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【ネタバレあり】退出ゲーム 感想 

※この記事は、以前私がアメブロで書いていた記事(https://ameblo.jp/yotsuba-0014/entry-12702533115.html)を焼き直したものです

こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。

本は、初野晴(はつの せい)さんの「退出ゲーム」(KADOKAWA・角川文庫)です。ハルチカシリーズ1作目です。

ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる人はご注意ください!


あらすじ

「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」──穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみのホルン奏者。音楽教師・草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る2人に、難題がふりかかる。
化学部から盗まれた劇薬の行方、六面全部が白いルービックキューブの謎、演劇部との即興劇(フリーエチュード)対決⋯⋯。2人の推理が冴える、青春ミステリの決定版、“ハルチカ”シリーズ第1弾!
(裏表紙のあらすじより引用)

感想(ネタバレあり)

初野晴さんの作品です。初野さんは2002年、「水の時計」でデビューされ、代表作は、このハルチカシリーズです。
ハルチカシリーズは、2015年に漫画化、2016年にアニメ化、2017年3月に映画化と、何度もメディアミックスされています。

実は、この本を読むのは初めてではありません。中学生くらいの時に角川つばさ文庫(KADOKAWAの子供向けレーベル)から出ていたほうを読んでいるんです。それを後から読み返したくなったのと、角川つばさ文庫で出ていない巻まで読みたくなったので、ブックオフで買いました(本屋さんに置いていなかったため)。ちなみに4冊目の「千年ジュリエット」まで買ってあります。

この本には4つの話が収録(4話目「エレファンツ・ブレス」のみ角川つばさ文庫版には未収録)されていて、私が好きなのは2つ目の「クロスキューブ」です。
ざっくり説明すると、全ての面が真っ白のルービックキューブを完成させるのに挑戦する話です。種明かしのシーンを初めて読んだ時、衝撃を受けました。「そういうことだったのか!」って。

あと、謎が解けなくて困っている時の「立ちどまった場所から一歩を踏み出すきっかけをだれかがつくってくれるなら、それは大人になってしまった僕じゃなくて、同世代で同じ目の高さのきみたちの役目であってほしいんだ」(原文ママ)という草壁先生のセリフが好きです。

初めて読んだ時はよくわからなかったです。でも大学生になって読み返したら、上手く言えませんがすとんと胸に落ちました。
何年ぶりかに読み返しましたが、やっぱり面白かったです。

書誌情報

退出ゲーム
著者   初野晴(はつの せい)
出版社  KADOKAWA
レーベル 角川文庫
ISBN 978-4-04-394371-5
定価   660円+税(税込726円)


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