モグデミー賞2024

2023年に筆者が観た新作映画を対象に、米国アカデミー賞の賞を参考とした"モグデミー賞2024"を開催します。

作品賞

ジョン・ウィック:コンセクエンス

「磨き抜かれた画作り、アクション映画の総決算、前人未到の222段の階段落ち、どれを取っても一級品。スコット・アドキンスの名演も光った。」

アニメーション賞

長ぐつをはいたネコ 9つの命

「『シュレック』シリーズのスピンオフにして、アニメーションの革命児となった。今後のドリームワークスに期待できる一本。」

主演男優賞

ラッセル・クロウ 『ヴァチカンのエクソシスト』

「ラジー賞でノミネートされたと聞いたが、やつらは何もわかっていない。”文句があるなら俺のボスに言え”。あのラッセル・クロウに敵う俳優は2023年にはいなかったはずだ。」

主演女優賞

アリス・ルーシー 『マッド・ハイジ』

「非常に活き活きと演技していた。筆者が女性主人公の作品を見ていなさすぎるが故の受賞となったかもしれない。」

助演男優賞

デヴィッド・ハーバー 『グラン・ツーリスモ』

「”ストレンジャー・シングス”以降、くたびれたが漢気のある役に欠かせない存在となったハーバー。今回はあまりにもハマり役すぎた。」

助演女優賞

ミシェル・ロドリゲス 『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』

「リアル元夫、ブラッドリー・クーパーとの身を切るようなメタシーンに天晴。そのアイデアを引き受けたクーパーも素晴らしい。」

監督賞

ルイ・レテリエ 『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』

「二度と出演はないと思っていたドウェイン・ジョンソンを、再びワイスピ世界に連れ戻してくれた功績は大きい。ヴィン・ディーゼルの容疑が見事晴れれば、間違いなく彼がMVPとなるだろう。」

脚本賞

トム・ゴーミカン 『マッシブ・タレント』

「ニコラス・ケイジのニコラス・ケイジによるニコラス・ケイジのための映画をよくぞここまで面白く書いた!ペドロ・パスカル、ニール・パトリック・ハリスら、脇を固めた俳優陣にも花を持たせたのも高評価。」

脚色賞

アレックス・コンヴェリー 『AIR/エア』

「マイケル・ジョーダンの”その後”は観客も周知の上この映画を観ている。そこを突ついてくれたおかげで、観客は最終オファーを受けた時のジョーダンの気持ちにグッと近づくことができた。」

撮影賞

ロバート・D・イェーマン 『アステロイドシティ』

「やはりウェス・アンダーソン作品の絵本のような構図は観ていて飽きない。だからこそ台詞やストーリーを追えなくなることもしばしば。それほど没頭してしまうのだ。」

作曲賞

『SISU 不死身の男』

「ケルト民謡で使われるような楽器と喉歌が醸し出す力強さ。ジョン・ウィック、Mr.ノーバディに次ぐワンマンアーミーに相応しい劇伴だった。」

歌曲賞

『シング・フォー・ミー、ライル』

「ミュージカルが少なかった昨年。さすがは"グレイテスト・ショーマン"の制作陣といったところか。」

視覚効果賞

『ザ・クリエイター 創造者』

「CGの技術をグリーンバックやLEDスクリーンの先に進めたギャレス・エドワーズ。実際にロケ地で撮影した映像に"足す"ことにより、最もリアルな映像となることを証明した。」

ドキュメンタリー賞

『SLY』

「ハリウッドの種馬、シルベスター・スタローンのこれまでを、スタローン自身と振り返る贅沢な時間。彼を単なるアクション俳優と小馬鹿にする連中は、タランティーノに殴られてしまうだろう。」

総合トップ10

「シリーズ、リメイク等を含み、映画としての面白さはともかく印象深かった作品。」

1. ジョン・ウィック:コンセクエンス
2. ゴジラ -1.0
3. ヴァチカンのエクソシスト
4. 長ぐつをはいたネコ 9つの命
5. ザ・フラッシュ
6. ザ・クリエイター 創造者
7. アステロイドシティ
8. WORTH 命の値段
9. AIR/エア
10. 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

