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「人生100年時代」に備える③「マルチステージ時代」に必要なこと

「LIFESHIFT100年時代の人生戦略」

今回は「LIFESHIFT 100年時代の人生戦略」リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋訳 を要約して紹介させて頂きます。
(本のページ数が407ページと大作であるため、超コンパクトに要約します。)

LIFESHIFT100年時代の人生戦略」要約

はじめに
  日本の100歳以上人口は100万人を突破する。あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し長寿化時代への適応を始める必要がある。 

3ステージの時代からマルチステージの時代へ
 人生が短かった時代は、「教育 → 仕事 → 引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。寿命が延びれば、二番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになる。しかし、長い年数働き続けるのは、あまりに過酷だし、あまりに消耗する。そして率直に言って、あまりに退屈だ。
3ステージ の人生に代わって登場するのがマルチステージの人生だ。たとえば、生涯に二つ、もしくは三つのキャリアをもつようになる。まず、金銭面を最も重視して長時間労働をおこない、次は、家庭とのバランスを優先させたり、社会への貢献を軸に生活を組み立てたりする。寿命が延びることの恩恵の一つは、二者択一を強いられなくなることなのだ。

レクリエーション から、 リ・クリエーション 
 人生がマルチステージ 化すれば、生涯を通して投資がおこなわれる。従来は余暇時間とみなされていた時間も、そのために用いられるようになる。消費とレクリエーション( 娯楽)の比重を減らして、投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やせることなのかもしれない。
長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて「 変身」を続ける覚悟をもたなくてはならない。
LIFESHIFT100年時代の人生戦略リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋訳

LIFESHIFT100年時代の人生戦略」を読んで
 このようなことを、私たちの多くは、あまり深く考える機会を持つことなく、日々の出来事に、ただただ一生懸命になって過ごしてきたのかもしれません。長寿化を恩恵とするために、今、ここで立ち止まり、思っていたよりもはるかに長くなりそうな今後の数十年のことを考える必要性を感じます。
 少しずつ準備をし、自分にできることを増やしていきたいと私自身考えています。どんな人にとっても、パラレルキャリアについてイメージしたり、できるところからちょっとずつ実践したりしていくことが大切なのかもしれないですね。

 さて、未来を担う子供たちはどうでしょう?
人口学者たちが、今の子供たちの平均寿命を推計したところ、2007年に生まれた日本の子供たちは、107歳まで生きる確率が50%あるそうですよ。100年生きることが当たり前になっていくそうです。(上記同著より)

 うちの次女はちょうど2008年生まれ。ということは100歳まで長生きが決定しているという世代。さらに107歳まで長生きしてもなんとかなるような、柔軟な思考力と変化に対応する力を身に付けさせたい今日この頃です。

 今、教育の現場では、社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」や、「予測困難な時代」に、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、 豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることを目指して、「令和の日本型学校教育」の構築に向けて、各学校で取り組んでいる次第です。現行の学習指導要領の趣旨はこちら (大人だけの課題ではないため、すこーしだけ本業に触れてみました) (^^)/

今回で、「人生100年時代」に備えるのシリーズを終了します。最後までお読み下さってありがとうございます^_^
あなたにとって、10年先の未来も良い日でありますように🍀🍀🍀