続き 私の会社は、精密部品からなる商品を作っているメーカーだ。特定の用途に特化した工具や、時計のような工芸品を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれない。 世界中にそれを愛好している人はおり、その界隈では名が知られているのだけれど、そもそもその需要・市場自体がすこぶるマイナー、というものである。 さて、そんな町工場の色がまだまだ残る我が社に、なぜアメリカの大学が関心を持ってくれたのか。 以下、クリスティンとのZoomで聞いた話。 今回の大学からの研修・訪問先のリ
昨日、60名ものアメリカからのEMBA学生を招き、英語の自社プレゼンを行うという人生でなかなか起こり得ないだろう体験をしたので、記念にその思い出を記録したいと思う。 --- きっかけは、アメリカ支社のお問い合わせ窓口に届いた一通のメールだった。 「◇◇大学のEMBA学生達が、日本へのビジネス研修旅行でぜひ御社を訪問したいと申しています。つきましては、アポイント等の調整をお願い出来ますでしょうか。」 という突然の謎依頼が舞い込んだ。 窓口のアメリカ支社の担当者も困った
台湾のCさんの訃報を受けたのは、大叔母の葬儀を終えた翌日のことだった。 ぽっかりと空いた穴の中にたくさんのモヤモヤを詰め込んで向かった出張先の京都で、またひとつ、心から何かが欠ける音がした。心筋梗塞で、本当に突然のことだったそうだ。 世の中には、初めて会った人だろうと、商売上の付き合いだろうと、分け隔てなく優しく出来る大きな器を持った人がいる。いつもにこにこしていて、「よく来たね」と歓迎し、まるで自分の孫や子供のように可愛がってくれる人。よく笑い、「ありがとう」が口癖のよ