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「平成ドラマ」の本気を見た。新木曜ドラマ「隣の家族は青く見える」

放送開始からさっそくトレンド入りしていましたね!

ちらっと見たんですが、なんかもう
「世の中のふわっとしたスタンダード」を
次から次に(しかもあからさまに)ぶっ壊していく感じ
が、めちゃくちゃ爽快です。

平成生まれにして「平成ドラマ」の本気を見た気がするので、皆さんにもぜひ知ってほしいなと思い、個人的な見どころをまとめてみました。


「ひと味違う」登場人物たち

まずこのドラマは、

価値観もバックボーンも異なる4組のカップルが、同じコーポラティブハウスに住もうとしている

という設定です。

コーポラティブハウス」って
私もはじめて知ったのですが、

家の欲しい人たちが集まって組合をつくり、みんなで企画や設計段階から関わることのできる住居、ということみたいです。

https://www.homes.co.jp/cont/buy_mansion/buy_mansion_00182/

これ友人家族とかとやったらすんごい楽しそう!関係性がもつれた時とかがめんどくさそうだけど(笑)

コーポラティブハウスに住むのは、以下の4組。

(隣の家族は青く見える 公式HPより)
http://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/chart/index.html

深キョン・松ケン演じる「妊活カップル」、

「子どもを作らないカップル」、

「男性同士のカップル」、

そして「幸せを装う夫婦」...

幸せを装う夫婦??????


もう、こういうところですよね...

いままで日本の家族像としては一般的だった4人家族のことを、「幸せを装う」ポジションに置いてるあたりですよね... 本気や...

そして第1話目から、いきなりゲイカップル同士のキスシーンが入ります。ここを終盤に持ってきたり、深刻にするのではなくて、あえて最初にサラッと出して、「別に当たり前でしょ」という見せ方にしているのも、民放ドラマとしてはかなりチャレンジングな演出だなと感じます。

この4組がみんなでひとつの「理想の家」を作っていくことになるわけですが、

それぞれの価値観が違いすぎて、それはもう大ストレスフル祭りになります。

たとえば娘の2人いる奥さんが
子どもを作らないと決めている奥さん(事実婚カップル)に向かって

「でももうすぐご結婚なさるんでしょ〜」

とか

「女は子どもを産んで一人前っていいますでしょ〜」

とか

「少子化に貢献していきましょうね〜」

みたいなことを超平気で言っちゃうんですけど、

もう既にこの感じがウッワ〜〜〜〜ああ〜〜〜〜(滝汗)となってしまいました。

女の幸せの強要ってやつでしょうか....

別にそのひとはそのひとの人生を
幸せに生きてるんだからいいのに....

でもその子どもが欲しくない女性も、そういった言葉を「うるせえ!」の一言で跳ね除けられたらいいんですけど、負い目を感じてしまっていることも事実なんですよね。むずかしい

今後も、形式や価値観がちがうカップル同士のぶつかり合いが、見どころの1つになりそうです。


ドラマで「妊活」をあつかう

これも、かなりタブー視されていたテーマですよね。

私自身も恥ずかしながら、ドラマ「コウノドリ」で真剣に妊活をするカップルの姿をみてから、不妊治療についてちゃんと考えるようになりました。

「努力したら自然にできる」ものではないし、リミットやリスクも伴うということを、カップルの周りにいる家族や職場の人たちも知っておいた方がいいだろうな〜と思うけど、改めて真剣に考える機会ってあんまりない。

日本ではずっと「性教育がぜんぜん進んでいない」と言われていますが、こういうところにしわ寄せがくるのですね...

不妊治療は「女性だけ」「男性だけ」の問題ではないからこそ、これをきっかけに議論が深まっていくといいな〜と思います。


0から「当事者」と一緒につくる

何よりも「平成ドラマの本気」を感じたのは、

まずこのドラマには原作がない(完全オリジナル)

ということと

現実の「当事者」の方々と一緒に
ドラマをつくっている

ということです。

プロデューサーを務めているのは、まさにわたしたちの世代で大ヒットした「ライフ」「ラスト・フレンズ」などの作品を手掛けた中野利幸さん。

やっぱり当事者にしか分からないことはあります。不妊治療も本当にたくさんの取材をしました。こういうドラマを作るなら、やっぱり頭の中で想像して完結するんじゃなくて、当事者の意見や体験談を聞くことが大事だと思います。

–『隣の家族は青く見える』 妊活を描く異例のドラマ、なぜ生まれた?(プロデューサー中野利幸氏のインタビュー)より
https://search.yahoo.co.jp/amp/m.huffingtonpost.jp/amp/2018/01/17/tonarinokazoku_a_23335574/%3Fusqp%3Dmq331AQECAEYAQ%253D%253D

しっかり「LGBT監修」もいれているとか。

あと面白いのは、こういうのですよね!

公式サイトで「視聴者からもしっかり監修をいれていくスタイル」になっています。

http://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/report/index.html

0ベースだからこそ、できることなのかな。
すごくいいアイディアだと思います。

(そして教育現場には圧倒的にここの感覚が足りないよな〜〜と思いました。まだまだ先生の価値観が絶対、みたいなところも多いですもん。)

こんなかんじで、平成生まれとしては
とっても楽しみなドラマになりました!
ヒットしますように〜!

フジテレビ・木曜日10時からです!
ぜひご覧あれ〜🎈🎈🎈

#隣の家族は青く見える #ドラマ #深田恭子 #松山ケンイチ

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