てんてん

てんてん

最近の記事

「自分を愛そう」という呪縛

自分を愛そう。 自分の存在を肯定してあげよう。 自分のことを大切にしよう。 他者へは本気で伝えられるけれど、自分に対してはかけることが難しい言葉たち。そう思って、それを出来るようになることが自分には必要なことだなと思って、ここ数年の私は様々な試みをしてきました。 例えば、「毎日はなまるカレンダー」。カレンダーに、その日の嬉しかったことや楽しかったこと、やり切ったことや出来たことを書いて、赤ペンではなまるを書いていくというものでした。自分で声に出すことも有効かなと思い、

    • あぐらをかいて伝六豆

      この冬のインターンで立てていた、二つの目標。 キャンパーにとってより良い場をつくる、その気持ちは前提としてありつつ、その中で自分自身が挑戦・達成したい目標も立てていました。 「走り切る」と「一緒につくる」です。 目標を立てたからには振り返りをしたいし、振り返りをすることでこれからを生きていけそうと思ったから、ふわりと振り返りをしてみました。 まず「走り切る」。どれぐらいできたのかな。 あの6日間が終わってからのことですが、自然と「頑張った」という言葉が自分から出てき

      • わたしがここで二度目のインターンをする理由

        大学4年生の冬。 卒業する前の、きっと最後の長期休み。 わたしは気仙沼にまた戻ることに決めました。 キャンプを応援したりキャンプのために何か力になったり、それらがしたいのであれば、インターンという形以外にもいろいろあるような気がします。 少なからず時間や熱量、作業や思考を必要とするインターンという形をとらずとも、そばで誰かを応援したりとか、シェアをしたりとか、いろいろできます。 だったらどうしてわたしはまた戻ることに決めたのか。最初は直感と勢いで手を挙げましたが、今

        • あの子の感情はわたしのものじゃない

          あの子は辛いんじゃないか。 あの子は嫌なんじゃないか。 あの子は無理をしているんじゃないか。 あの子は、あの子は、あの子は。 そうやって誰かの気持ちを推しはかることが癖でした。過去形になったつもりでしたが、現在もらしいです。 他人の目が気になるとかどう思われているか気になるとかそういう類ではなくて、その人が感じているものを勝手に想像して勝手に辛くなってしまいます。 想像するだけならわたし内だけで完結するからいいものの、「辛くないの?」と何度も問うてしまったり、「大

        「自分を愛そう」という呪縛

          #106 今しか撮れない命の姿

          初のマタニティフォト撮影。 カップル撮影したい!といったら友人が繋いでくれた方、実はもうお父さんだったのだ。 お母さんの体調が心配だったけれど、まず何もなく無事に終わったことがすごく嬉しかった。 そして、もうすぐ産まれるというタイミングの赤ちゃんの動きを、わたしの手に伝えて知らせてくれた。命の振動だった。 姿は直接は見えないけれど、お母さんお父さんに見守られておなかの中で呼吸をし続ける赤ちゃんの姿は今しか写真に撮れないのだと考えたら、感動がおさまらなかった。 この感

          #106 今しか撮れない命の姿

          #105 やっぱり

          悩んだところで、進むしかなかった。 とにかく自分の心で捉えて、自分の足で動いてみて、どれだけ時間がかかってもそうやって進むしかなかった。 近道や安心な道は探せばきっといくらでもあるのだろうし、それが悪いことではないけれど、どう進むかはわたししか決めてくれなかった。 やる。やるぞ。

          #105 やっぱり

          #104 生まれつき

          生まれてこのかた、自信でいっぱいという状態になったことがない。 自信がついた!自信が生まれた!という記憶は、どれだけ脳みそを隅から隅まで探してみても存在しない。 noteを100日書いたけれど、写真を学ぶ環境に入れたけれど、活動を褒められたけど、それでも自信という二文字はわたしのもとにやってこなかった。 わたしはどうすれば自信が得られるんだろう。 どうすれば強くなれるんだろう。

          #104 生まれつき

          #103 ことばにする

          言葉が全て、とは限らない。 むしろ言葉が邪魔になることさえある。 「言葉にしなければゼロに等しい」なんて、そんなことないと思う。 だけど、それでも言葉にしたい。それはきっと、伝えたいこと伝えなきゃいけないことがたくさんたくさんあるから。 言葉じゃなくてもいいのだろうけど、わたしに与えられた、わたしが身につけてきた表現手段のひとつに言葉があるのだから、それを無駄にしたくない。うまくなくたって、まとまらなくたって、とにかく伝えるための手段に「言葉」がある以上、それを放棄す

