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CANON EOS 7Dで撮った、おそロシア

初めて買ったデジタル一眼レフはCANON EOS 7Dです。「IMAGE MONSTER」というキャッチコピーでハイアマチュアモデルに位置づけられた意欲作でした。当時、LEICA M5を筆頭にフィルムカメラがメインで、デジタルカメラはコンデジのCANON G9を使っていました。CANON EOS 7Dは、本格的な一眼レフを使いたいということで購入しました。この時は、動画撮影にもハマっていたので、スチールも動画も両刀使いできる7Dを選びました。APS-C機にも関わらず、フルサイズ機と変わらないビルドクオリティと重量で、「一眼レフを買った」という気持ちにさせてくれたのを思い出します。

この重力級カメラを、ロシア出張にも持っていきました。ロシアに行ったことがなかったので、所有機材で最高のものを持っていきたいという思いが強かったのでしょう。その気持ちのおかげで、重さは気にならなかったです。レンズは、キットレンズのEF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USMの一本でした。35mm換算で24mmから136mmと、非常に便利なズームレンズで、出張はこの一本で十分でした。

業務の間に、モスクワにある科学技術博物館に行きました。この博物館は1872年に設立され、世界で最も歴史の長い科学博物館のひとつで、ロシア最大の科学技術博物館でもあるそうです。この博物館を訪れたのは2011年12月でした。ネット情報ですが、その後、建築家石上純也氏の案で改装されたそうです。私が行ったのはその前で、140年近い歴史を感じさせる重厚感ある雰囲気でした。

廊下にちょこんと鎮座する原子爆弾。これはソ連が1949年に開発した原子爆弾です。米国の原子爆弾「ファットマン」の資料をスパイが盗み出し、コピーされたと言われているようです。

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原子爆弾という恐ろしい兵器にも関わらず、見た目がゆるキャラ的でどう捉えて良いか戸惑う展示物です。

ソ連といえば、宇宙競争で米国に先手を打ったことで強烈な印象を世界に与えました。そのアイコンとなるのが、このクラスターロケットです。米国のサターンVのペンシル型もスマートで良いですが、クラスターロケットはダイナミックなスタイリングが魅力的です。ただ、沢山あるロケットを制御するのは当時は難しかったらしく、ソ連の有人月旅行計画自体も中止に追い込まれまた曰く付きです。

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宇宙開発で使われたイケメンダミー人形です。あちこちに相当な傷を負っており、宇宙開発の功労者であることがうかがえます。

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これは何かの計算機と思われますが、全く意味が分かりません。ただ、モノとして格好が良く屏風として使いたいと思いました。

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この計算機?も凄いです。今のスーパーコンピューターに相当するのでしょうか?数字にゾクゾクしてしまいます。ソ連が宇宙開発で先手を打てたのは、科学技術に対する恐ろしい程の取り組みだったとうかがえます。

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会社の机としては最高ですね。気が狂いそうです。

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金属の質感が素晴らしいです。パンチングされたカードを仕分けする機械のようです。このメカニカルビューティーを見ていると、ソ連製のカメラが欲しくなりました。

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廊下には、ヘンテコなオブジェが飾られていました。エヴァンゲリオンで出てくるアダムでしょうか?ちょっと怖いです。

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民族衣装を着た女性が飲み物を配っていました。スカートと机が合体した見た事もない姿で驚きました。ちゃんと歩いているんです。こういうスタイルがあるのでしょうか?

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ソ連の狂気を感じることができる貴重な博物館でした。是非、ロシアに行く機会があれば立ち寄ることをお勧めします。

以上、EOS 7Dで撮ったおそロシアです。EOS 7DはEOS 5D Mark IVを買うまでメイン機として活躍してくれました。暗所耐性に弱くノイズが多い印象はありましたが、総じて良いカメラでした。海外出張先での余暇で使うカメラとしては、フルサイズ一眼レフと同じく重いので気合が必要です。

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