ウクライナ資金枯渇?
◉アメリカは既に、ウクライナに膨大な支援をしていて、今年2月の段階ですでに10兆円を超えています。これはロシア連邦とウクライナの体力差を考えれば、仕方ないんですけどね。戦車も航空機もミサイルも、軍事超大国であるロシアとは、比較になりませんから。プーチン大統領が、ウクライナなど簡単に屈服させられると思ったのも、当然の戦力差です。そこを支えたのが、アメリカやEUからの支援。しかし、その資金が枯渇しそうだとの報道。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ウクライナ国旗をイメージさせる、青空と菜の花の写真です。
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■民主党と共和党と■
アメリカは、共和党と民主党の二大政党制です。イメージとは逆に、民主党が対外戦争に積極的な大きな政府志向で、共和党は内政重視の小さな政府志向。共和党は外国にあまり関わらず、アメリカ国内の政治を優先すべきだという立場で、諸外国とは距離を置くモンロー主義が基本です。アメリカ人は基本的に外国に興味関心が薄いです。そもそもアメリカ自体が連邦国家で、51の国の集合体ですから。
アメリカの文化や伝統は、共和党的な保守思想が優勢で、アメリカ議会の下院では共和党が優勢です。共和党が優勢な下院議会では、民主党のバイデン大統領に対して、非協力的な部分が強いので。加えて孤立主義が基本ですから、1050億ドルもの追加支援は認められないという立場。累計で25兆円を超えるのですから、共和党でなくても難色を示すのは仕方ないでしょうね。
アメリカというのは4年ごとに大統領選挙があり、厭戦気分が広まって大統領選挙の重大な争点になり、共和党は撤退を主張します。ベトナム戦争が、そうでしたけれども。ブッシュ親子を例外として、アメリカでは民主党政権が始めた戦争を共和党政権が終わらせるのが、基本的なパターンです。ここら辺が分かっていれば、アメリカとの戦争は引き伸ばしにかかるのが得策。
■トランプ大統領再誕■
バイデン政権にとって、もうひとつの頭痛の種が、来年の大統領選挙でしょう。民主党も共和党も、若手の大統領候補の人材が枯渇しており、しかしながら共和党にはトランプ 前大統領という、切り札があります。民主党は バイデン大統領が再出馬するしかなく、しかし年齢的にもかなり高齢で厳しく。祖父が認知症だった自分の経験から見ると、正直やばいと思います。
このまま行くと、トランプ前大統領が再び大統領に返り咲き、共和党の大統領が誕生する可能性が高いです。そうなると、ウクライナの支援を大幅に減らし、もともとイスラエルべったりなところがある人物ですから、中東問題の方に注力する可能性もあります。ただ、政策自体は割と柔軟な人ですので、実際に大統領になったら、ウクライナを支援しつつロシアにブラフをかまし、停戦に持ち込むかもしれませんが。
どうにもアメリカは、民主党も共和党も40代から60代ぐらいの大統領候補に、人材がいないようで。トランプ大統領も精力的ですが、けっこうな高齢ですからね。ジョン・ F ・ケネディ大統領や、ロバート・ケネディの孫の世代は、まだ20代や30代前半という感じで、さすがに大統領候補としては若すぎます。前大統領としての実績もあり、人気が高いトランプ氏が、カムバックする可能性は高そうです。
■ロシア解体の好機■
11月6日の報道ですが、アメリカ大統領選で趨勢を決する、重要な6つの州(アリゾナ州・ジョージア州・ミシガン州・ネバダ州・ペンシルベニア州・ウィスコンシン州)のうち5つの州で、トランプ氏がリードという世論調査が出ています。アメリカは、勝利した州の選挙人を総取りするという、昔ながら載せ度のため、総得票では上回ったほうが敗北する、なんて逆転現象もありますから。
これらの州で勝利すると、かなり勝利が近づくようで。自分自身はトランプ大統領、かなり好きなタイプの大統領なんですが……。ただ先の大統領選挙での敗北以降、言動がかなり暴走しているのは事実。民主党側としては、そこをついて、トランプ氏に何らかの刑事罰を加えることで、そもそも選挙に出馬できないようにするかもしれません。民主党のそういう部分は、大嫌いなんですけどね。
来年の夏以降、F-16が戦場に投入されれば、ロシア連邦軍の敗北はかなり、現実的になるでしょう。その時はカリスマ性を失ったプーチン大統領が、クーデターなどで失脚する可能性もあるのですが。ロシア連邦を解体し、モスクワ大公国のレベルに戻す、千載一遇のチャンスだとは思うのですが。トランプ大統領誕生となると、民主党政権の計画がちゃぶ台返しされる危険性もあり、何とも難しいところです。
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