失恋した直後は、彼を悪者にして、
暫くたったら、彼を美化して、私は頭の中でずっとぐるぐると、振られた彼のことを考えていた。
でも、私の頭の中にいる彼は、彼じゃなかったんだなーって今更思っている。

※マッチングアプリで知り合った男性と3回目のデートで振られた失恋の詳細はこちらからどうぞ。

少し時系列でお話すると、


9月

→アプリ上でマッチング
〜1ヶ月アプリでやりとり〜


10月

→LINEを交換
→1回目のアポ
→2回目のアポ
〜1ヶ月LINEでやりとり〜


11月

→3回目のアポ
※告白して振られる
〜2週間連絡しない〜
→連絡してみて無視される
〜1週間連絡しない〜
→電話して友達になる

12月

→4回目のアポ予定


このアポ、明日行われる予定だったのだが、店を予約していたにも関わらず、

何の連絡も無しに前日（今日）、LINEをブロックされた。全然既読にならなかったので、試しにスタンプを送れるかどうかちょいちょい試していたのだが、見事にブロックされていた。


正直、大の大人が連絡も無しにドタキャンなんて、ドン引きしている。
せめて体調不良か仕事忙しいくらい言って断れないかな？
明らかに仕事ができない＆ガキ、くらいに思っており、今のところノーダメージだ。
※冷静にアプリ事務局には通報させていただいた。


そもそも11月、連絡無視されたあと、電話するって今思えばストロングスタイルすぎて、今思うと自分すごいなーと思う。

しかも1回目の連絡、NiziUのダンス動画送り付けるっていう最高にクレイジーな連絡をした。
※ちなみにこれ、私が友達と踊っている動画である。
それに加えて、「紅白決まったよ」と自らNiziUの一員であるかのように報告した。


彼はとにかく面白い人だったので、
彼と友達になる世界線を探した結果、
こっちがエグいくらいクレイジーになるしかないな、と思ったのだ。
どれだけ男の人とあっても、彼より面白い人は全く見つからなかった。
だから、友達になっておくのもアリなのでは？と思ったのだ。
ちなみに無視されたあと、私はキレていた。

こんな面白いコンテンツ、ある？

振った女から最高にハイテンションなダンス動画送られてくるってめっちゃ面白いじゃん。
それに返事しないとか、もはや、
私の好きになった男じゃないんだけど。
（基本クレイジーな発想である）



よしこれで諦められそう、と思って、横浜に占いに行った。

全くロジカルじゃないやん、って感じだと思うのだが、
失恋したあとは、占いに行くのは非常にオススメである。

相当洗脳されやすい人だったらやめておいた方がいいと思うが、
基本、婚期とか教えて貰えるんでポジティブな気持ちになる。

ちなみに私は来年か再来年、電撃婚といわれた。
現実にそうなるかどうかは全く関係なくて、
え！もしかしてそうかも！とポジティブな気持ちになることが重要なのである。


そこで、私は振られた男との相性を占ってもらった。
※振られたことは言ってはいない



「私が唯一殺したいって思った、何考えてるかわかんない男と同じ星回りだわ」

占い師の先生は、生年月日を伝えたタイミングで、そう言った。
終始水瓶座男ディスり凄かった……！

（過去に何があったんだろう）



「相性はね、悪くはないよ。
恋人同士だと愛情が足りないって、貴方が不満になるだろうけど、
一緒に住んじゃえば大丈夫。結婚には最高。
あと、同じ風のエレメントで、友達にもなれるわ」


「彼のことは好きなんですが、
合わない気はしていて、今後新しい男を見つけなきゃと思って色んな人と会ってるんですが」


「色んな人に会うのはいいことね。
ちょっとどうなるか占ってみましょう」



そうして開かれたタロットカード。

新しい人と出会う方の最後は釣られた男だったこと、
今の彼だと破壊のカードが出たことを覚えているが、詳しくない私は詳細まで覚えていない。



「ここ1年くらい多分この水瓶座の彼のこと、引きずるわよ。
1回関係を壊した方がいいって出てる。
新規の人と出会っても、恐らく前の人と比べて全くいいと思えないはず。
諦めきれるまで、1回関係性を終わらせないと、新しい恋はできないわ」



