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「はがのにを」理解を助けてくれるお助け教材

日本語にかかせない『はがのにを』はじめ助詞たち

初心者日本語で避けて通れない、教える側も教わる側も苦労するトピックを選んだらきっと五本の指に入るんではないでしょうか。

助詞の中でも、私にとって特に難しいなぁと感じるのは、「が」の概念です。母語話者として何気なく使い分けている「が」のいくつかの用途を、一気に説明しようとすると、こちらもこんがらかってくるので、初心者向けには、「は」は、その後に来る事項にスポットライトを当てていて、「が」は、その前に言った事項にスポットライトを当てている、基本的にSubjectを補助する役目だよ。と言っています。

例えば、以下の例文で違いを見てみましょう。

私「は」学生です。→ 学生にスポットライト
私「が」学生です。→ にスポットライト

ここまでは、順調です。

しかし、次の例だとどうでしょうか

アイスクリーム「が」食べたい。→ アイスクリームにスポットライト
アイスクリーム「は」食べたい。→ 食べたいにスポットライト???

と単純にはいかなくて、アイスクリーム「は」ということは、きっとアイスクリームをほかにも選択肢があった上で選んでいる/なにか、アイスクリームを選ぶ理由がある、という、この文章が発された文脈を推し量る必要が出てきますよね。日本語がhigh-context cultureである所以です。しかし、日本語初心者に、上記の2例の違いを説明しきることは不可能ですし、双方の頭がパンクしそうになります。最近こそ、教室形態で教えることが増えましたが、基本的には個人レッスンが多いですので、教室なら後回しで説明できるかもしれなくても、個人レッスンは、予期せずある日のレッスンが、助詞で始まり終わることがあります。初心者向けに、簡素化された助詞の一覧(できれば英語)がないかな、、、と思ってたら、さすが今時のネット様。ありました!

Japanese Cheatsheet by Tofugu

日本語教師を始めてから、幾度となく頼ってきているTofuguで見つけたものです。有難く頂戴して使わせてもらっています。記載されているのが100%正しいかどうかは少し疑問の余地があるのですが、初心者で英語話者なら、ぐだぐだ説明するより手っ取り早いので、おすすめです。👍
私は、一通り生徒さんと一緒にこの表を読んで、後はゆっくり自分で見てもらうようにしています。たいていの方は、次回からのレッスンで一気に理解が進んでいるので、cheatsheet効果、実感しています。

ちなみに、一人でほそぼそと韓国語を学び始めて2年?3年?最近、地元の韓国レストランで、やっとやっと勇気を出して韓国語で「この料理、おいしかったです。ありがとう。」と言えました!日本語と比較的似ている韓国語でさえも、自分で文章を組み立てて話すのは非常に勇気がいることなので、ましてや、欧米語から全く離れた体系の日本語を学ぶ学習者が日本語で文章を組み立てる難しさは、予想以上だと改めて実感しました。日本語も英語も(メンバーによってはフランス語も)公の場で話しているBTSってやっぱりすごいなぁ、頑張り屋だなぁ。(ただのおばちゃんファンの感想 笑)


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