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わたしたちの、分担を決めない暮らし

8月に二人暮らしを初めて、はや7ヶ月が経った。
特にトラブルもなく、平和に暮らせていると思う。

二人暮らしを始めたことを、付き合いの長い人々に話すときにされる質問の一つに、"家事の分担はどうしているのか"というものがある。
それに対して、"特に分担は決めていないよ"と返している。

家事の分担を決めないことで一番よかったと思ったことは、「やってもらったときに、感謝できる」ということだ。

この家事をどちらかがやると決めていたら、やっていないと決まりを守ってないように感じてしまったり、しんどい時でもこなさないといけないような気持ちになってしまうかもしれない。

分担を決めていない場合は、基本的には自分のことを当たり前にやるついでに、相手のものをやる感覚だから、自分が一通りの家事をやることについて、あまりストレスは感じない。
その中で、自分が忙しい時などに、相手が自分の分までやってくれたりすると、本当にありがたい気持ちになるし、自然と感謝の言葉が出てくる。
余裕のある方がまとめてやろう、という気持ちをお互いに持つことで、助け合うように暮らしてく感覚で日々の家事をやりくりできている気がする。

ただ、これに関しては、見えない家事も含め、家事がどれくらいあるのかということを把握できていることが前提になってしまうかもしれない。私たちの場合はたまたまどちらも一人暮らしが長かったため、やることにもやってもらったことにも気づきやすかったことで、片方の負担が大きくなるような事態に陥らずに済んでいる気がする。

ただ、掃除だけは分担して行なっている。
わたしは、水回りを綺麗に保ちたい性格で、一人暮らしの時から、週末の朝にはお風呂とトイレと洗面台を掃除する習慣があった。
掃除の仕方にこだわりがあるが、相手のやり方に文句をつけるようなことはしたくなかったので、そこはわたしにやらせてくれと、最初に宣言したのだ。
恋人は水回りの掃除があまり好きではなかったそうなので、問題なくその申し出を受け入れ、反対に部屋の掃除機かけやクイックルワイパーなどは進んでやってくれるようになり、自然にこれが分担となった。
また、日常的な家事ではないが、わたしは公共料金の設定などがかなり苦痛な性格だったので、引越し時に恋人が積極的にやってくれたことが、本当に助かった。

自分が苦手な家事が、相手にとってはそこまで苦痛ではないこともある。
それを伝え合って、フォローし合うことができるのも、二人暮らしの家事の良さだなと感じた。

人と暮らす場合、家事の分担は決める場合が多いのかもしれない。
ただ、分担を決めなかったとしても、わたしたちのようにうまく回る場合もあると思う。
一番大事なのは、お互いがストレスを溜めずに快適に暮らすことのはず。
慣れてきても感謝を忘れず、二人で気持ちよく家事をしていきたい。

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