2020年11月27日発表の新型コロナの状況について

新型コロナウイルスの感染拡大により、不安も募る状況です。
どんな状況の方も、現状を知ることは予防対策の第一歩だと思います。
ニュースの報道もありますが、個人的には部分的に切り取られていたり、極端な部分を強調しているような印象を持つこともあります。そこで私は、厚生労働省や内閣官房が、適宜情報提供をしているものを見るようにしています。
正しく知り、正しく怖がるよう、情報を集めたいと思います。

今回は、内閣官房より公表されている、「新型コロナウイルス感染症対策本部(第48回)令和2年11月27日開催」から新型コロナウイルスの現状について共有させていただきます。

1、感染者・入院者・重症者の推移

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・新規感染者数は11月以降増加傾向。2週間で2倍を超える伸び。
実行再生産数は、大阪・京都・兵庫で2を超えている北海道・東京・愛知などで1を超えている。全国的には1を超える水準が続いている。
・感染拡大の原因となるクラスターは、多様化・地域への広がりが見られる。
潜在的なクラスターの存在が想定され、感染者の検知が難しい。

2、感染拡大の要因として考えられること

①基本的な感染予防対策が行われていないこと
②人の移動の増加
③気温の低下

3、感染拡大地域の動向

北海道:札幌市近郊を含め、道内全体に感染拡大。福祉施設や医療機関で大規模クラスター発生。
札幌市を中心に病床がひっ迫している。旭川市でも院内感染が発生し、入院調整が困難をきたす例が発生。厳しい状況となりつつある。

首都圏:東京都内全域に感染拡大。感染経路不明割合も半数以上。
埼玉・神奈川・千葉でも同様に感染拡大。
医療機関、福祉施設、接待を伴う飲食店等の様々な施設でクラスターが発生。
茨城でも接待を伴う飲食店等でクラスターが発生。感染者数が増えている。

関西圏:大阪は大阪市を中心に感染拡大。医療機関や高齢者施設等でクラスターが発生。感染経路不明者は6割。重症者数が増加し医療体制が厳しい状況。
兵庫では高齢者施設や大学でクラスターが発生。医療体制が厳しい状況。
京都でも感染拡大。

中部圏:愛知県内全域に感染が拡大。感染経路不明者は約4割。
名古屋市で、歓楽街を中心に感染者が増加し、保健センターの負荷が大きくなっている。医療機関での対応も厳しさが増大。
静岡でも接待を伴う飲食店でクラスターが発生。感染拡大。

4、医療機関で見られる事例

・入院者数・重症者数の増加
・予定された手術や緊急の受け入れの制限
・病床確保のための転院
・診療科の全く異なる医師が新型コロナウイルスの診療をせざるを得なくなっている

→病床や人員の増加も簡単には見込めない。各地で新型コロナの診療と通常の医療との両立が困難になり始めている。このままの状況が続けば、通常の医療では助けられる命が助けられなくなる。


<参考資料>
新型コロナウイルス感染症対策本部(第48回)(令和2年11月27日開催)配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r021127.pdf


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