木下博勝医師が糖質制限論者を一喝
◉個人的には、テレビなどで糖質制限とか言ってるの、かなりいい加減で困りもんだなぁと思っていたので。木下博勝医師がテレビ番組で、糖質制限で糖尿病治療(ただしカロリー制限はなし)という手法に、明確に否定的な態度を示したのは、素晴らしいです。現役の医師であり科学者として、そこは譲れない部分ですからね。現実問題、糖質制限ダイエットの第一人者が急死した事件もありましたから、オーソドックスな治療方法を否定するようなマネは、できなかったのでしょう。
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■糖質制限は暴走する■
木下博勝医師というと、さいたま新都心ジャガークリニックの院長で、文化放送『おはよう寺ちゃん』のレギュラーメンバーとして、週1回出演されています。とてもわかり易い医療解説をされていて、また恐妻家のエピソードもよく披露され、個人的には好きですけどね。まぁ、不倫報道とかパワハラ報道とかあり、人当たりの良い穏やかな部分とは別の、もうひとつの面はあるのかもしれませんが、ラジオリスナーとしてはプライベートは知らんがな、ということで。
自分は大学の4年間をボディビル部でバーベルを上げ続け、成績自体は大したことはなかったのですが、トレーニングと食事の、両方で大きな学びを得ました。特に減量は、体重を落としさえすればいい格闘技の減量と違って、いかに筋肉を落とさず脂肪だけを減らし、筋肉の形を浮かび上がらせるかの勝負ですから。おかげで、体脂肪率10%を切るような身体にする経験をし、そのためにカロリー計算と炭水化物・タンパク質・脂質のバランスと、各種ビタミン類や微量元素の必要性、一回の食事量とタイミングなど、かなり勉強しましたしね。
■心筋梗塞のリスクも■
極端な糖質制限といえば、ビディビルダーのマッスル北村氏の、低血糖からの合併症で心不全をひき起こし死亡するという、悲劇もありましたし。なんか、この件以外にも糖質制限さえすればって風潮は、〇〇さえ食べていれば大丈夫ってインチキ食品ダイエットと同じで、本当に危険なんです。総カロリーをちゃんと把握した上で、炭水化物過多なら糖質制限もありですが、現在のマスコミがやってるのは、言葉が独り歩きした、素人のトンデモダイエットに堕すものですから。木下医師が医者の良心として、異議を表明するのは大事なことです。
糖質というと、何か砂糖を使ったスイーツのイメージがありますが、ご飯もうどんも同じく炭水化物由来のエネルギー。自動車に例えれば、ガソリンのようなものですから、コチラを極端に制限すれば、ガス欠になります。自動車ならガソリンを入れればいいですが、人間なら心臓が止まったら、死へ一直線。痩せるためには、入ってくるエネルギーを減らし、出ていくエネルギーを増やす。ただ、素人はここでむやみに減らすわけです。そもそも、収支の出納さえできていない。糖質制限ダイエットは、まさにそういう雑で出鱈目なことを言う人間が多いわけです(全員とは言っていません)。
■まずは標準治療から■
糖質制限ダイエットの第一人者が急死した事件に関しては、下記リンクを参照してください。ダイエットというのは、単純化した雑な方法論です。個人的には、近くにトレーニングジムがあれば、まずはそこでトレーニングすれば、トレーニングの楽しさに目覚めれば、自然に基礎代謝も増えて自然に痩せますし。そうなると、ちゃんとした指導の上で、食事制限のプログラムを組めば、よほどの怠け者でなければ、痩せます。それは痩せることが自己目的化せず、筋量を増やす楽しさが主目的になり、痩せるのが副次的な目的になるからです。
世の中には、トリチウムについて東大を出て教授になったようなレベルの人間でも、デタラメを言い募って笑いものになったように。専門家とは、専門家の蓄積があるから専門家という、当たり前のことを考えるべきです。専門家も気づいていなかったことに、素人が気づくこともありますが。それは木下先生がいうように、特殊な例でしかないです。オーソドックスな方法で結果が出てるのですから、順番としてまずそちらを試す、それになんの不都合があるのですか? 不都合があるのは、インチキな方法で稼ぎたい人です。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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