見出し画像

コンパクトな引き伸ばし機「The Intrepid Compact Enlarger」が届いた

昨年3月末に、とてもコンパクトな引き伸ばし機「The Intrepid Compact Enlarger」という商品がKICKSTARTERに出たのでバックしました。 KICKSTARTERでバックしたのは、Peak Designのトラベル三脚以来です。

 
この商品は、イギリスのThe Intrepid Camera Co.という会社が開発した商品です。LEDライトを利用したThe Intrepid Enlargerは、従来の引き伸ばし機を全面的に見直し、超コンパクトでシンプルなボディで、カラー及びモノクロフィルム(35mmから6x9まで)のプリントができます。LEDライトはプリント用にキャリブレーションされ、カラーバランスとコントラストはすべてタイマーのコントロールボックスで調整できます。LEDライトユニットは取り外せるので、デジタルカメラによるネガのデジタルスキャンを行う機材にもなります。

本当ならば昨年9月に届く予定だったのが、4ヶ月も遅れてやっと届きました。イギリスでは度重なるロックダウンが施行されていたので、これは仕方がない事ですね。ちゃんと届いたことに感謝します。

画像1

商品は、ポップなグラフィックのボックスに入って届きました。従来の引き伸ばし機のイメージとは違う、こういうワクワク感は大切ですね。

画像2

プラスチックレスは、今時のサスティナビリティを意識したパッケージデザインです。この引き伸ばし機は常設ではなく、使わない時は片付けること想定しています。そのため保管するケースが必要です。残念ながら保管ケースが付属されていないので、この箱に片付けることになります。しかし、段ボールなのでちょっと耐久性に不安があります。別途、保管ケースを探そうと思います。

画像3

セットの中身です。引き伸ばし機、コントローラー、ネガキャリア(5枚)、ACアダプターと変換プラグがセットになっています。

画像4

ネガキャリアは、35mm、6x4.5、6x6、6x7、6x9の5枚です。中判カメラに手を出さないように気をつけなめればなりません、、、。使うのは35mmだけ。

画像13

簡単な取扱説明書。図解入りでシンプルなので、英語が苦手な私でも問題なしです。ちょっと操作したら、説明書を読まなくてもほぼ理解できました。

画像5

画像6

画像7

金属パーツ以外は、ほとんど3Dプリンターで作られています。コストをかけて金型を作る程の流通が見込めないうニッチな商品に、3Dプリンターは力強い味方です。昨今は、車や銃までも3Dプリンターで生産できる時代です。引き伸ばし機というシンプルなプロダクトでは、3Dプリンターの筐体で全く問題ありません。このような最新技術が、オールド技術のフィルム写真愛好家を支えてくれます。ただ、3Dプリンターの積層テクスチャが質感的に若干気になりますね。

画像8

組み立てると、こんな感じになります。普通の引き伸ばし機は蛇腹の上に電球が入った大きな筐体がありますが、この製品はLEDのため非常にコンパクトになっているのが特徴的です。コピースタンドは、Negative Supplyの「PRO RISER MK2 - PROFESSIONAL COPY STAND FOR FILM SCANNING」です。イーゼルは、eBayでゲットしました。

画像9

レンズは、EL-Nikkor 50mm F4です。これもeBayで入手しました。

画像10

ネガキャリアをLEDライトユニット装着すると、こんな感じです。LEDライトユニットには、2つの水準器が埋め込まれています。

画像14

Peak Designのトラベル三脚に装着してみました。全く問題はありません。

画像15

蛇腹を上下するガイドと三脚の脚が干渉しないように調整しなければなりません。三脚によって合う合わないが出てくる可能性はあります。天面のプレートは、ステッカーを貼るのに最高のスペースです。

画像16

フィルムを投影してみました。いい感じですね。ワクワクしてきます。

画像17

ちなみにコントロールボックスにはセーフライトが内蔵されています。私は別途セーフライトを購入しているので、二灯体制になります。

画像11

蛇腹はマグネットでLEDライトユニットと繋がっており、完全に分離できます。

画像12

画像18

蛇腹から取り外したLEDユニットを下に置けば、デジタルデュープできる仕組みになっています。これはデジタル時代ならではの便利な仕組みです。

画像20

EOS 5D Mark IVとEF 100mm F2.8L IS USMでスキャンした画像です。昨年末、ニューヨークで撮影しました。

これで、今年のテーマである"自家製銀塩プリント"が出来る環境が整いました。さて、ちゃんとプリント出来るかドキドキです。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?