ひとの選曲を聞くと選曲者のそのときの心象風景が微かに想像できます。
長年連れ添った愛犬を失った上出惠悟の悲しみはけして時間が解決してくれるとは・・・言えないしそう思えない。
が仮にお互いの存在する位相が変わったと認識するなら・・・
感じなくなったが新たに感じ始めるものがあるかもしれない。
・・失ったからこそ見え始めるものは何か？
記憶を思考することはとてもクリエイティブことではないか・・・。
思い出そうとして出会える記憶もあるが、
かまわず飛び出す記憶は計ることも止めることもできない。
しかも脳は自分を守る為に都合良く記憶を改ざんするそうだとか。
となれば、何かを生み出す行為のほとんどが改ざんされた記憶の破片
カッコつければ記憶のアラベスクなのかもしれない。
やはりARTに自覚はないんだな・・・知らんけど。　
今夜 11時 Pirate Radio ちゃんと出航します。
第630回目の選曲 上出 惠悟 

初代選曲家
桑原茂一