          #103 ことばにする

          #102 本屋

          ちょっと心に栄養がほしいなというとき。 その対処法はいくつかあるのだけど、その一つが本屋に立ち寄ること。 読みたい本があるならネットでポチっとすれば買えてしまうし、ゆっくりしたいならカフェに行くほうがすきなのだけど、それでもなぜか本屋に寄ってしまう。 ずらっと並ぶ本棚の間を歩くと、まだまだ知らない本おもしろい本があるのだと感動するし、本をぱらぱらめくったときにする匂いはどこか懐かしい。そしてあんなにたくさんの本が並ぶ中から、やっと一冊の運命の本と出会えたときの嬉しさ。そ

          #101 「闇雲はだめだ」

          と言うけれど、じゃあ最初の一歩は? コラム中の言葉やメッセージについ反発してしまう癖があるけど、この言葉についても例外ではなかった。 闇雲は確かに非効率だと思う。明らかに遠回りだし、目指す場所に確実にいけるかどうかもわからないし、限られた時間をどう使うか考えるにあたって「闇雲」というワードは大変邪魔になる。 けれど闇雲を歩くこともきっと意味がある。早くそこに到達するかは微妙だけれど、何も見えない森の中を自分の足で前へと進む力や勇気、自分が心地よいスタイルが見つかるのは、

          #101 「闇雲はだめだ」

          #100 “see you tomorrow”

          これまでも何度か、「国際」と名の付くプログラムに参加してきた。 彼らは普段は海の向こう側にいて、会おうと思い立ってすぐに会えるような距離ではない。 今まで参加してきたものでは、たいてい、その日限りの出会いだった。国内開催でも海外開催でも。もちろんそれも楽しかったのだけど、今回はちょっと違う。 “see you tomorrow” そう言えるのだ。 明日がある、というそもそもの希望もすごくしあわせなことだし、「いつか」ではなく「明日」と言い合えることがすごく嬉しい

          #100 “see you tomorrow”

          #099 「グレたい」

          時々やってくる感情。 どんな時にやってくるのか、どういう感情なのか、どうすればいいのか、研究し続けているけれど未だに見つかっていない。 ふと沸き起こる感情ベスト3くらいに入る。 そういえば、「あのときグレたなあ」という記憶がわたしの脳みそには存在していない。もしかしたらグレていたかもしれないし、捉え方の問題だけど、グレた記憶がないのがちょっぴり寂しい。 みんなどうやってグレたんだろう。知りたい。

          #099 「グレたい」

          #098 まだいてほしい

          秋の訪れは急にやってきた。 秋ですよ、と伝えられたわけではないけど、暮れの早さや田んぼの匂い、そして朝自転車を漕ぐときの風の冷たさは、いよいよ秋だった。 あれだけ「夏が嫌い」と拒んでおきながら、何を今更という感じだけど、もうちょっとだけでいいから夏でいてほしいなと感じてしまった。スイカバーを買ってしまったし、ネイルも夏色に戻したし、インスタで風鈴の写真をしばらく眺めたりもした。 あとちょっとでいいから、まだいてほしいなって。 そんな秋の朝だった。

          #098 まだいてほしい

          #097 決めたら進んでみるだけ

          昨日、どうしても心臓ばくばくな案件があった。 といっても、ただ自分の意思でイエスノーを出すだけのことだけど。 そんなタイミング人生にはありふれてるだろって感じだけど、でもこのタイミングでは、妙にわたしの心に揺さぶりをかけてきて、はち切れそうなくらいにまで心臓をばくばくさせてきた。 このときの案件に関しては、イエスノーがわからなかったわけじゃない。きっとわたしはこうしたいんだ、ってものが見えていた。だからあとはそれを表示する、それだけでよかった。 だけどわたしはそれがす

          #097 決めたら進んでみるだけ

          #096 「おすすめ」への抵抗

          最近よく、いろんな人と「おすすめの○○」というやりとりをする。 本、映画、音楽、カフェ、いろいろだ。 わたしは誰かのおすすめを聞いたり教えてもらったりすることは好きだけど、自分が何かをおすすめするのはちょっぴり苦手。 なんでかなって考えてみたんだけど、いくつか理由があったみたいで、おもしろかった。 まず、選ぶということに必要なエネルギーが大きすぎるから。たくさんたくさん自分の好きなものがある中で、あなたに観てほしい、あなただから聞いてほしい、そんな一つを選ぶことって、

          #096 「おすすめ」への抵抗

          #095 課すものじゃなかった

          そう気づいた。 自分で課すべきものだと思っていたのに。 「しあわせか」という問いとの距離が近いところで生きていたわたしは、しあわせでいることを自分に課していた。しあわせでいよう、が高まって、しあわせでいなきゃダメだ、というように。 よかったこともある。「これやってわたししあわせかな?」「これほんとに望んでるかな?」を考えられるようになった。きっと必要なことだった。 けれど、今ちょっと沈んでいるかも、というようなときの自分を否定するようになった。しあわせじゃない自分はダ

          #095 課すものじゃなかった