吸って、吐いて、ただそこにいて。
思い出は美化したくもないし、なかったことにしたり否定したくもない。
思い出は思い出として、ただ息をしてくれたらそれでいい。
あれからもうすぐ1年がたつ。
あれというのは、noteを始めるきっかけになった共依存の人との別れ。
友達に迷惑をかけて、生きる意味を見失ってたあの日から1年たつことが信じられない。
あの時の私は、1日がとても長かった。まだあれから1週間しか経ってない、あれ、1ヶ月はたったのに全然忘れられていない。と時が早くすぎて欲しいような、自分の心が追いつかないから止まっていて欲しいような。自分が何か変わっていくと言うより時が流れていくからそれに対してなにか思う、くらい。ずっと同じ場所で立ち止まっている感覚、でも1歩でもズレたら落ちちゃいそうな危険な状態。
…だったはず。
あんなにもこの世の終わりのように過ごしていたはずなのに、今ではもう記憶があやふやになってしまっている。悲劇のヒロインの舞台からいつの間にか降りていたみたいな。
出会わなければ私の人生狂わなかったのに。
から、
出会えて別れたから人生うまくいくように成長できた。
に変わった。
全てを乗り越えた訳じゃなくて、記憶の断片に触れるとまだ苦い思いはするけれど。
ここ最近ふと気持ちが落ち着かなくなるのは、過去のその日付が近づいているからだなぁと思う。ただの数字にはまだなってくれない。
でも私はもう自らを空に還そうとはしないし、大事にしてくれる人だけを大事にして生きているし、乗り越え方を知っている。
だから、大丈夫。ふらっと居なくなったりしないから。
一日がとても長く感じていた私へ、耐えて生き抜いてくれてありがとう。未来は明るいから、安心して息をしていてね。
今私は好きな人がいて会う度に世界がキラキラして、幸せなんだ。素敵でしょ、こんな未来。ゆっくりでいいから、生きていこうね。
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