被災地の炊き出しにサプリを投入するグループ
◉炊き出しに、勝手にサプリを注入するグループが、それを良きことと自慢して、炎上中のようで。いや、ミネラル分でも、取り過ぎれば良くないって。なんか、被災地を利用して、ろくでもないことをするのは、政治家ばかりではなく。迷惑系YouTuberやら政治団体やら宗教団体やら、人の心とかないんかと、定番のセリフを言いたくなる有様。善意のつもりでやるのは、だいたい宗教系で、銭も受けも兼ねてのマルチ商法とか。本当にロクでもないですね。
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■過剰摂取はかえって危険■
栄養の源になる物質を栄養素と呼び、炭水化物やタンパク質や脂肪は、それ自体がカロリーを持つ栄養です。これにビタミンとミネラルを加えて、5大栄養素と呼びますが……。でも、無機質のミネラルや有機化合物のビタミンは、それ自体が栄養にはなりません。それがあると、栄養を給しやすくなったり、体を動かくときに必要となるもので、化学で言う触媒に近いものです。Wikipediaもミネラルを栄養素と書いていますが、個人的には誤解を招くので、栄養素という呼び方自体を、ビタミンとミネラルに関しては、変えたほうが良いのではと思います。
だいたい、ミネラルって塩分のナトリウム、骨の成分となり筋肉を動かすときにも使われるカルシウム、バナナやオレンジなどの果物に多いカリウム、牡蠣などに含まれるマグネシウム、ワカメなど海藻に含まれるヨウ素などなど、無機物です。「栄養たっぷりの料理を提供したい」とのことですが、ミネラルに栄養はありません。ビタミン剤も、それ自体に栄養はありません。言うまでもなく塩分も、取りすぎれば死に至るし、腎臓が悪い人には負担になります。マグネシウムも、錠剤が下剤に使われるように、過剰摂取すると下痢します。
■過ぎたるは及ばざるが如し■
「今の日本人の食生活の中に一番不足してる栄養素なんですよ。」とか、栄養学とか良く知らずに、雑なことを言ってるのは明らかです。一般論としてはそういう傾向はあるかもしれませんが、だからと言って、人それぞれ必要な摂取量は異なります。子どもとか、大人とは必要な量も違いますから。こういう、たくさん取ればそれだけ効くという考え方は、日本ではかなり見かける考え方なのですが、非常に危険です。過ぎたるは猶及ばざるが如し、生兵法を怪我の元です。言わんや、炊き出しに勝手に加えるとか。疑似科学批判で有名な、左巻健男氏もこの件を批判されています。
例えば、貧血気味の人が摂取する造血剤には、鉄分が含まれていますが。これをお茶と一緒に飲んじゃうと、鉄分がお茶のタンニンと結びついてしまう面もあります。まあ、それ自体は大して影響はないでしょうけれど。塩分とか、腎臓に負担がかかりますし。人間にとって必要な摂取量は人それぞれ異なりますが。多すぎても少なすぎて、もうダメなんです。過ぎたるは足らざるよりはよし、という考え方は一見すると正しい気がしますが。間違いです。だからこそ、過ぎたるはなお及ばざるが如し という言葉が、生まれたのです。
■被災地で暗躍するヤカラ■
ボランティアの人間を、自分たちの関連団体に加入させようとする某政党関係者や、天災で精神的にまいっている被災者を、言葉たくみに宗教団体に取り込もうとする人間や、阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などでも見かけられた困った人たちが、常に一定数いるんですよね。今回は、アクセス稼ぎのためにやってくる迷惑系売名YouTuberとか加わり。カレー食っててた売名スタンドプレー議員とかも、同じ穴の狢ですね。こんなポストも、見かけました。
詳しいことは分かりませんので、紹介のみに留めておきます。アニメ化もされた『南鎌倉高校女子自転車部』の作者で、ご自身もかなりのスポーツマンの松本規之先生も、苦言を呈されています。
知恵なき善意は悪意になる───令和の新ことわざ辞典に収録決定( ´ ▽ ` )ノ マジメに話せば、善意でこういう事をやっちゃう人は、「みんなと一緒に神の国へ行きましょう」と、毒を入れかねないです。そんな極端なことと言うかもしれませんが。阪神淡路大震災でも起きなかったし、東日本大震災でも起きなかった、100年前の関東大震災の再現を言い募り勝手に怯えるる人たちは、実際にこうやって、ミネラル分をドバドバ と勝手に入れてる人たちに、もっと怯えるべきじゃないんですかね?
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