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発達障害の上司どうやって付き合う?

はじめに

こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

2月になり、暖かい日も増えてきましたね。
今日はバレンタインデーですね。
私はどちらかというと激辛党!なので、普段そんなに甘いものはいただきませんが、チョコレートは好きです。
デパートに並ぶこの時期しかいただけない高級なチョコレートにワクワクしますが、実はブラックサンダーが好きだったりします。今は高機能を謳ったチョコレートもありますね。

さて、本題に移りたいと思います。

発達障害の上司との付き合い方

前々回は発達障害の上司の特徴について書きました。

ではどうしたらうまく付き合い、仕事を円滑にすすめることができるのでしょうか。
以下に接し方のポイントを紹介します。

あいまいな表現をしない

「納期が予定より少し遅れそうです」と発達障害の上司に伝える場合も、発達障害の人はあいまいな表現が理解できません。
今日の午後には上がってくるのかな、と勝手に思い込み、話が違うと怒ってきたりします。
何か期限を伝える際は、「納期が3日間遅れます。15日の午前中には仕上がります」と、はっきり確実に表現をしましょう。これで混乱することが減るはずです。

また、冗談や婉曲的表現も混乱をまねくだけです。
誰が聞いても冗談だと思うようなことでも言葉通り受け取ってしまうため、何かを伝える際はストレートな物言いを心掛けましょう。

絵に描いて説明する

発達障害の人には視覚に訴えるのがもっとも効果的な表現方法です。
文字や絵を描きながら、「AがBになるので、これはCになります」と、言いながら紙に書いて伝えましょう。言葉で話すよりも、ぐっと分かりやすいです。
この方法は、東大でも使われており、東大では授業の内容を文字に書き起こす「書き起こし文化」なるものがあります。(余談ですが、東大生にはASDが多いと言われています)

どの発達障害なのか種類を知る

上述したとおり、発達障害にはおもに3つの種類があります。
上司がどの発達障害なのか特徴がわかったほうが、接し方のコツもわかります。
• ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)
• ADHD(注意欠如多動性障害)
• LD(学習障害)

傷ついたらはっきり言う

ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)の方は人の気持ちを察することが苦手なので、悪意なく失礼なことを言ってしまいます。
ちょっと太っただけで、「太ったねー豚に似てきたよ」なんてことを、女性社員にもさらっと言ってしまうこともあります。
そしてそこは、はっきりと「今の太ったという言葉と、豚という言葉は心外です。もう言わないでください」言いましょう。
言った本人は失礼だったとか、相手が傷ついたとかを言われないと理解する事が出来ません。

仕事の優先順位をあらかじめ考えておく

発達障害の人は優先順位を決めるのが苦手です。
たとえば、「AとBとCはどの仕事から優先したほうがいいでしょうか?」と聞いても、何を先にすればいいのかがわからず、聞かれても困ってしまいます。
そのため、「Cが納期が早いので、Cからして、終わり次第A、Bの順でどうでしょうか?」など、答えをあらかじめ考えておきましょう。
提案して承諾をもらうという形ならYesNoで答えられるので、答えが簡単です。

最後に

いかがでしょうか。

発達障害の上司に限らず、同僚、部下の場合も同じ考え方で接することでより円滑なコミュニケーションになるはずです。

セミナーのご依頼など随時お待ちしております。
今後もmojoの活動の応援をどうぞよろしくお願いいたします。

合同会社mojoでは、企業や団体様に向けて、発達障害の知識を身に付けていただくための管理者向けの研修を提供しています。

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