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複数分野専攻制MS・MDとは

2021年度時点、(受験は2020年度)イチ関学MD 生の情報です。複数分野専攻制度はこれから制度が変わる可能性もありますので、ご覧になっている現在、下記の通りである保証をした記事でないことはご留意下さい。


複数分野専攻制とは

複数分野専攻制とは、その名の通り、自分の学部+もう一つの学部を専攻できる制度です。
MSとMDと呼ばれる制度が存在しています。
MS (multidisciplinary studies) とは、2つ目の専攻の授業を取りましょう、というプログラムです。プラス40単位取ること(詳しくは『複数分野専攻制の扉』参照)でもって、プログラムを修了しました、という証書を卒業時にもらえます
MDとは、2つの学部の卒業証書をもらえるプログラムです。なので、履歴書にも2つの学部を卒業したことを書けます。

『複数分野専攻制への扉』は捨てるな!

MS・MDについてもっとも詳しく書かれた冊子です。入学時にもらえるのですが、捨てると来年以降もらえません。入学年度ごとに冊子が分かれており、履修心得とは違い、毎年もらえるものではありません
事務室にありますが、事務室にはたくさん予備があるわけでもなく、基本的に閲覧限定となっています。以降は『複数分野専攻制への扉』に載っていないであろう、けれどもMSに興味を持っていて、実際にMS、MDへと駒を進める前に知っておきたかった情報を中心にお伝えしたいと思います。

MSを受けるメリット

MSでも十字架マークがついた科目を受けられる点です。関学では、割とどの学部の授業も他学部生は自由に受けられるようになっているのですが、中には他学部生は履修できない授業があります。それが、十字架マークがついた授業です。
十字架マークは、年度初めに事務室からもらえる、時間割表の紙を見てもらえればわかると思います。たしか研究演習も十字架マークがついていると思うので、2つの学部のゼミに同時並行して入ることができます。

MSプログラム修了できなかった場合

MSプログラム40単位履修が間に合わなかった場合、自分の学部(1つ目の学部)を卒業できるのか、というと答えは「yes」です。ただし、自分の学部の単位124単位以上を履修条件に従って履修していることが前提です。
学部の事務の方に相談すると、よく、自分の学部の単位を卒業できる分修得することを最優先事項として時間割を組んでくださいとアドバイスされます。

MDを受けるには

MDを受けるにはまずMSを受けることが前提とされています。そのことを私はMDを受けるまで知らなかったので、ちょっとヒヤッとしました。
早期卒業(3年で1つ目の学部を卒業し、4年目で2つ目の学部を履修、4年間で卒業する)の場合はMSの40単位すべて履修・修得する必要はありませんが、通常卒業(4年間で1つ目の学部を卒業し、次の1年で2つ目の学部も卒業する)の場合は4年目卒業時にMSの40単位分を履修・修得する必要があります。
うろ覚えですが、9月ごろにメールでMS生にMDの案内が届きます。これは、各学部の事務室からではなく、G号館にある、教務機構から案内が来ます。
10月、11月ごろに願書を提出します。学部によっては面接もあります。
願書はなぜMDをしたいのか、授業計画を書いていきます。
具体的に今まで何単位取ってきて、残り必要な単位数は何単位だから、何年の春にはこの授業を取って、、、と書いていきました。
たいがいの場合MD(MSも同様)の選考は落ちないと言われています。私の学部では落ちた人は一人もいませんでした。大学側も積極的に学生に複数分野専攻制を受けてほしいと思っているからだと思います。

MDの必要単位数は?

『複数分野専攻制への扉』に載っている履修要件とは違い、学部生と同じ履修心得に載っている履修要件通りに履修していきます。ただし、1つ目の学部で履修した、一般教養の部分や1つ目の学部で開講されていた名前と同じ名前の授業、(場合によっては違うので、2つ目の学部の事務の方と確認する方がよい)、1つ目の学部と2つ目の学部のとが連携している授業を取っていた場合、2つ目の学部の授業でも履修要件にカウントされます。
私の場合は前の学部時代に取った単位(124単位)プラス80単位ほど取ったような気がします。

MD合格!

編入学4年生として入学します。過去の学籍は無くなり、新しい学籍になります。MD生になるまで、これを理解するのがなんとなく難しかったのですが、他大学の人が学校を卒業した後、関学に入学したのと同じ扱いだと思ってください。
入学式も、新入生と一緒に案内が来ます。言語選択とかはしなくていいですけどね。入学式すぐあとに、編入生事務室に来てください、と案内がかかるので、事務室にいって、履修の仕方などを聞きます。
前の学部時代にとった2つ目の学部の授業は「認定」という形で履修要件にカウントされます。なので、前の学部時代に取った2つ目の学部の授業のGPAは考慮されません。あくまで編入学した以降に取った授業のGPAが、今度は記録として残っていきます。
そして学生証や、kwic、関学メールも新しい学籍として登録されます。前の学部時代のは、卒業生と同じ扱い、つまり使えなくなります。

MDの卒業要件満たせなかった場合

一つ目の学部だけ卒業した、ということになります。
高卒になってしまうのでは…?と心配される方もいますが、一つ目の学部の卒業は決定しているのでその点は大丈夫です。

MS・MD悩んでいる方へ

MS・MDは就活の役に立つのか?どのような点で役に立ったか?という質問があります。私は、MS・MDを通じて、何か考え事をするにしても、いろんな側面から考えられるようになったと実感しています。
話の引き出しもちょっと増えた気がしています。
MS・MDは、役に立つかどうか気になったとき、今所属している学部のことを考えてみてください。大学時代勉強面で学んだことは無い、という大人は結構います。そういう人にMS・MDは向いてない。ただ学部の授業が増えただけで、より進んだ内容をするわけでないので。
今の所属している学部には飽きたけれども、気になっている学部があるのであれば、一度その授業を受けてからMS・MDを検討されてもいいと思います。MS・MD生でないと十字架マークの授業は受けられないし、今はコロナで授業に忍び込んで聞くとか難しいですよね。その場合は先生の連絡先をシラバスなどで調べて何とかゲットして、受けるというのも手だと思います。無理だったら、諦めて十字架マークのついてない、気になる学部の開講科目を受講しましょう(笑)

わからないことは直接問い合わせを!

わからないことは、2つ目に取ろうとしている学部(=入学時に所属していた学部でない方)の事務室に問い合わせてみてください。

直接事務室に行って聞くこともできますが、事務室の中でもMS・MD担当の事務員さんがいらっしゃいます。その方が離席、お休みされている場合はすぐに聞くことが難しいので、電話で問い合わせることが確実かつ、楽だと思います。
丁度学校にいるタイミングだからついでに事務室による場合は、事務室によってみるのはアリです、しかし、事務室で聞くためだけに学校に行くのはお勧めしません。

めちゃくちゃ長くなりましたが、どなたかの参考になれば幸いです・・・

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