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[3週間で11か国詰め込み女1人旅]ミラノの入国審査で別室行き。まさかのテロリスト疑惑をかけられた魔の水曜日3回目 

空港で最後にモロッコ人お得意手法を味わう

早朝、モロッコ留学している友人と別れ、1人バスでフェズ空港へ向かう。

空港に着き、荷物を持って空港内に入ろうとすると
太った知らないおじさんが勝手に私の荷物を持とうとする。

無言でジェスチャーだけで会話をしてくるおじさん。

えっ…と戸惑うもこれは親切で運んでくれるのか?と思ってしまい
おじさんは持ってきた荷物用カートに私の荷物を入れ中まで持って行ってくれた。

中まである程度持っていくと、手を出してきた。

おじさんは無言のまま(若干圧あり)手をずっとこちらに出したまま。

…なるほど。承知!

私は持っていた数少ないモロッコのお金を渡すと、おじさんは帰って行った。

こんなことで、心に若干モヤがかかってしまう私…。

まだまだだなと思い、チェックインへ。

モロッコからイタリアはミラノへ 入国審査に3時間かかる

LCCライアンエアーでミラノに着き、地上を歩いてとても小さな部屋で入国審査待ちをすることに。

他から来た搭乗客も合わせて室内に入りきれず、蛇のようにウネウネと曲がった列を作り待機。

中に入ると、なるほど納得。

なんでこんなに時間かかるのかかと思ったら

日本人のように自分の休憩時間を割いてまでお客さんをさばこうとはしない。

時間になったら、どんなに人が待っていようが皆休憩に入ってしまっていたからだ。
テキパキパスポートチェックするわけではなく、ゆっくりゆっくり。

ここが日本じゃないことを極めて痛感した3時間だった。

本当に携帯とモバイルバッテリー持っていて良かった。

時間潰しにもなるし、今後の予定を詰め込んでなかったので、
一旦ゲストハウスに戻って何しようかな〜って考える時間にもなった。

そろそろ自分の番だと思っても、自分が行きます!と割り込んでいかないと
どんどん抜かされる始末。

結局何人かの人に譲りながらやっと自分の番になり、パスポートを提出。

しかしこの後また違う意味で時間を割くことになったのだった。

あなたテロリストじゃないよね?

いつもならパスポートチェックに1分はかからない。
なのに、別の人を呼んで一緒にパスポートを見たり、話し合っている。

なんか私のパスポートに不備でもあったのか?
いや、でもこれまで何の問題もなかったのになんで?
というより、もう流石に待つの疲れた…。

と思っていると、男の人が「こっち来て」と誘導してきた。

全然物事の理解が追いつかないまま、
「このベンチに座って待ってて」
と、イミグレーションの横の方に続く廊下のベンチに座ることに。

他の人はどんどんチェックし終わって中に入っていくのに、
なぜ私だけ?
抜き打ちでもあんのか?
とちょっとイライラと不安と、一緒に旅行する人がいなくて良かったと思った。
もし連れがいたら余計に待たすことになってしまっていたからね。

こういう時、1人だと誰にも配慮することなく自分のペースで動くことができる。

また何分か待っていたら、おじさんが
「こっち入って椅子座って」
とおじさんと机を挟んで座ることに。

机にはパソコンと私のパスポート。

おじさんは私の顔とパソコンとパスポートを何度も見て
「あなた、テロリストじゃないよね?」
と。

「……..はあ?!え、テロリストじゃないですけど、なんでですか?」

予想外の疑惑で動揺が止まらない!けど疑われた理由で納得!

おじさんは、なぜ私がテロリストだと疑ったのかその理由を話し始めた。
「あなた中東行ったり来たりしている。トルコ〜レバノン〜セネガル〜トルコ〜モロッコ〜」
(おじさんは英語カタコトなので緊張感はあったけど厳しい雰囲気ではなかった、と思う)

私はなんとなく理解した。

確かに私はある理由でトルコやレバノンにいたし、トルコ拠点にアフリカやこのヨーロッパの旅を始めた。

何度も中東とヨーロッパ・アフリカを往復するとテロリスト疑いかけられるのか!