それは、本当にその通りだった。
失恋後、5人ほど会ったが、正直どの人もピンとこず、全員2回目にも繋げなかった。

どこかで、


「彼ならもっと面白い返ししてくれるのにな」


という気持ちが根底にあった気がする。

占い関係なく、きちんと関係をクラッシュさせた方がいいのか……と思い始めた。


気持ちが落ち着いた私は、
彼に抱えていたモヤモヤを全部クリアにすべく、電話をかけたのだった。


とはいえ掛けるとなるとめちゃくちゃ緊張して、謎の震えが止まらなかった。

とりあえず話したいことをメモにまとめた。


概要としては、
心の整理が出来たら、こんな面白い人いないな、と思って、できれば友達になりたいです。
ということだった。


その上に、22時に電話して出なかったらもう諦めてブロックする！と書いた。

彼は電話に出なかったが、10分後くらいにLINEをくれて、少し経って電話を掛け直した。



「友達になりたいんだよね」


そう言ったら、彼は


「ああ、俺もあのとき言ったもんね、
もちろんええよ」


的な軽いノリだった。
そして、私は切り込んだ質問をした。



「ぶっちゃけ、私絶対付き合えるくらいのテンションだったんだけどさ、
私の事どう思ってたの？
どういう関係になりたかったの？」



散々思わせぶりなことしたよね〜という嫌味が入らないように気をつけながらポップに聞いてみた。



「いや、俺関係って決めて付き合っていくもんじゃないと思ってて。
仲良くしているうちに、自然にお互いが心地よい関係にハマっていくもんだと思うんだよね。

だから、正直なんも考えてなかった。」




私はこれを聞いた時に



「あ、この人と恋愛するのは絶対無理だ」



と確信したのである。


ハグしたいからしたし、キスしたいからしたし、会いたかったから会いたいって言ったし、結構好きだから好きって言ったんだな、と。



まじで、こいつ、相手の都合何一つ考えてないな。

ほんとに自分本位でしか物事考えられないんだな。




この人、仕事、できないだろうな。




私にとっては結構ロジカルシンキングなのだが、
人によってはクレイジーに感じてしまうかもしれない。
けど、私はようやく腑に落ちたのだ。
決定的に恋が冷めた瞬間だった。


