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Hopper: An American Love Story review-- ホッパーのドキュメンタリー映画公開中(英豪)

Hopper: An American Love Story は、英国で 10 月 18 日、オーストラリアで 10 月 20 日に公開。

概訳

新型コロナウイルスによるロックダウンが何ヶ月にもわたって続く中、自宅で孤立したり、社会的接触を失ったりした人々に関する記事を説明するために最も頻繁に使用されたアーティストは、アメリカの写実主義画家エドワード・ホッパーであった。

エドワード・ホッパーのウェスタン・モーテル (1957) の一部。自身もアーティストであるジョセフィン・ニヴィソン・ホッパーは、女性像の唯一のモデルでもあった。写真:エミン・ヤヴズ/アラミー


窓の外を眺めたり、食堂に一人で座っている人々の彼のイメージは、しばしば孤独の描写として解釈されてきたが、ホッパーは孤独は孤独と同じではないと言って反論している。
「彼女はただ窓の外を見ているだけ」と、彼はある絵について語る。
ホッパー自身は孤独を楽しみ、社交的な集まりよりも隠者のような生活を好んでいた。

エドワード・ホッパー作「ケープコッドの夕べ」(1939年)の一部。写真: 映画『ホッパー: アメリカン・ラブ・ストーリー』の静止画


Hopper: An American Love Story は、偉大なアーティストの作品と人生を検証する、評価の高いエキシビション オン スクリーン シリーズの最新作。
この映画の公開は、ニューヨークのホイットニー美術館でホッパー絵画の大規模な展覧会が開かれる時期と重なる。

ホッパーの芸術は「非常によく知られているが、彼の名前はそれほど知られていない」とグラブスキー監督は語る。
「私がエドワード・ホッパーの映画を作っていると言ったとき、『誰だかわからない』と言う人もいたが、彼らにナイトホークを見せたら、彼らはそれを知っていた」

彼の人生は「絵の具の伝記」であったとグラブスキー監督は語る。
「彼の生涯は彼の絵を通して語られている。彼が誰で、彼の妻が誰であったかを理解せずに、彼の作品を理解することはできない」


この映画は、1968年に妻ジョセフィンが亡くなってから何年も後に書き起こされた妻の膨大な日記を使用している(エドワード・ホッパー本人は10か月前に亡くなった)。
日記の中で、彼女は日常的な口論から暴力行為 (噛む、叩く、打撲する) に至るまでを記録している。

彼女は彼の女神でもあり、彼の女性像の唯一のモデルでもあった。本を読んだり、物思いにふけったり、コーヒーを飲みながら長居したり、電車に乗ったり、オフィスで働いている女性たちは、顔も体も違うが、すべてジョセフィンが元となっている。

グラブスキー監督は次のように述べている。
「彼はあまり良い人ではなかったと思いますが、彼女が彼を愛していたことは疑いの余地がありません。彼は時々、沈黙によって彼女をコントロールしていました。彼は彼女よりも強いので、彼女を物理的にコントロールしていました。映画はそれらも表すことを躊躇していません」

この映画は進み方をわざと遅くしている。
「人々に芸術について考えさせること。テレビでのアートに対する私のフラストレーションの 1 つは通常、誰かが絵の前に立って、私たちが見ているものを私たちに見せていることです」

ホッパーの映画は、グラブスキー監督の心の中で特別な位置を占めている。
「私の父は 1929 年にニューヨークで生まれ最初の 40 年間は、ホッパーも住んでいた街に住んでいました。私の父は映画の制作中に亡くなりました。この映画は私にとって特別な意味を持っています。」


オンラインでホッパーの絵を

紙の図書は増やしたくないので(某IT会社 CEOの様に「いつまで樹木の死骸を使うのか」という極端な考えは持っていないが)絵もネットで楽しんでいる。

このサイトでは多くの絵画を無料で観ることができ、絵の大きさは自分が観るディスプレイに依存する。
(大きくて高精細のディスプレイであれば十分楽しめると思う)



MOH