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支持者にも見放された野党共闘

◉自民党が過半数を大きく超える議席を獲得した理由について、立憲支持層の70%が「野党に期待できないから」と回答。これは重いですね。自民党支持者ではなく、立憲民主党の支持者の70%って、政治家の体感的にはほぼ全員でしょう。朝日新聞が、選挙期間中から野党――特に立憲民主党から距離を置く仕草を見せていたのですが。右にフラフラ左にフラフラとする朝日新聞のこの芸風を、故勝谷誠彦氏は〝築地をどり〟と呼んでいましたが。

【自民過半数大幅超「よかった」47% 「野党に期待できず」65% 朝日新聞社世論調査】朝日新聞

 朝日新聞社は6、7日に全国世論調査(電話)を実施した。10月の衆院選で、自民党が過半数を大きく超える議席を獲得したことは「よかった」が47%で、「よくなかった」34%を上回った。過半数超えの理由は「自公の連立政権が評価されたから」が19%で、「野党に期待できないから」が65%に達した。
 男性は70%が「野党に期待できない」と答え、女性の60%より高かった。支持政党別にみると、自民支持層の69%、立憲支持層の70%が「野党に期待できないから」と回答した。

ヘッダーのイラストはnoteのフォトギャラリーより、枝野代表の似顔絵です。

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■冷静な立憲民主党支持者■

もっと恐ろしいのは、自民党支持者が69%とと、わずかながらも立憲民主党支持者のほうが「野党に期待できないから」と答えてること。何も、マスコミが自公民のことをガンガン好意的に取り上げたわけでもなく、むしろ荻上チキ氏らの番組では、開票特番の日ですら、体制が決した後ですら、ゲストがジェンダージェンダー言ってたぐらいですから。むしろ、立憲民主党支持者のほうが冷徹に、野党に期待できないと思ってたってことですから。

問題の根は深いです。詳しくはリンク先の記事を読んでいただくとして。「野党に期待できないから」が65%にも達したわけで。男性が70%で女性が60%で、平均が65%と。政党の支持率のバロメーターである比例での議席占有率は、先の衆議院選挙で自民党は40.9%。これって、NHKの世論調査の自民党の政党支持率39.5%に、かなり近いです。それを思うと、立憲民主党支持者の70%が野党に期待できないって、かなりやばい数字に思えるのですが……。

■朝日新聞の両賭け戦略?■

ひょっとしたら、朝日新聞は事前の調査で、立憲民主党支持者ですら野党共闘を評価していないという事前情報を掴んでいて、両方にいい顔をしつつ距離を置く方向で動いていたのではないか……という疑い。この、ANN系の調査、ネットで検索しても公式にANNが出していないんですよね。つまり、この時点でアンケートを取ってみたら、立憲民主党支持者ですら野党共闘を支持していないという現実に、これは大敗するぞと、事前に感づいていた?

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だからこそ、昨年の時点ですでに全トヨタ労働組合連合会が自民党シフトしてるという記事を、出してきたわけで。逆に言えば、昨年の時点で掴んでた全トヨタ労働組合連合会と連合の動きを、与党に利すると現場上層部か会社上層部かが握りつぶしていた記事を、保険のために出してきた? だとしたら、朝日新聞も大概ですけどね。正直、野党共闘が失敗した後、朝日新聞は右旋回を始めている気がしますけどね。これが築地をどりかと、感心すします。

■第2社民党への道を歩む?■

さて、立憲民主党支持者の男性の70%・女性が60%が、「野党に期待できないから」と回答しているのですが。してみると単純計算ですが、この10%が立憲民主党支持者のツイフェミという推測ができます。雑な計算ですが。なるほど、フェミニストが票を持っていない、というのがこれで可視化されましたね。もちろん、この10%の全部がフェミニスト、その中でもラディカル・フェミニストの数はもっと少ないでしょう。少数派が間違いとか、そういう雑な話はしていません。

ですが、アンチ立憲民主党やアンチ共産党の人間の話ではなく、支持者ですら立憲民主党の政策を期待していない。経済政策はそっちのけで、モリカケサクラが~夫婦別姓が~ジェンダーが~入管が~では、そりゃあ支持者でも「いいかげんにしろ!」と怒るわけで。お灸を据えられた。そこで真摯に反省し、フラワーデモ界隈と手を切る……無理だろうなぁ。第2社民党への道をまっしぐらでしょうね。たぶん福山・小西議員らを切れないでしょうし。

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