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冤罪と真犯人

スキャンした時に写真右上に糸のようなゴミが写り込み、フィルムスキャナーPlustek OpticFilm 8200i SEの故障として修理に出しました。修理から戻ってきたスキャナーでフィルムをスキャンしたら、このゴミは綺麗に無くなっていたので、修理がしっかりと行われていたことを確認しました。
しかし、前回スキャンしてゴミが写り込んだフィルムを改めてスキャンしたら、再び同じゴミが写り込みました。

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もしやと思い、フィルムをルーペで確認したところ、これはスキャナーに混入したゴミではなくフィルムに写り込んだ"何か"でした。何と私の勘違いで、ゴミの写り込みをスキャナーの所為にして、メーカーに修理依頼を出していたのです。汗

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スキャナーの所為では無いとなると、撮影時か現像時のどちらかになります。現像時に各カットに同じようなゴミが写り込むのはあまり考えられず、撮影時にカメラ側に発生した何らかの問題と憶測しました。シャッター内にゴミが混入して、それが写り込んだという推理です。で、早速、CANON EOS ELAN 7NEを確認してみたところ、とくに異常はありません。もしかしたら、フィルムを回収した時にゴミも除去されたのでしょうか。

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ちなみに、EOS ELAN 7NEは、裏蓋を開けるとバルブが出来ないのですね。しょうがないので、裏蓋を閉めて30秒シャッターを開放し光を当てて確認をしました。LEITZ minolta CLでは、裏蓋を外した状態でバルブでシャッターを開放することが出来ます。

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真犯人として挙げられるのは、詰め替えパトローネの遮光素材です。これは安価な製品で、作りはチープです。とくに気になっていたのは、遮光素材がポロポロと分離することです。

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この遮光素材を少し手で解いてみました。

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こちらが、写真に写り込んだゴミの拡大です。

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形状的にかなり怪しいですね。何らかの弾みで遮光素材が分離してシャッターのところで引っ掛かったのかも知れません。

ゴミの写り込みをフィルムスキャナーの所為にし修理対応をさせて、Plustekさん、大変申し訳ありませんでした。伏してお詫びします。でも、Plustek社からの修理レポートが無いので、彼らはどうこの修理依頼を対応したのか不明です。このお詫びを、カスタマーセンターに伝えたいと思います。

カメラ:CANON EOS ELAN 7NE
レンズ:EF 40mm f/2.8 STM
フィルム:ILFORD HP5 PLUS
現像液:ILFORD ILFOTECH DD-X
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:ILFORD SIMPLECITY
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9


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