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社会人留学に失敗した私の末路

お疲れ様です。私は4年前、半年間北京に語学留学をしていました。最近はコロナが落ち着き渡航制限もなくなり、海外留学される方もまた増えてきたみたいですね。なので今回は私のように、社会人留学を悩まれている方に向けて、私の体験談を少し書きたいと思います。

まず、やや衝撃的なタイトルを付けてしまいましたが……笑 別に、「末路」という程悲惨な人生は歩んでいません笑 結論を申し上げると、

仕事をやめて半年間中国に社会人語学留学した結果
→特に中国語は使わない、中国とも関係ない仕事をしています。

正直な話、ネットでよく目にする「大好きな国で就職出来ました♪」とか、「帰国後は語学を活かして年収アップ!」とか、そんなキラキラ成功体験は、社会人留学した方の1パーセントにも満たないと思います。大多数は私みたいに、帰国後はすごすごと再就職される方がほとんどです。これが現実です。そして今回、私の留学を「失敗」と表現するにあたっては、以下のような定義で考えていました。

①失敗の定義

1.行かなきゃよかった、と思う事がある
・お金

たった半年の語学留学のために、200万弱をぶっこみました笑 留学の中でも安いと言われる中国大陸、その中でも高くはない学校を選んだのに、です。ヨーロッパや英語圏だともう少し高いと思います。なので純粋に、あの200万あったらな~と思う時はあります。笑
・ちょっと否定的なことを言われることがある
私個人の留学の背景としては、学生時代から海外に興味を持つ→親の反対で行けず→25歳という年齢に焦り強行突破
という感じなので、今でもたまに親に「人生迷走してたね笑」とか言われてちょっとイラッとすることがあります。けどこれに関しては、行かなかったら行かなかったで、海外留学どころではないヤバい爆発の仕方をしていたかもしれないので、「やった後悔とやらない後悔どちらを取るか」ということだと思います。多分、やった後悔の方がまだマシです。どちらを選んでも後悔するのであれば、マシな方を選ぶべきだとは思います。

2.留学当初の目標がほとんど達成されなかった
留学前に立てていた目標
・人生一度くらい海外に住んでみたい→達成
・ペラペラになりたい→漠然とし過ぎていて未達成
・向こうで就職or日本で中国語を活かした仕事に就く→ペラペラになれず心が折れて挑戦すらせず。未達成

②失敗した留学生活で得たもの

・海外での生活経験
たった半年とはいえ、やはり「観光客」として綺麗なホテルに滞在するだけでは得られないものがあります。なので私のように、人生一度くらい外国に住んでみたいと思う方で、「遊学」と完璧に割り切れる方であれば、気になる国の語学学校に潜り込んでみることをお勧めします。
・話のネタになる
まあ、これが一番ですよね笑 学生時代数週間留学した……という方は意外といたりしますが、社会人になってから半年~数年という人ってなかなかいないので、鉄板ネタにはなります。そして、大体の人は結構肯定的なリアクションしてくれます。
・外国の友人が出来た
私の場合中国人ではなく、同じクラスにいた韓国人の子ですが笑 仲良くなり、いまでもたまにメッセージのやりとりをします。今はネットで外国の友人を作ることが出来ますが、リアルで話す方がやはり距離は縮まりやすいですよね。ちなみにその子は当時大学生だったのですが、大学卒業後はやはり、中国語とは無縁な仕事に就いたそうです。
・HSK5級に合格した
これは留学先の大学で受けたのですが、一応履歴書に書ける資格は取れてほっとしました笑…………今はもう忘れてしまっているので、仕事でいきなり中国語話せって言われてもほぼ無理なんですけどね。
・忘れたとはいえちょっとは話せる
当たり前ですが、流石に独学で2年、現地で半年勉強したものはそう簡単には忘れません笑 留学後、コロナ前には台湾を一人旅しましたが、その程度であれば困ることはありませんでした。最近だと、中国からの観光客にいきなり話しかけられても(駅どこ、とか)、たどたどしくはなりますが何となく伝えることは出来ました。あと、台湾の方のインスタとかもうっすら分かります。

――――と、「失敗」「末路」と仰々しいタイトルを付けた割にそこまで後悔しているわけではないのですが、とりあえず言えるのは見通し甘かったなという1点に尽きます。
なので次は、どうすれば私の留学は成功だったのか。という分析からまとめていきます。

③社会人留学を成功させるには

1.自分の語学力は底辺なんだと思って生きる
また大げさに書いてごめんなさい。けど、語学って上には上がい続けます。
あなたがTOEIC満点でも、中国語検定1級でも、です。
語学力って、ただ単に単語や文法をたくさん知っているだけでは高いとは言いにくいんですよね。文化的背景みたいなものを共有していないとどうしても伝わらないニュアンスが存在するので。だからこそ、自分割と出来てるんじゃね?とか思わずガチで鍛錬し続けないと、翻訳や通訳のような上の上の人間たちには一生追いつけません。というか勉強し続けても、バイリンガルが当たり前みたいな環境で育った人間にはかなわないんです。それでもやってやるという決意を固めましょう。現実を見ましょう。あなたは凡人だ。

