見出し画像

発達障害と感情~特徴と解決法~

こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
なかなか暖かくはなりませんが、どうやら今週くらいから春めいてくるみたいですね。
桜の開花の話題がニュースに上るのを見ると、日本だな〜と感じますね。
私は、生まれが京都なのですが、京都御所の枝垂れ桜はおすすめです。
場所柄、お酒を飲んだりワイワイできないので、その分、空気が綺麗だと感じるのと、
電信柱がないので青空をバックにすると、壮観です。

さて、本題に移りたいと思います。

感情が表情に出やすい発達障害

今回は、大人の発達障害の困りごとの一つ!
感情がすぐに表情に出やすい傾向があることについて考えてみたいと思います。

対人関係の困りごとにつながりやすい特性のひとつが「感情」の問題。

ADHD(注意欠如・多動症)の傾向が強い人は、怒りのような強い感情を抑えるのが苦手という特性があります。
そのため、わいてきた怒りをそのまま相手にぶつけてしまい、関係が悪化しやすくなったり、後悔や自己嫌悪にさいなまれることも。
また物事をネガティブに受け取る特性があると、相手から軽く指摘されたことでも重く受け止めてムッとしてしまう可能性があります。
日常的に仕事量の見直しや体調管理を心がけ、ストレスをためないようにすることが大切です。


〈自分でできる対策〉

爆発する前にクールダウン
イライラや怒りなどの負の感情をすぐに消すことはできません。
無理に抑えつけようとするとストレスがたまり、我慢を重ねた結果、大爆発を招く可能性もあります。
けれど、怒りを爆発させないように対応していくことは可能です。もし強い感情が爆発しそうになったら、相手に「失礼します」などひと言かけてから、その場を離れて頭を冷やすのが効果的です。
他にも、次のような方法があります。



・ゆっくり深呼吸を繰り返す

・「私は大丈夫」など、自分を落ち着かせる言葉を声に出して繰り返す

・水などを飲む

・洗面所で顔を洗う

・何かをぎゅっと握る

「感情」から離れて「事実」だけを見る
発達障害の特性が強い人は、「失敗した」と感じたり、叱られたり責められたりした経験を多く重ねています。
そうした経験は自己否定を強め、相手の言動をネガティブにとらえやすくなってしまうことも。相手のちょっとした言動を、「自分への攻撃」ととらえるために怒りが生じやすいのです。
自動的に浮かぶ感情をいったん脇に置いて、事実だけを見ると、怒りの爆発の抑制につながります。

例:数字のミスを注意されたとき

①ネガティブ思考の場合
・仕事ができないと思われた
・バカにされている
このように勘違い
・こんなこともできない自分はダメな人間だ
と落ち込んだりする。

②事実だけをみた場合
・ミスを教えてくれた
・数字の間違いを修正してほしいと言われているだけ

・間違えたまま進めていたら大変だった。助かった

〈周囲ができる対策〉

落ち着ける環境を整え、声をかけるのがベースです。
特性上、本人が自分の感情に気づきにくい場合があるので、イライラした表情や態度が見られるときは「大丈夫?」などと声をかけましょう。
早めに休息を取ってもらうようにするなどの工夫で落ち着きを取り戻しやすくなります。

まとめ

感情と上手に向き合えないことは、だれでも、きっと一度は経験された事があるのではないでしょうか?

言うは易し、行うは難しではありますが円滑な人間関係あってこその仕事です。
取り入れてみてはいかがでしょうか?

セミナーのご依頼など随時お待ちしております。

ご興味のある方は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

今後もmojoの活動の応援をどうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?