宇宙人の彼はまじで
「自分のことしか考えてない」だけだったのだ。


脈アリとかナシとかそういう次元じゃない。
人の気持ちを考えることができない男だった。



しかも関係性がハマっていくものって、
俺絶対浮気します宣言とニアリーイコールじゃん、
安心感ゼロだし付き合う意味ないわ、とゾッとしてしまった。


いや、彼にゾッとしたというより。





自分の男を見る目のなさに、ゾッとした。




確かに彼は面白くて話も上手くて、楽しい人だったが、
それは彼基準の楽しいを共有されていただけで、
私が楽しいかどうかは関係なかったのだろう。

つまり彼はエンターテイナーではないのだ。

自分の楽しさを追求し、それによって相手が傷ついたり、嫌な思いをしても、気にしない人だったのだ。

そういえば、11月の頭に、公園で散歩しない？って聞いた時も、寒いからヤダって言われたもんな。
私のやりたいことは完全無視なわけである。



見る目ないなあ。

杏沙子のフレーズを口ずさみたくなる。



彼は電話で初めて自分を開示してくれたように思う。


恋愛にそこまで重きを置いてないこと、
結婚も特に焦っていないこと、
今までちゃんと人を好きになったことがないこと、
恋愛のドキドキは3ヶ月しか続かないこと。


寧ろ、あんまり自己開示しない彼が、

私の告白を断った時

「共通の友達紹介して、これからも会おう」って言ってくれたのは、

本当はいちばん心を開いてくれた瞬間だったんじゃないかって、
それを私は自分のエゴで潰してしまって、申し訳ないとすら思った。


まあ、飲み友達なら楽しいだけでもいいのか。
私はそう思って、


「まだ好きだったら、
その関係ハマる理論はしんどいけど、
心落ちついたし、友達だったら大丈夫かも。
とりあえず一旦飲み行ってみない？」


と話してみた。


私は最近、自分の恋愛の棚卸しをして、

自らが「回避依存症」の傾向があるのを痛感した。
そして、彼もそうだと思った。

すぐに人との関係性を切ったり、自己開示できなかったり、幸せになれないと思ったり、束縛されると逃げたくなったり、、、

回避依存症の人は、同じく回避依存症に惹かれやすいらしい。
そして、見捨てられ不安がある方が、恋愛依存症に変わってしまうそうなのだ。


私、完全に彼を好きな時、
恋愛依存症だったなあ、と思う。
SNSめちゃくちゃチェックしちゃってたし。


でもそんな自分はもう嫌なのだ。

大切にしたいし、大切にされたい！

人を大切にできない自分は嫌いで、変わりたいのだ！



彼と向き合うことがその1歩になるかも！と思っていた。


日程を決め、私の家の近くまで来てくれるとのことだったので、
食べたいものを聞いて、私が店を予約しておくことになった。



「何がいい？パクチーとレーズン以外だよね」
※彼が嫌いな食べ物

「さすが、よく覚えてるねえ」


「好きだったからねえ」


とサラリとギャグで言えるくらいには回復していた。
完全に恋愛感情は冷めていた。



そして、LINEで日程のリマインドをし、
はい、ありがとう、と連絡がきて、


日にちが近くなって彼が食べたいものと飲みたいものを考慮して、店を決めて連絡したら。未読無視。

そして本日、LINEをブロックされていることが発覚した。
※いくつかスタンプを送れるか試してみたので間違いない。


実は、彼が逃げ出すのではないか、というのは想定の範囲内だった。
私が真正面から向き合えば、彼は逃げていくのは想像がついていたのだ。
なので、ドタキャンされたら予約勿体ないから店来てくれるー？奢るから！と
仲良い友達には既に連絡済で予定を開けてもらっていたし、最後に伝えるメッセージも作ってあった。

お別れの準備はできていた。

でも、さすがに、体調不良で、くらい嘘をついて謝ってくれると思っていた。



LINEブロックって。学生じゃあるまいし。



思わずニヤニヤしてしまう。
子供すぎだろ。さすがに。
29歳社会人、会社名もネットに晒しておいて、する対応じゃない。



「諦めきれるまで、1回関係性を終わらせないと、新しい恋はできないわ」



占い通り、関係はクラッシュされた。
彼の手によって。


そして、私はそれを心地よくすら思っているのだ。



振られた直後は、彼を悪者にして、
暫くたったら、彼を美化して、私は頭の中でずっとぐるぐると、振られた彼のことを考えていた。
でも、私の頭の中にいる彼は、彼じゃなかったんだなーって今更思っている。


人の記憶って曖昧で、調子が良くできている。

嫌なところなんて沢山あるし、
彼ときちんと向き合えば、それが分かるのに。


結局私が好きになった人は、
あくまで、私の頭の中の、彼であって、
彼本人ではなかったのかもしれない。

とはいえ、自分に向けられている顔がその人の全てでいい、と思ってはいるけど。
でも、私は明らかに「大切にされてなかった」ことが分かった。




昔の恋愛を遡ると、沢山人を傷つけてしまった。

メンヘラ化した彼氏をみて、
私は恋愛に向いてない、と思ったこともあった。
好きかどうかも曖昧な中、お付き合いしている自分が嫌いだった。


そして、今回も。
彼に振り回される自分が、嫌いだった。
脈アリ行動とか検索しまくる自分が、嫌いだった。




相手を大切にして、相手から大切にされたら、

「その人が好き」

プラスで

「その人が好きな自分も好き」

になれる気がする。

そんな相手とほどよい距離感で恋愛がしてみたいものだ。



そのためには、自分が変わりたい。
今まで以上に、人を大切にしたい。



失恋から立ち直るために、
Spotifyで「徹底的に凹む」というリストを作って鬼リピしていたのだが、

とにかく、凹みきったあと、
ある程度気持ちが落ち着いたら。

もう一度相手に連絡してみるのも、悪くない気がする。
※ストーカーはダメ!ゼッタイ!だけど。



「彼よりいい男なんて沢山いるよ」

「そんな男、もぐちゃんには似合わない」

「まじでその男見る目ないよ」



沢山の慰めの言葉を貰っても、
それでも、自分が「この人だ！」と思った魔法が解けないことには、乗り越えられない気がする。


あと返信が来なかったら、私は
あいみょん×DISH//の「猫」を聴くようにしていた。


猫になったんだよな……

猫は返信できないよな……


とニャーニャーしてみるのだ。



そして、最後にLINEブロックという子供じみた対応で、悪者になってくれて、ありがとう。とすら、思ってしまう。これで、さっぱり綺麗に忘れられる。





大丈夫。
人を好きになれた、自分は、尊い。

そして、この恋から学んだことは、とても尊い。
※note始めるキッカケにもなってるし。

とりあえず明日は、彼と行くはずだった店で、友達とガッツリ飲んで、ガッツリ食べたいと思う！