純粋トップ10

「シリーズ、リメイク等を除き、筆者が映画としての面白さを感じた作品。」

  1. ヴァチカンのエクソシスト

  2. ザ・クリエイター 創造者

  3. WORTH 命の値段

  4. AIR エア

  5. SISU 不死身の男

  6. マイ・エレメント

  7. バビロン

  8. マッシブ・タレント

  9. ドミノ

  10. ダンジョンズ&ドラゴンズ

ワースト10

インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル

「パイレーツ・オブ・カリビアンの5作目を観た時の気分だった。予告で若いインディを出し、タイムトラベルがテーマなら共闘させなければ意味がない。王道でベタなヒーローがインディだった。マンゴールドは捻くれている。」

トランスフォーマー ビースト覚醒

「トランスフォーマーには軍事力の介入が不可欠である。もっと兵を、あわよくばラブーフを。」

プー あくまのくまさん

「冒頭の合成生物の説明シーンがピークだった。あとは脈絡もない殺戮があるのみ。」

君たちはどう生きるか

「アーティスティックなアニメ映画なら満点、ジブリ映画としては残念。」

The Son / 息子

「全編暗く、救いようのない物語。これは映画だろ?希望はどこにある。」

シン・仮面ライダー

「2号の柄本佑は素晴らしかった。」

アントマン&ワスプ クアントゥマニア

「見飽きたVFX、強いのか弱いのかイマイチ分からないヴィラン、感情移入できる登場人物の少なさが"アントマン"の良さを打ち消してしまった。」

スパイダーバース アクロス・ザ・スパイダーバース

「話が広がりすぎて上手く気持ちが乗らない。アニメーション表現もダ・ヴィンチ・バルチャー位しか目新しさがなかった。」

次元大介

「エセジョン・ウィックの試みは嫌いじゃないが、次元大介を使わないといけないストーリーではなかった。というか何がしたかったのか。」

ミッション・インポッシブル デッド・レコニング Part 1

「予告で散々出していた大ジャンプが本編での最大限の見せ場なら、予告で見せてはいけなかった。飛行機にしがみつくシーンは冒頭だから度肝を抜いたが、ここまでお膳立てされて知っているシーンがクライマックスでは観に来た甲斐がない。トム・クルーズの個人的に好きな女優を陳列するのはいい加減やめてほしい。」


対象作品:2023年に私もぐりんが観た新作作品

Glass Onion
Guillermo del Toro's Pinocchio
The Conference
The Northman
THE LEGEND & BUTTERFLY
Crabs!
Violent Night
Babylon
Ant-Man and the Wasp: Quantumania
Triangle of Sadness
What is Life Worth
Everything Everywhere All at Once
The Fablemans
シン・仮面ライダー
BLUE GIANT
Three Thousand Years of Longing
Official Competition
A Man called Otto
The Son
横浜F・マリノス クラブ創設30周年記念ドキュメンタリー Beyond Together
Puss in Boots and the Last Wish
ベイビーわるきゅーれ2ベイビー
Smile
Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves
The Unbearable Weight of Massive Talent
Lyle, Lyle, Crocodile
The Whale
Air
Dark Glasses
The Super Mario Bros. Movie
Guardians of the Galaxy Vol.3
Creed Ⅲ
Fast and Furious X
The Flash
Spider-Man: Across the Spider-Verse
Indiana Jones and the Dial of Destiny
The Pope's Exorcist
君たちはどう生きるか
Mad Heidi
Winnie the Pooh: Blood and Honey
Mission Impossible: Dead Reckoning - Part One
Transformers: Rise of the Beasts
Extraction 2
21 Years: Quentin Talantino
Haunted Mansion
Elemental
Asteroid City
Gran Turismo
A Haunting in Venice
John Wick: Chapter 4
The Equalizer 3
次元大介
The Creator
ゴジラ -1.0
SLY
The Marvels
回廊とデコイ
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
Something in the Dirt

Napoleon
屋根裏のラジャー
WISH

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