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#15 「お宝級」のコメントを引き出す会話の極意

しがないエロライターだった俺が、ベストセラーのゴーストライターに成り上がるも、やがて朽ち果てるまでの軌跡を振り返るとともに、それを戒めとしてライターとして大成するための極意について書く。

以前、「大切なのは文章力ではなく、素材そのもの」だと書いた。
お宝級の素材が入手できたら、ベストセラーの可能性は必然的に高まる。
ではどうすれば「いい素材」を手に入れることができるのだろう。
今回は、そんな話をしたいと思う。

本題に入る前に断っておくが、「書く技術」なんてどうでもいいと言っているのではない
プロのライター(あるいは作家)であり続ける限り、芸人が話術を、歌手が歌唱力を磨くように、少しでも文章力が上達するように日々研鑽に努めるのは当然のことだ。
その一番の近道が、自分の好きな本や作家を見つけて「いい文章を浴びまくる」ことと、最初はマネでいいから「とにかく書きまくる」ことであることはすでに述べた。
ただ、話術が達者なら「売れっ子芸人」になれるかというと、それは別の話。
歌が上手いだけでは「ヒット曲」が出せないのも同じ。
世の中もプロの世界も、そんなに甘くはない。

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