2.目標をこれでもかと言う程明確にする
「ペラペラになりたい」っていうのはマジで最悪の目標だったと今ならわかります。笑 「ペラペラ」が例えば「本物の中国人みたいに話すこと」なら、半年なんて言わず今後の人生ずっと中国にいるべきでしょうし、「日本の観光業で中国人向けの仕事をしたい」ならば、観光系の言葉さえ覚えればひとまずゴールと言えるでしょう。そんな感じで、漠然と「外国語使って働きたいわ~」と思うより、業種・職種を絞って、出国前に入社したい会社も何個か絞るくらい具体的に目標を立てていきましょう。

3.焦らない
私の場合、保守的な両親と共に東北の田舎町に住んでいたので、「もう25歳なんだし、今挑戦しなかったら一生外国になんて住めない!!」
半ば勢いで出てきてしまったところがあったので……笑 一旦落ち着きましょう笑 留学するのに遅すぎることはありません。あなたのその目標は、留学しないと本当に叶わないのでしょうか?

4.いっそのこと大学や大学院留学にしてみては?
3の問いで迷わず首を縦に振ったあなた!語学留学と言わず、更にお金を貯めて大学生として留学してみてはいかが?私が留学した語学学校は大学附属の施設だったので、各国の本科留学生とも出会いましたが、皆さん年齢もバックグラウンドもバラバラでかなり面白かったです。そしてこの大学・大学院留学のいいところは、ズバリ専門知識と他者との差別化です。外国語が得意な日本人、日本語が得意な外国人って正直たくさんいますが、何かプラスアルファの知識がある人って案外少ないです。これは別に、今流行りのITとかデザインとかじゃなくても、自分が学んできたことをまた外国で深める。って感じで全然いい気がします。例えば私は、 日本の大学で家政科を卒業しているので、中国で被服系の院に進む、とか。心理学を学んだ方であれば、中国の院でさらに勉強して、中国人従業員のいる日本の会社で産業カウンセラーを目指す、とかもありかもしれません。もちろん、語学留学よりお金もかかるし、入学にかかる手続きやそもそもの求められる語学レベルも桁違いのものにはなりますが、ガチでやりてえ!って思うのであればここを目指した方が道は広がると思います。圧倒的に。

5.夢が叶わなかった時のセカンドキャリアも考えておく
日本での地位を捨てて留学して、そこで死ぬほど努力をしても、絶対に夢が叶うとは限りません。悲観しすぎる必要はないですが、夢が叶わずに終わった時のことも絶対に考えておきましょう。一応ここでお伝えしたい現実としては、社会人留学を終えて再就職すると、大抵は一度給料下がります。医師免許を持っているとか、前いた会社に戻るとかであればこの限りではないと思いますが。。一応考えるべきこととしては、留学前の仕事の同業他社に行くか、業種職種を変えるか。変えるのであれば職業訓練や通信などで学び直すのか。そもそも帰国後のお金は大丈夫か。無職だと賃貸は難しいので、実家には戻れるのか。など。ここの考えが甘いと、私みたいに留学したこと自体を後悔する人生になりかねません。思い切って飛び出す勇気と同じくらいに、夢が叶わなかった自分を受け入れるプライドが必要になってきます。

④まとめ

こうして自分の留学経験と向き合ってみると、留学自体は失敗だと思うのですが、人生経験の一部として考えれば、やはり思い切って留学してみたのは本当にいい経験だったと思います。それに、行ったことをこんな風にグチグチ「失敗だった~」とか愚痴り続けている私ですから、行かなかったらきっと「行けば今頃こんなところよりもっと凄いところにいるはずだったのに~」と、たらればの愚痴を言いまくっていたに決まっていますから笑
一応皆様を安心させるために書いておくと、社会人留学をして貯金すっからかんになり実家に戻る→前職の同業他社に勢いで入社→2ヶ月で退職。ほぼ引きこもりのニート、という経験をした私でも、一応今は上場企業で販売員の職に就き、貯金は200万程度までは復活しています。なので、留学くらい失敗しても何とかなりますよ。

熱量のままに書きまくったので文字数多いし結構めちゃめちゃですが、総括としては「社会人留学後の人生設計をしっかりできているのなら、絶対に行ってみたほうがいい」というのが結論となります。

ここまで長々と読んでくださった方、本当にありがとうございます!
社会人留学について何か質問があれば、コメントしていただいて大丈夫です!

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