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トータル・リコール(主演:コリン・ファレル)2012年映画を今更観てみたが、思っていた以上に違う映画

自分の中では「トータル・リコール」=シュワルツェネッガーと思っているので、あえて見ていなかったが、最近のコリン・ファレルはいろいろな役(かっこ良くない)をやっているので、とりあえず観てみようと思った。

ここに来て思い出したが、彼がP.K.ディック原作の映画に出演したのは2作目。


シュワルツェネッガーの「トータル・リコール」も原作とは似て非なるモノなので(そもそも原作は映画にするほどの尺はない)考えてみれば、そんなにこだわる話でもない。

感想(ネタバレ含む)

観た後で、いろいろと違和感を感じたので、P.K.ディックの原作を読み直してみた。

この映画、原作にもシュワルツェネッガー版にも出てくる火星へ行っていない。(細かく言えば、原作では火星で活躍した記憶が蘇る)
舞台はブリテン島から搾取されるオーストラリア(コロニー)だけ。
CGとはいえ火星を作るのが予算上、大変だったのかもしれないし、製作陣にそこまで想像力がなかったのかもしれない。

2012年の映画なのに、SF的な出来映えとして突っ込みたくなるところがいくつもある。TVドラマならありだが、映画としてはいかがなものか?

シュワルツェネッガー版をリスペクトはしているようで、オッパイが3つある女性とか、ゲートを通るとき良く似た “ 2weeks “ の女性も出てくる。
今回は、その女性が主人公ではないが、ゲートでカモフラージュがバレるのは、シュワルツェネッガー版と同様。

結局のところ、ストーリーとして一番秀逸なのは原作。
次点が、シュワちゃん。

ディックの原作では最後にもう一捻りあり、主人公が忘れていた幼少期の体験が掘りだされ、誰も主人公を消すことが出来なくなる、というオチがある。

そろそろ、読みかけのPKD本の読書再開をしなければ…


MOH

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