イタリアの情勢は正直あんまりよくわからないから
イタリアだけなぜにこんな敏感なのかがわからなかった。
私はとりあえず
「ボランティアだよ!!!」
と答えると
「あ〜〜なるほどね!」
と言い、書類を渡してきた。

書類には英語でイタリアに来た理由から滞在場所、中東にいた理由やらなんやらを
書かなければならず、特に書くことないんだけどな〜と思いながら
それっぽい理由を簡単に書いて欄を埋めて提出。

別れ際、おじさんは
「See you later!」
と後ろ姿で片手をあげながら言い、私を置き去りにして去っていった。

「See you」じゃねえよ!
もう絶対会うかよ!
てかちょっとはごめんねとかそんな言葉ないんかよ!

とトータル4時間ミラノの空港にいた私の心は荒んでいた。

けど気を取り直すことができた。

なんだって今日は水曜日。
先週はフランスでストライキ。その前は夜行バス置いてけぼり。

もう、旅で迎える水曜日は今日が最後…。

何をかはわからないが、峠を乗り越えた・やり通せたという想いが
このテロリスト疑惑を消化して、切り替えることができた。

お昼食べてなかったのでとりあえず何か腹に入れたかった
うま〜〜〜い!ご飯美味しかったらなんでも許す!

イミグレーションの時は人畜無害な顔をするのが良いと思う

今回はミラノの入国審査で引っ掛かったが、これまで夜行バスで国を超える時やバス内でチェックする時、すぐにパスできるように意識したことがあった。

それは上目遣いで
「私は一般人ですよ〜」
と心の中で思いながら、人畜無害そうな顔をすることだ。

すると、中東行ったり来たりしてても、最後はちょっと微笑んで通してくれる。
(ミラノは例外)

効果覿面の時は、「日本?良いね!」って言って通してくれる。

今後、入国審査する時は、ぜひやってみていただきたい。

色々と疲れた時は、無理しない時も必要

なんやかんやあり、少しあのおじさんに腹を立てながらも空港をまず出ることに。

やっとイタリア来た感がある

ゲストハウスに荷物を置いたらもう夕方になっていた。

ごはんを食べる場所
簡単に食べた夕食

モロッコとイタリアは近いのに、1日がかりで宿着。

荷物を置き、少しフラーと散策。
スーパーが癒し!

チーズの豊富さでイタリア気分を上げる
地元民になった気分でパンを少々

詰め込みすぎる予定は、後になって自分の首を締めることになる時もある

私は今回の旅を通して1つ学んだことがあった。

それは予定を詰め込む・密な計画を立てることは
後々、自分を疲れさす原因になるということだ。

これまで行きたい場所、食べたいもの、見たいものは全部計画に入れ、
全て達成できるようにタイムスケジュールから宿の位置、交通手段など
ビッシリ計画を立てることがほとんどだった。

せっかく行ったのなら時間を無駄にしたくないし、やれることは全部やりたい。

しかし、今回の1人旅では様々な洗礼をもらった。

先の計画を立て過ぎたあまり、その計画をなんとか実行しなければならないと思い必死だった。
むしろ計画を実行するために旅してんのかと思った。

もちろんそのおかげで様々な経験や当初からやりたかったことを達成できたから良かったと思う。

しかし、何度も計画通りスムーズにいかないことに直面した。

その時思ったことは、
「この後の予定があるのに!」
「あそこに行かないと行けないのに!」
「これから向かわないと間に合わないのに!」
と計画があることでイライラしてしまっていたのだ。

私の場合、なんとか実行させようと状況把握と様々な手段を考えたりして、
あと旅行運が良くてやってこれたが

蜜にタイトにスケジュールを組みすぎると余裕をなくして
せっかくの旅が楽しくなくなる原因にもなるから

今後は、特に海外では!!!

タイトスケジュールはやめようと思った。

余裕を持つことが1番!!!


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