ドイツ語ネイティブキッズと、ドイツの小さな街で暮らしています。日本語講師としての視点と、英語講師としての視点と、家庭語: 英語で、外: ドイツ語で暮らす視点から、言語学習について思ったこと、学習のヒントを伝えます。将来の夢はおにぎり屋さんをオープンすること!

最近の記事

「はがのにを」理解を助けてくれるお助け教材

日本語にかかせない『はがのにを』はじめ助詞たち 初心者日本語で避けて通れない、教える側も教わる側も苦労するトピックを選んだらきっと五本の指に入るんではないでしょうか。 助詞の中でも、私にとって特に難しいなぁと感じるのは、「が」の概念です。母語話者として何気なく使い分けている「が」のいくつかの用途を、一気に説明しようとすると、こちらもこんがらかってくるので、初心者向けには、「は」は、その後に来る事項にスポットライトを当てていて、「が」は、その前に言った事項にスポットライトを

    • Food for thought

      最近二つの映画を鑑賞しました。 一つ目は、All of Us Strangersという英国の作品 二つ目は、私の幸せな結婚という邦画です。 All of Us Strangers は、原作が実は日本の作品。ですが、脚本などは、いわゆる西洋的視点で自由に展開されているので、そこに日本の文化的慣習的背景は存在しませんでした。ということで、この2つの作品から、日本とイギリスの文化的慣習の違いが浮き彫りになっていたように感じました。 どちらも根底に流れるのは、孤独、愛。特に孤独

      • アイスバーンからのアイデンティティー考察

        最近よく聞くポッドキャスト、安住紳一郎の日曜天国。 日本語っていいなぁ、面白いなぁ、と再発見させてもらっています。ある時の、安住さんの「アイスバーンは英語じゃなかった」コメント、アイスバーンときたらきっとドイツ語だ!とピンときた瞬間に、安住氏が「ドイツ語なんですって」 そこから展開される安住さん節というか話術にすっかりはまらされて、大笑いさせられたのだけど、その根底にあるのが日本人が思うドイツ語は、硬くてガチガチしているイメージがあるという日本人の大半が持つ共通認識。

        • 英語メガネをかけてみたら

          英語や日本語など言語に限らず、物事の習得は、どれだけそれが自分との関連性が高いかというのが、習得のスピードに密接に関わってきます。 自分との関連性は、興味かもしれないし、仕事関連かもしれない。講師として、受講者に寄り添ったレッスンは、受講者がどれだけ、英語を、自分の関連性が高いものに引き寄せられるかによってガラリと変わります。 私が講師として所属させて頂いているオンラインスクールでは、この部分にほぼほぼフォーカスをあてているので、毎時毎受講者によって、教える英語がガラリと

        「はがのにを」理解を助けてくれるお助け教材

          うれしい驚き

          ドイツ、2学期制のギムナジウムで、今季から日本語クラブ(AG)をはじめました。 お勉強がなかなか大変なギムナジウムで、クラブ活動で、またお勉強なんて、実際どれくらいの生徒が来るのかな、来ても2、3人だったりして。。。という不安をよそに、蓋を開けてみれば2校ともマックスの15人を超える参加者が集まりました。びっくりうれしい〜! まぁ、熱しやすく冷めやすいプレティーンとティーンなので、夏までどれだけ続くか、、、😅 初日は、自己紹介と3つの文字の紹介からの、カタカナで自分の名前

          うれしい驚き

          ドイツ社会のVitamin B: にほんごクラブ(Japanisch AG)設立まで

          日本語講師として本格的に活動を再開して、来月で1年になります。昨年の今頃は、勤め先での契約が予定より早く1月末までで打ち切られることになったためによる不安、失業手当の申請のストレス、子供たちのために時間が増えることへの期待など、色々と入り混じった気持ちでいっぱいでした。 結局自分ですぐにでもできることは何か、と考え、日本語講師業を再開、口伝えにぼつぼつと生徒が集まったのは、以前の職場が日系機関だったおかげです。「仕事探しのカギはVitamin B」とドイツ語で表現されること

          ドイツ社会のVitamin B: にほんごクラブ(Japanisch AG)設立まで

          日本の年末年始 20年ぶり

          明けまして、おめでとうございます。 清々しい元旦を迎えて、なんて良い2024年の始まりなのなんて思っていたら、能登半島地震のニュース、そして羽田空港での痛ましい事故のニュースが相次ぎ、おめでとうございますというのも憚られる年明けになってしまいました。 日本へ帰省することを伝えていたドイツの友人や義家族から、次々と安否を尋ねるメッセージが入り、いつまでもアウェー感が抜けないドイツ生活も、こうして友人たちができてたんだなぁと気付けるきっかけでもありました。 被災地の方々が、

          日本の年末年始 20年ぶり

          日本語初級者にはハードルが高い その1

          こんにちは。 私の個別レッスンの生徒さんは、皆さん日本語初級者。そのほとんどが日本に行く前に習いたいと、大体レッスンできるのは3カ月未満。週一のレッスンだと10回程度くらいしかないこともあります。 しかし、質の良い教科書のほとんどは、日本語の基本のキから教えることを想定して書かれているため、進む速度が緩やかすぎて、このような初級学習者のニーズにうまく合いません。個別レッスンなので、毎回テイラーメイドに需要と供給をうまく拾い上げたレッスン作りをがんばってますが、避けて通れな

          日本語初級者にはハードルが高い その1

          言語習得アプリで本当に学べるのか

          Mogです。 今回のテーマは『言語習得アプリで本当に学べるのか』 言語習得アプリでも大手のDu★lingoを例にとっています。 日本語の生徒さんで、コロナ禍でロックダウン時にDu★lingoなどで日本語を始めたのはいいのだけれど、半年以上たっても分けわからないままで、レッスンを受けることに決めました。とレッスンを受講する動機を語った方がたくさんいらっしゃいます。 おもしろいのが、Du★lingoでの日本語プログラムは、英語ベースか中国語ベースしかないので、ドイツ人(とざ

          言語習得アプリで本当に学べるのか

          はじめましてのご挨拶

          はじめまして、Mogです。どうぞよろしく。 日本語の生徒さんに、最初のレッスンで教えるフレーズです。 はじめまして と どうぞよろしく とペアで、覚えてくださいね。 名まえ+です。を真ん中にいれて、サンドイッチにしてください。 というと、たいていの生徒さんが、覚えてくれます。残念ながら、初回限定なので、次のレッスンでは、使えないのが難点ですが、日本語講師をやっていると、無料お試し体験講座なんかもイベント時にやるわけで、グループで順々にこの自己紹介やっていると、あっという間

          はじめましてのご挨拶